
ほぼノーマルの595で満足してしまい、みんカラで仲良くしてくださっている方々へ提供出来る話題が何も無いので、唐突なイタリア語ネタです。

イタリア語は日本人にとっては最も発音しやすい外国語だと思います。
一部変則的な所はあるものの、95%位はローマ字のまんま読み上げれば、イタリアの方に通じます。
(きっと下手な発音だと思われているでしょうが、通じなかった事はほとんど無いです。)
文章の内容はわからなくても、読み上げる事は割と簡単で、だいたい意味は通じます。
ほぼ日本語に近い母音と子音で成り立っているので、カタカナでも表記しやすく、それを読み上げても恐らく通じます。
それを踏まえた上で、アバルトがらみのイタリア語。
●イタリア人にとっての車とは?

まずイタリア語で車はマッキナ(macchina)です。
コレは英語の機械(machine)にあたる言葉で、機械全般を指す意味もあります。
しかし特に文脈なく日常会話でマッキナが出てきたら大抵は車の事を指します。
アウトモービレ(automobile)という、綴りが同じ英語のオートモービルにあたる言葉もありますが、マッキナの方が日常的かと。
つまり、イタリア人にとって愛車(La mia macchina)はマシンという事でしょうか。
日本で『俺のマシンは〜』なんて会話は小学生の頃読んだミニ四駆漫画の中でしか、お目にかかった事は無いです。
(私はフルカウルミニ四駆世代)
基本的にイタリアの方は複雑な機械をあんまり信用してないのか、構造のシンプルなMT車が多かったり、駅の券売機がガラガラでも人のいる窓口に行列が出来てたりします。
●595は何て読む?

フィアットもアバルトも500ならば当然のようにチンクエチェント(cinquecento)と呼んでおりますが、595になった途端に悩むかと思います。
チンクエ(cinque)が5で、チェント(cento)が100なので、チンクエチェント(cinquecento)が500という具合。
2ケタはちょっと変則的で9はノヴェ(nove)、10がディエーチ(dieci)ですが、90はノヴァンタ(novanta)です。
特に11〜20が更に不規則なので、興味があれば調べてみてください。
さて、日本語でゴヒャク・キュウジュウ・ゴにあたる呼び名はチンクエチェント・ノヴァンタ・チンクエ(cinquecento novanta cinque)です。
しかし、とても長いので実際にはその様に呼んではなさそうです。
イタリアの方のYouTubeとかを拝見した所、皆さんチンクエ・ノヴェ・チンクエ(cinque nove cinque)と呼んでました。
それでもちょっと長い気がしますが、日本人がゴー・キュウ・ゴーと呼ぶのと一緒の感覚ですね。
ぶっちゃけ今のアバルトは500も595も695も実質同じ車なので、車に詳しくない方に説明するにはチンクエチェントで良いような気もします。笑
●アセットコルサか?アセットコルセか?

まずコルサ(corsa)は走ることやレースを意味する語です。
アセット(assetto)は備えるという意味なので、アセットコルサ(assetto corsa)は「レースに向けて仕立てましたよ」と言う意味かと思います。
コルセ(corse)はコルサ(corsa)の複数形。
なので複数のサーキットを走る事を念頭においたセッティングなのか、どこか任意の1箇所のサーキット向けのセッティングなのかで呼び名を変えても良い様な気がします。
ちなみにアバルト公式はアセットコルセ(assetto corse)となっており、複数形なので世界中どこのレースでもドンと来いって感じのネーミングですね。
フェラーリのアセットフィオラーノ(assetto fiorano)はフィオラーノサーキット向けのセッティングに仕立ててあるという事でしょうか。
アバルトならアセットモンツァとか、日本向けにアセットスズカとか出したら面白そうですが、それらを作るのはユーザーに任せるというスタンスなのかも知れません。
●みんな大好きレコモン

英語でモンツァサーキットの記録という意味のレコードモンツァ。
ご存知の通りマフラーの名前になっていたりしますね。
イタリア語でも綴りは英語と一緒で、読み方はレコルドモンツァ(record monza)。
時々、レコルトモンツァと書かれている記事を見かける事がありますが、恐らく誤植かと思います。
特にクラシックカーの750や1000について書かれているものにレコルト表記が多いのは何故でしょう。(何らかの歴史的な経緯?もしやフランス語?)
イタリア語読みならば、Dは基本的に濁音になるのでレコルドモンツァで大丈夫な筈です。
私のイタリア語はカタコトレベルで、イタリア車よりも遥かにポンコツですが、久々に辞書を引き直して確認した上で書いたので、概ね合っているかと思います。
日本は割とイタリア車好きな方は多いものの、イタリア語ってかなりマイナーな言語なので話題にしてみました。
書こうと思えばイタリア語ネタは結構ありそうです…需要は無さそうですが。
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Posted at
2023/10/23 21:46:34