2025年05月26日
e208が納車されてから2年半が経ちました。
これまでのスクショしたデータをかき集めてSOHの変化をグラフにしてみました。

OBDⅡアダプタを購入したのが納車から半年経った頃なので、グラフは半年後から始まっています。
2年半で97.81%から91.19%まで低下しました。
特に1年目の下がり具合は大きく、その後はなだらかです。
また、下がるのは夏場で、冬から春にかけてはあまり変化しない印象です。
参考までに車の使い方を紹介します。
【使用条件】
・青空駐車
・現在までの走行距離17,700km
・急速充電の回数 10回未満
・充電残量30%〜80%で使用
電池に優しい使い方を心がけたつもりですが、暑さによる劣化には敵わなかったようです。
Posted at 2025/05/26 19:47:23 | |
トラックバック(0) |
パーツレビュー
2023年04月04日
私はe-208のバッテリー容量について、ずっと気になっていたことがありました。
カタログ値は50kWhですが、実際に使える容量はどのくらいなのか?
バッテリーはフルに使うと劣化が進むので、
カタログ値 > 実際使える容量
となることはわかりますが、具体的な値がハッキリしませんでした。
とある方のブログを読むと、42kWhしか使えないと書かれています。
実際のところはどうなのでしょうか?
フランス本国等のコミュニティサイトの情報や、自分のクルマのデータを吸い出して整理してみました。
1 e-208のバッテリー容量(新車時)
2 本当のバッテリー容量は52kWh?
3 何故フルに使えないのか
4 自分のクルマはどうか?
5 BMSを補正して測定
6 「押込み充電」で電力量を追加
7 まとめと感想
1 e-208のバッテリー容量(新車時)
早速ですが、今回調べてみてわかったことを図にしました。

2 本当のバッテリー容量は52kWh?
208はCATL製のバッテリーを使っています。
バッテリー構成は、130Ah 22.2Vのモジュール※を18個直列に接続しています。
よって電圧は、22.2V × 18個 = 399.6Vになります
(直列接続しているので、容量は130Ahのままです。)
バッテリー総容量は、容量(Ah)×電圧(V)で計算できるので、
130Ah × 399.6V = 51.9kWとなります。
したがって計算上の容量は、52kWhとなります。
※モジュールは、3.7V 65Ahのセルを6直列2並列で構成しています。
3 なぜフルに使えないのか
理論上は52kWhですが、カタログ値は50kWhです。
理由は、モジュールの実際に使える電力量は130Ahでななく125Ahだからです。
125Ah×399.6V≒50kWh
さらには、使用可能な限界値はもっと少なく、45kWh(公表値)と言われています。
何故フルに使えないのでしょうか
バッテリーは、完全に放電してしまうとバッテリーとして機能しなくなってしまいます。(再充電不可)よって、完全放電する前に放電をストップさせます。
また、逆に満充電を保持させると、劣化が進み満充電時の容量が低下するので、満充電前に充電をストップさせます。
したがって、下限と上限にマージン(余裕)を持たせています。
したがってクルマのメーター上で、0%になっても実際は数kWh残っており、100%充電しても数kWh程度空きがあるということになります。
この充放電を管理しているのが、BMS(バッテリマネジメントシステム)です。
4 自分のクルマはどうか?
自分のクルマの容量をCar Scannerで調べてみます。
これは、初めてのODB2アダプタをつけたときのデータです。

Soc(バッテリー残量%) 43.61%
バッテリー容量 16.88kWh
Soh(バッテリー劣化具合) 97.81%
これらのデータをもとに容量を計算します。
43.61%で容量が16.88kWhなので、満充電時の容量に換算すると、
16.88÷0.4361=38.7kWh
Sohは97.81%なので、劣化していない(新車時の)容量は
38.7÷0.9781=39.6kWhとなります。
限界値の45kWhと比べるとだいぶ少ないです。
これは正確な値なのでしょうか。
実は、バッテリー容量を正確に測定するためには、BMSを補正する必要があります。
5 BMSを補正して測定
BMSの補正は、10%まで使ったあとに、普通充電で満充電(100%)にします。
実際にやってみようと思ったのですが、なかなかタイミングが合わず、17%→87%と中途半端な充電になってしまいました。
BMSが補正されたかわかりませんが、データを吸い出して計算し直します。

