ATF交換①

ATをN→Dにシフトした時
フォワードクラッチの僅かな応答遅れを感じたり
リアにグンとくる駆動伝達がぬるく感じることもあり
何となくバラつきを感じる

その他
トルコンの滑りフィーリング
変速フィーリング
など、こちらも僅かなバラつきを感じる

記録簿を確認すると
長期間ATFを交換していないモヨウ・・・

なるほどね～
ATFを交換してみよう

過走行車をATFチェンジャーで交換するとトラブる可能性があるので
過去に何度も成功している
「とうふ流　過走行車ATF交換」でやってみよう

・・・難しそうなことを言っているけど
やることは非常に簡単、誰でもできる(笑)

ATFは初回から数回は標準ATFを使用して汚れを洗い出し
最後にプレミアムATFを投入
　標準ATF：鉱物油ベースDexronⅡ
　プレミアム：化学合成油ベースDexron表記なし
どちらもENEOS（JX日鉱日石エネルギー）

油圧回路のトラブルを起こさずATF交換する
とうふ流ATF交換の第一弾開始

※ATを弄る時は繊維モノの使用を控え
取り扱いは油圧回路内に繊維が入らないよう配慮する

ATFをドレン抜き
　↓
標準ATF（1.5～1.8L）を入れる
　↓
約300km走行・・・

最初に抜いたATFは墨汁(笑)だったので
油圧回路内をゆっくり洗い流す意味で5セット（＝約1500km走行）ほど繰返し
初期段階で10Lの標準ATFを使用
（写真右側が墨汁のATF）

これだけでフィーリングは徐々に向上していく

とうふ流ATF交換の第二弾

オイルパンを剥がして点検、清掃

新車からそのままと思われるオイルパンは
シールが劣化して油滲みしているので
リフレッシュにもちょうどよい

ボルト緩め→オイルパンシールカッターで剥がし取る

この車は周囲に障害物がないので
簡単に剥がし取ることができるが
エンジンオイルパンと異なり鉄板が薄いため
曲がらないよう慎重に剥がす必要がある

オイルパン内側点検

吸着マグネットは限界量の金属粒子が溜まっており
取りきれない粒子が増え続けながらATFが循環していたようで
「墨汁」にも納得

驚くべきは
そのような過酷な状態でも決定的不具合が起こっていない丈夫なATシステム
今時の緻密で上品なATだったらとっくの昔に死んでいるだろう

清掃の後は
オイルパンカッターによるキズの目視点検
ストレートエッヂによる平面度目視点検

キズ、平面度ともに異常があれば修整
修整不可の場合は新品交換

ストレーナー取外しは
Oリング損傷、紛失に注意して外す