Fenix5.1 FLASH CODE READER作成(簡易DTCスキャナ)その1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
お友達のHide-1967さんの愛車、V40 1.8のECUがFenix5.1だということが判り、フラッシュコードリーダーを作成しました。
写真は完成したモノです。
98年V40 1.8のOBDはISOなのですが、このFenix5.1というECUは完全なISO対応ではなく、DTC(トラブルコード)を読み取るためには通常のスキャナではなく、フラッシュコードリーダータイプが必要だと判りました。
これは文字通り、LEDの点滅(フラッシュ)でDTCを読み取るもので、98年以前のボルボでは結構多くこのタイプのコントローラが使われています。
2
作成自体は非常に簡単で、OBD2のソケットにプッシュスイッチとLED、抵抗を組み込んで各コントローラと通信できるピンに咬ますだけです。
これによって、V40 1.8のFenix5.1のみならず、
850や900、S/V90の96年から97年(コントローラによっては、それ以前のものでも)診断できるようになります。
ECUではMotronic4.3 Fenix5.2 5.1は3番ピンに、
850のECCなら6番ピン、TimerType4なら9番ピン、
900&S/V90のABSは12番、EZ116Kは1番、
LH2.4は3番、
この年代の全車種のクルーズコントロールは13番ピンに繋げば、
各コントローラと通信してDTCの読み取りと消去ができるように
なります。
この情報はワタシの使ってるVOL-FCRというソフトでも紹介されて
いましたし、UKのフォーラムでも紹介されていましたが、Fenix5.1でもOKという情報がなく、出所を探すのに苦労しましたが、もともとの出所がヘインズのマニュアルに書かれていた5.1用の流用だということが判り安心しましたσ(^◇^;)
もともとFenix5.1の通信手段として紹介されていたものをフォーラムのユーザーが色々なコントローラで試してみてピンアサインを調べたそうです。
ここまで来るのに時間が掛かりました(^-^;
材料さえそろえば1時間もあれば、このスキャナは作れます。
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で、早速作成開始!
LEDはエーモンの青球。収縮スリーブを剥ぎ取って基盤を露出させます。
向かって左が純正、右は抵抗を2KΩに交換したものです。
今回、手元に1.8KΩがなかったので、とりあえずこれで。。。。
と、思ったら1Ωから200Kまで変えられる可変抵抗みつかったので、後からそれに換えました。
近くに無線系のショップとかあれば1800オームの抵抗入れるんですけど今回は有り合わせです(^-^;
でも、テスター見ながらきっちり1800に調整。。。
しかし、通常、クルマ用のLEDにかます抵抗なら数百オームで済むのですが、1800って。。。コントローラからの電流値で、これでいいんでしょうね!
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ボックスとOBDカプラを組みます。
ボックスはHCなどで売ってるモノですし、カプラはうちにある在庫品です(^-^;
ケーブルは使わなくなったPC用のRS232Cケーブル(10線)です。
エーモンのプッシュスイッチ付けました。
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ボックス内部はこんなカンジ。
配線図どおりに組み込んでますが、欲を出して各コントローラに対応できるようにピンを差し替えできるようにしました。
本来なら3番ピンだけでいいのですが、800&900シリーズ対応できるように6箇所作ってます。
後は+は16番、グランド4か5でOKです。
綺麗に作るならロータリースイッチかスライドスイッチなんですが、
有り合わせですので(^。^;)
箱の上側に付いてる小さい青いのが可変抵抗です。
LEDって色ごとに発光電圧違うので。。。
赤1.8V 緑2.4V 青や白だと3.6Vくらいです。
今回は青つけたので1800でOKならいいですが、いつでも変更できます。
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カプラー側も配線して完了!
そっけないので取り扱い要領やピンアサインをテプラで作って少しプロチックなカンジにします。
回路自体は今回のカプラに内蔵できるのですが、V40だと足元になるので操作や確認しずらくなるのでケーブル延長タイプにしました。
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操作要領は、
DTC読み取り
1 カプラ接続しイグニッションをポジション2に
2 テストボタンを1秒押す
3 LEDが点灯-点灯-点灯なら1-1-1でフォルト無しですが、
DTCがあればこのパターンが点灯-点滅2-点滅3のパターンのようになって、この場合は1-2-3 「エンジンクーラント温度異常信号」となります。
続いてDTCがある場合は違うパターンで点灯、点滅を繰り返して、ほっておくと延々とループ再生されます。
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DTC消去の手順
DTC消去の前に一度、DTCが表示(読み取りされている)必要があります。(最初のDTCが再表示されるまでループしておく)
1 イグニッション ポジション2へ(エンジンを始動してはダメ)
2 テストボタンを5秒以上押してホールドする
3 一旦、ボタンを離してLEDが消灯する前に再度5秒以上押し続ける
4 イグニッション オフ
5 イグニッション オン
6 エンジン始動
これで、DTCがリセットされるそうです。
各コントローラのDTC対応表や実践投入記は次回。。。。(^-^;
追記:2012.2.1
Fenix5.1では、この装置は使えませんでしたm(__)m
上で紹介した他のコントローラでは大丈夫ですので、
他のユーザーの方のために残しておきます。
顛末は続編で。。。。
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