
モノというのは宿命として使えば使う程、年数が経てば経つほど劣化の道は避けられません。我ら生き物もそうですが、この世に誕生した瞬間から「死」に向かって一直線。人により長寿であったり短命であったりはしますが、不老不死は今の医術をもってしてもあり得ない事ですから終わりの瞬間がいつ訪れるかの問題でしかございません。今青春真っただ中でお年を召した人生の先輩方を愚弄する低俗な方もいずれはその時代の若年(とも限りませんが)低俗民族に馬鹿にされる日が間違いなく来ます。因果応報とはよく言ったものですが、そういうモノの見方をするのであれば当たり前のことを当たり前にすることが或いは他者に気遣い助け合い気配り心配りをすることが見返りを求める訳ではありませんがひいてはご自身にも帰ってくるではないかと思いたいですしそう信じたいじゃありませんか。勿論、見返りを求める意識が強い方からすれば「あれだけしてあげたのに恩を仇で返しやがって」的な思想思考をしがちです。内容によっては同情する所もあるかも知れませんが、そう思うのであれば敢えて他者には何も手を差し伸べない…という考え方も私は選択の自由だと思います。ただその場合、周囲が貴方貴女に周囲が手を差し伸べないことに対する不平不満をいう事は許されないのかなと。何だかんだと言いましても人は一人では生きれませんので相互扶助の関係、持ちつ持たれつ、助け合いの精神、感謝の心は常に持っておきたいものです。
そんな人の生きざまの話しがしたいのではなく、自動車界隈で最近は経過年数から致し方ないよね、という考え方が一般的になってきた
過度の内装材の劣化進行が著しく早い段階で発覚してきた国産車がある問題
私のカローラアクシオ(14#系)もダッシュボードが弱いことでその界隈では有名なようですが、ダッシュボードの割れ欠けべたつきであったり、ルーフライニングの剥がれ垂れ下がりであったり、各パネルの浮き剥がれ割れであったりと、兎に角それまでの国産車の品質としてはあり得ない位に傷みが激しいものが特定の年式の特定の車種に置いて発生が顕著であることは、お車に詳しい方なら何となく言わんとしないことが分かって頂けるのではないでしょうか。私の肌感覚でいくと、
平成10年代中盤から平成20年代中盤にかけて新車販売されたソフトパッドを採用した特定の車種
については特にそれまでの国産車クオリティーとは比べものにならない程耐久性の劣る車が多かったという印象を強く受けます。
今から見ると、それこそ10年とか20年前の車ですから傷んで当たり前だよね?とお思いの方もいるでしょうが、該当車が新車当時は例えばダッシュ板の割れなんて言うのは3年経過した位から発生が見られる事も多く、後期モデルや品番変更等で改良が加えられた!なんて言ってもその改良品でさえ傷みが発生した、なんて笑えない事が頻繁に起きていました。
外車を揶揄する意図はありませんが、現実問題として日本車より新車は高価であったとしても品質が劣る外車って数多くあります。それこそ内装材の痛みはご多分に漏れずな状態で、新車後5年が経過した車両でさえ内装材の傷みを販売店に相談すると
こんなものですよ
と体よくあしらわれるといった報告がSNS界隈でも時折見受けられるようです。私のような貧乏人からすると新車で1,000万円(或いはそれ以上)は裕にする高級車が特に扱いが酷い訳でもなく5年経過程度で内装材がみすぼらしくなってしまうというのはどうも釈然としませんし、それであれば新車価格100万円程度の国産軽自動車のほうがよっぽど耐久力があると言い切ってもいいでしょう。最も、物の見方考え方からすると過剰とも言える豪華な設えがそもそもないから傷むもの自体が無い、といったことも言えなくもはありませんが、そうであっても高級車に乗りたい!と思う方も居る(そもそも短期間でお乗り換えを繰り返される客層)でしょうし、であれば低価格帯の車両をお手にされるといった気持ちを持たれる層も居るでしょう。
ただ、私が思う特定の年式の内装傷みが激しいと感じる次世代、或いは次々世代の車両についてはそれまでのほぼほぼ全数内装傷みが改善され随分と傷み進行が見受けられなくなったようにも感じます。経過年数が短いから、まだ表面化していないだけ、実は既に事実があらわになった…なんてことがあるかも?しれませんが、おそらくそれまで使われてた材質を変えたのでしょう、耐久力は飛躍的に向上(速攻傷みが現れる前の状態)の物持ちの良さが感じられます。それでもですよ?ソフトパッドの宿命といいますか避けられない現実といいますか、
