
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。
トップ画は生成AIに作らせたので、なんか変な感じです(笑)
<ブレーキパッド編>
<ブレーキロータ編>
<ブレーキフルード編>
今回はブレーキホース編の後編です。
<前編>
前回、ステンメッシュホースはペダルタッチ改善には最近のクルマでは
薄くなってきたものの、まだメリットは残っていると書きました。
残りのメリットは「透湿性」と「耐熱性」の差です。
※一応、意匠性もありますが4輪だとほぼ見えないのでノーカウント(笑)
透湿性とは?と思った方もいるかと思いますが、ブレーキホースは高圧にも耐えるので
一見密封されているように見えますが、分子レベルでは隙間があるので大気中の水分は
ゴムを透過して徐々に中にあるフルードに溶け込んでいきます。年間1~1.5%程度と言われています
モンスターのHPに比較画像があったので借用させて頂きました
https://www.monster-sport.com/product/parts/brake/bk_hose/
通常のホースは内管/中間/外皮の3層ゴムで、補強として下糸と上糸が間に挟まっています。
このゴム材質が天然ゴムからEPDMになったり、糸材質や編み方の進化で昔よりも低膨張になっています。
併せて、大気中の水分がホースの中のフルードに取り込まれる透湿性も少なくなってきているものの、
ステンメッシュの中にあるPTFEに比べるとまだ性能差があります。
つまり、同期間・同環境下であれば、ステンメッシュのほうがフルード劣化が少ないことになります。
次に耐熱性ですが、大半の物が高温×時間で熱劣化が進みますが、
ゴムの3層構造よりもステンメッシュの構造の方が耐熱性おいてやはり有利です。
↑一時、ネットで騒がれたGRヤリスのホース抜けに対してのアナウンスです。
ブレーキホースは法定点検でもチェックはするものの、定期交換指示部品となっていませんが、
「サーキット走行する場合」は熱劣化の影響も踏まえて定期交換が推奨されています。
セミメタパッドで800℃までOK!、レーシングフルードで300℃までOK!とクーリングも挟まずに
シャカリキに走っているとホースがダメになって、最悪カシメ部から一気に抜けます。
所詮ゴムなので、100℃超えてくるとどんどん劣化が進みますので…
ステンメッシュの構成も劣化はするので手放しで安全という訳ではないですが、
ゴムホースよりは熱劣化に対して有利です。
ただ、ステンメッシュもホイップ試験という大縄跳びみたいに回す耐久試験やると
早々にダメになる粗悪品もあったりするので、日ごろ足回りチェックなどをしない方は、
純正品をそこそこの頻度で交換するのが無難だったりします。
ステンメッシュの部品費で2~3回くらいは交換できると思います。
というわけで、お値段の割にステンメッシュのメリットはサーキットユーザー以外には
あまりないというのが実態というトリビアでした。
Posted at 2026/01/19 22:58:28 | |
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