Soc 87.22%
バッテリー容量 36.88kWh
Soh 96.81%
満充電時の容量(現在) 36.88÷0.8722=42.28kWh
満充電時の容量(新車時)42.28÷0.9681=43.67kWh
補正のおかげでしょうか、43kWhに増えました。
しかしそれでも45kWhと比較すると2kW少ないです。
実はこの不足した2kWhは、「押込み充電」という方法で追加することができます。
6 押し込み充電で電力量を追加
やり方は、普通充電で100%まで充電させたあとにプラグを外し、再度接続します。
これにより、充電が再開され最大45kWhまで充電させることができます。
ただし、これにはデメリットが2つあります。
①たった2kWh注ぎ足すのに、さらに1、2時間かかる。
次の充電先がギリギリでない限りやることはないでしょう。
②バッテリーには負担がかかる。
バッテリーは、30%〜80%の間で使用するのが良いとされています。
100%付近の充電は、バッテリーには優しくないです。
7 まとめ
e-208のカタログ値は50kWhですが、バッテリーの劣化を抑えるため、BMSが使える容量を45kWhで制限しています。しかも、日常的には43kWhしか使うことができません。
【2023年11月追記】
久々にアダプターをつけてSOHを見たら、92.5%まで落ちていました。
半年で4%もバッテリー劣化が進んでいました。
猛暑が原因かな〜
Posted at 2023/04/04 22:49:02 | |
トラックバック(0) |
パーツレビュー | クルマ
2023年03月23日
e-208のリチウムイオン電池の情報をスマホに表示させるため、OBD2スキャナーを取り付けようと思っています。
◎OBD2スキャナーを買おうと思ったきっかけ
e-208は、充電中にメーターパネルに表示される情報がバッテリー残量(%)と航続可能距離くらいしかありません。
そこでOBD2スキャナーを取り付けて、充電電力などの細かい情報をスマホでみられたら面白いだろうな、と思ったからです。
しかし、EVの電池情報を表示できるOBD2アプリは何でも良いというわけではありません。また、アプリと相性の良いOBD2スキャナーを選ぶ必要もあります。
◎OBD2アプリは「Car Scanner」
本来ならば、e-208にOBD2スキャナーを取り付けるときは、クルマとスキャナーの間にPSAアダプタを取り付けます。(OBD2のピン配置が標準と異なるため)

ところが、このアプリは、接続プロトコルの設定だけで、PSAアダプタを購入しなくても使えるようになります。
なので、このアプリに決めました。

◎候補に挙がったOBD2スキャナー
・Vgate icar pro BT4
・Vgate Vlinker mc+
この2つのスキャナーは、Bluetooth4.0対応で、Androidでもiosでも使えるようになっています。
ちなみに少し安い、Bluetooth3.0版(Androidのみ)もあります。
私のスマホはAndroidなので、BT3.0版でも良いのですが、BT4.0からは消費電力を抑えたBLEと呼ばれる通信モードが追加されているので、BT4.0版にしました。
◎安いVgate icar pro BT4に決まり
機能にどのような違いがあるのかわからないし、情報を吸い出すだけなので、安い方のVgate icar pro BT4にしました。
◎ショッピングサイトを比較した結果・・
OBD2スキャナーを購入できるショッピングサイトは色々ありますが、値段が全く違います。

天下のAmazonが取り扱っていないのは意外です。
Yahoo!ショッピングは取り扱っていますが、ちょっと危険な香りがします。
まず全般的に高いショップしかありません。
コレってAliExpressから仕入れて、高く売ってますよね?(スキャナーだけに限ったことではないと思いますが)
また、商品写真は、Vgate Vlinker mc+なのに、商品名は、Vgate icar proになってる店があります。これはさすがに良くありません。
ということで、Vgate icar pro BT4をAliExpressで買うことに決めました。
AliExpressは安くて商品が豊富なので、前から気にはなっていたのですが、サイトの日本語がおかしいので購入をためらっていました。
が、ものはためしです。ちゃんと届くかドキドキしますが。
まぁ失敗しても3000円なんで・・・
届くのは4月上旬です。
【つづき】
e-208のバッテリー情報を読み出す
Vgate OBD2スキャナーのアップグレード
クルマの電費計はあてにならない・・
Posted at 2023/03/23 22:15:03 | |
トラックバック(0) |
パーツレビュー | クルマ