レーシングジャッキ分解整備　1/5

かれこれ9年ほど使っているアルミレーシングジャッキ
COMPACT TOOL CHJ-150AL（1.5ｔ）
FG（ファクトリーギア）豊橋、澤山店長オススメの逸品が
とうとう音をあげてしまった

ポンピングするとジワジワと油圧作動油が滲んでくる
こうなると油圧（出力）シリンダー側も怪しい

油滲みを見つけた瞬間に使用中止
MASADA　SJ-20ALにチェンジ

外観もくたびれてきたことだし
内外ともにしっかりと直してやろう

腐れ機械屋流ジャッキ修理開始

COMPACT TOOL社に問い合わせると
既に廃番で補修パーツは出ないとのこと（涙）

自身で分解、部品調査調達、修理ができる旨を伝えると
「分解図しか出せないのですが・・・」
と申し訳なさそうに言われたが
それで十分

その女性担当に
「頑張ってくださいね♡」と励まされた（笑）

うむ、おじさん頑張るわ

時間はかかるがバラしながら調べよう
MASADA　SJ-20ALがあってよかった・・・

分解図を元にバラす

キモの部分は写真記録とメモ

小さな鋼球（ボール）が転がり出て紛失してしまったり
ハラした途端にハジケるようなものもあるので
分解図をよく確認しながらバラしてゆく

バラしながら気付いたことだが
このCOMPACT TOOL CHJ-150ALは
MASADAの1.5ｔ　SJ-15ALと構成が酷似しているので
製造元は同じなのかもしれない

ポンプシリンダーの取外し・・・

ポンプシリンダーを外さないとピストンが外せず
内部チェックとパッキン交換ができないのだが・・・

対辺22mmの四角頭のポンプシリンダーは
相当なハイトルクで締め上げてあるため？
激しく固着しているため？
450mmのバケモノモンキーでも歯が立たない

なるほど・・・

そんな時はコレ
Ko-ken　2重4角インパクトソケット

機械屋大好きのデカいエアインパクトで瞬殺

そのムダにデカいインパクトは
低回転で高トルクを発生

「ドドドドドッ」という迫力の排気音で
問答無用のパワーを優しく絞り出し
アルミのめねじを傷めない

心臓部の確認

ポンプのピストンパッキン（Oリング）はダブル
どちらも痩せと硬化あり
バックアップリングは損傷なし

油圧（出力）シリンダーのピストンパッキン（Oリング）はけっこうな損傷
こちらもダブル
バックアップリングは問題ない

シリンダーのアウターカバーに油があったため
こちらも油が滲み出ていたようだ