何れ傷みは発生する、それもハードプラ素材より早い段階で
柔軟性に富んだ素材と固く整形された素材とでは、明らかに柔軟性に富んだ素材の方が触れた際の高級感が増し、見るだけでもその違いから質感として差を感じられる事も多くあるでしょう。普段お手を触れる事のない、しかし常に視界に入り込むダッシュボードなんていうのはその典型でいくらシボ加工や塗装に工夫を凝らしたところでソフトパッドとハードプラでは極端に言うと天と地との質感差があると言っても過言ではないでしょう。それがお手に触れる機会の多いドアトリムに至っては正にその差を肌でも感じそれこそ軽自動車やコンパクトクラスでいけばその立ち位置から不平不満が出る事は少ないでしょうがこれが高価格帯路線の車両で内装プラスチッキーでほぼほぼ加飾もない…なんて設えでしたらば高価格に対価を払うことが出来るユーザー様にとってはお小言の一つや二つ言いたくもなると言われる方も多いのではないでしょうか。
最近私が触れた情報ですが、新型の"王冠"シリーズがダッシュ板がハードプラ仕様だったそうなんですね。実際目で見て触れてきたものではないですから質感として実車を見ればよく感じるのかも知れませんが、情報として聞き及ぶ限り価格帯にしてはコスト削ってるな…と思ってしまいます。ただですよ?そうは言うても考え方捉え方の変換であってハードプラ素材の方が長い目で見ると耐久力があり年数が経過して価格が下がった頃からやっと射程圏内に入るといった購買層にとっては古くなってもダッシュ割れが無い(当たり前のことかも知れませんが)といった事は非常に魅力的にも感じる訳です。内装材の劣化著しい車種の中に数世代前の"王冠"(通称ゼロ王冠)シリーズがある事は有名ですが、中古車のタマをみても
大なり小なりほぼほぼの個体がダッシュ板の割れが見受けられる
状態です。その先代に当たるモデルではほぼこの現象は今のところ見られませんから単純に経過年数のみが劣化材料であることは否定出来ると言い切れます。そうなると中古車市場はどうなるか?と言えば、
内装傷みがあるから中古車としてこのままでは売り辛い
↓
国内市場に出ることなく輸出に回すOR部品どり需要に回す
或いは
売価を下げざるを得ない=買取価格も低価格(それこそ金属価格レベルの価格)
↓
国内現存数が早い段階で絶滅危惧種化
↓
市場個体が減少しきったことでゆくゆくのプレミア価値が上乗せされる個体も枯渇
↓
市場淘汰
となるでしょう。これが例えばですよ?社外品!割れない(割れ辛い)ダッシュボード純正同色同形状!!なんて用品がリリースされると車体にプレミア価値が見込まれる頃(ダッシュ板を交換してもビジネスとして成り立つ)に普及が進みその時までの生き残り個体がモディファイされてとんでも価格を付ける!?なんて現象が起こるかも知れませんが何せ内装材の弱い車種が多岐に渡るので中々現実的ではありません。何でしたら私が知る得る限りの内装材が極端に弱い車種リストを記事化してもいいのですが、営業妨害ですとか名誉棄損なんて言い掛かりを付けられても困りますので敢えてそれはしませんが、私が言うまでもなく不名誉で有名な車種、現又は過去オーナーだから知り得る経験則、整備業界に携わる方たちの中ではある程度常識的な知識として持ち合わせていることだと思います。
新車を買い求めて短期間でお乗り換えされる方にとっては何ら影響のない話し、長年1台の愛車に寄り添って行くと言われる方や経年車を主に愛車にしたいと考える中古車ユーザーには重大問題といった立ち位置によってその影響の有無に随分と差が生じる案件ではございますが、内装の質感を求めるのであればソフト素材であしらわれることの方がいいのでしょうが、数年足らずでみっともない姿をさらすのであれば割れ耐性に強いハードプラでもいいのかな?なんて思ってしまいます。最も、そもそもソフト素材が使われないクラスのお車には余り関係のない話しかも知れませんが、時代背景も影響してなのか大衆車クラスの我がアクシオでさえダッシュ板はソフト素材でしたから出来る限りは製品品質として長く美しい状態を保って頂きたいものです。
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2023/10/25 17:50:04