
画像は、古いH4型バルブを装着姿勢の真上から見たものになる。(端子は左からハイビーム+、ロービーム+、アース)
フィラメントが2本、前後にあるが前方がロービーム用でアンダーカバーがフィラメント直下に付いている。後方はハイビーム用となる。
固定されたリフレクターの中で光源の前後位置の違いが、放射される光にどのように影響するのかを考えてみる。具体的には光源の光がリフレクターに反射するときに入射角と反射角が同じ角度であることに注意して図を描くと分かる。ただ、実際にはリフレクターが平面ではなく曲面であったり、複数面の反射なので複雑な訳だ。
これの実験を自宅の懐中電灯で行った。大型のサーチライトタイプのライトで、遠近の切り替えがあるやつだ。光源の豆電球が前後する仕組みでビームをコントロールしていた。ただ、これの場合はビームの太さというか照射角を変える効果を得るためのようだ。
懐中電灯の実験からヘッドライトのビームが狭角か広角かは光源の前後位置で決まることがわかった。
結論として、ロービームで前方の光源を使用し上側のリフレクターにより下向きに反射させた広角ビームを放射することで近くを照らすことが出来る。逆にハイビームで後方の光源を使用し下側のリフレクターで反射させた狭角ビームを照射するものと推測する。
こんなところだろうか。
そして、肝心なのはリフレクターの上下左右のトリム。クルマだと2ヶ所のアジャスターで光軸調整を行うが、うちのJB5の場合だと、アジャスターによるリフレクターのトリム調整を行うほか運転席から上下の微弱なトリム調整を行なえる仕組みになっている。
さて、スペイシー100の光軸はと言えば、左右のトリム調整はそもそもアジャスターがないから出来ないし、運転中はロー・ハイの切り替えしか出来ないから、事前の光軸調整が重要になる訳だ。
要点は2つ。
光源の前後位置による光の放射角とリフレクターの上下向きによるカットオフラインの高さだ。
追記:20240618
ヘッドライトは、案外、緻密な計算により光軸や散光絞りが考えられた設計になっているんだと思う。そんなことを知らずに勝手に爆光バルブに差し替えて、明るくなって良かったな〜。何て思っている無知な人がいるかもしれないが、対向車に迷惑かけていると分かったら、素直に新車時の標準バルブに戻すべきだと思った。
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2024/06/16 17:18:19