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徒花VABのブログ一覧

2025年10月07日 イイね!

空力のマニアックトリビア_2

空力のマニアックトリビア_2
マニアックトリビアシリーズ空力編の第2弾です。
まずは第1弾の動画を見てから進むことをオススメするのと、ご紹介する動画は上から順番に視聴することをオススメします。
<第1弾>
〈過去のシリーズまとめ〉

空気抵抗は圧力抵抗と粘性(摩擦)抵抗があって、一般的な車両においては箱の形状であるため圧力抵抗が支配的です。
その圧力抵抗を生み出す原因になるのが、車両後方で発生する台風みたいな渦による引き込む圧力差ですが、VAB乗りの皆さんが好きそうなボルテックスジェネレータやカナードも渦発生装置なので、渦=悪いものと捉えるとこの先混乱します(笑)

渦による低圧は毒にも薬にもなり得ると一旦認識しておいてください。
車両後方に向かって流れる層流の剥離による大きな渦は車体をドラッグする毒の渦で、ルーフにつけるボルテックスジェネレータは毒の渦の発生源である層流を乱流に変えて影響を小さくする薬の渦、カナードは車体をリフトさせるフェンダー内の圧力を渦の力で抜いて弱める薬の渦、みたいなイメージです。
純正でドアミラーの側面やテールランプの側面についているフィンも同様の狙いです。

そんなフワっとしたイメージをもって下記の動画見てもらえると、理解しやすいかと思います。
・剥離のメカニズム
・剥離と圧力抵抗の関係
・層流、乱流と剥離の関係

少しお堅い動画を見た後は、ライトな動画で今日は締めくくりたいと思います。
・意外と知らないリアウイングの仕組み
・意外と知らないボルテックスジェネレータの仕組み
・意外と知らないカナードの仕組み


Posted at 2025/10/07 23:27:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2025年10月06日 イイね!

空力のマニアックトリビア

空力のマニアックトリビア
マニアックトリビアシリーズ空力編です。
今まで同様、自分であれやこれや考えたり、試行錯誤されたりするヒマな方のみ推奨です。
〈過去のシリーズまとめ〉
https://minkara.carview.co.jp/userid/3524564/car/3404823/8387902/note.aspx


ついに昨日、年初に注文した近藤エンジニアリングのリップスポイラーとアンダーパネルが届きました。取り付けは暫くお預けですが…

見た目だけでなく空力も期待してのチョイスですが、床は固定でムービングベルトではない簡易風洞ではあるものの、実車でちゃんと定性的には効果検証されてるものであることを直接お店で会話できたので、お高いですが購入を決意しました。

ドレスアップとしてのエアロカスタマイズも全然アリだと思いますが、エアロパーツを謳っておきながら全然効果を検証されてない「勘ジニアリング」で作られているものは多いです。

酷いものだと、ボンネットのエア抜きダクトが、むしろエア入ってない?と見受けられるようなものもあったり・・・

ケミカル製品同様、一般人には検証が難しいところですが、物理現象として正しいかどうか、を腹落ちしながら情報収集すれば大ハズレは避けられるかと思います。

乗用車のパッケージではレースカーのような形状は完コピーはムリですが、部分的取り入れたりすることは可能です。ただし、フロントからリアまで空気は途切れることなく繋がっているので、部分的に取り入れる場合は前後(IN/OUT)バランスを考慮する必要があります。

空力は文章だけで書き連ねるとイメージが難しいので、個人的に良作だと思う動画を何回かに分けてご紹介したいと思います。

ひとしきり見てハマった方には【台風シーズン】が到来するかもしれません(笑)


初回は空気抵抗とは?についての動画です。

①コーダトロンカ/カムテールのお話

②知っているようで知らない、空気抵抗の話

③空力に良い形ってひとことで言うと何?

秋の夜長にビール片手にまったり眺めるのが良いかと(笑)


Posted at 2025/10/06 21:48:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2025年10月04日 イイね!

ブレーキフルードのマニアックトリビア_3

ブレーキフルードのマニアックトリビア_3
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。
<第1弾>
<第2弾>

<ブレーキパッド編>
<ブレーキロータ編>

色々書いてきましたが、フルードの役割は圧力を伝えることです。前回ペダルタッチについても触れましたが、エアを噛んでいればすべて台無しになります。
厄介なのはパスカルの法則は系統すべてに関わるので、油圧経路のどこかにエアが潜んでいるだけで全体に影響を及ぼすところです。
ということで、今回は「究極のエア抜き」について書きたいと思います。

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ピストンシール部の詳細形状まで描かれている良素材をネットで見つけました。
上図のようにピストンシール溝部には隙間と面取りがされていて、その中でシールが「たわむ」ことにより押し出したピストンを戻す仕事をしています。
エア抜き時にペダリングをしますが、赤丸のところのフルードは循環しないのでココに古いフルードが残りがちなのと、エアが入ると非常に抜けづらいです。
(走行中のサスストロークの振動で出ていくこともありますが…)

ペダリングによるエア抜き作業時に、ピストン戻しなどで何度かバックさせてあげるとこの周辺の古いフルードと一緒に後ろに追い出されてエアを抜くことが可能です。一度もやったことがないクルマだと劣化したシールグリスなどと一緒に変色したフルードが出てくることが多いです。

お店では嫌がられて「そんなことしなくても大丈夫です」と諭されると思いますが、DIYでやられる方はそれほど手間ではないと思うのでオススメします。特にキャリパーOHした後にタッチが甘くなった場合はピストンシール裏のエアが抜けて直ることがあります。


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次に、DIYでやられる方は一人でエア抜き出来るようにワンウェイプラグを使っている方も多いかと思いますが、タッチが悪い場合は最後の仕上げは通常の2人作業によるエア抜きをオススメします。
ペダルを踏んで戻すときに、古いフルードが逆流しないようにワンウェイを使いますが、代わりに赤矢印のネジ部からエアを吸い込むことがあります。ブリーダーの緩め具合や個体差によって問題なかったり、人によっては封をするためにネジ部にグリスを塗る方もいるようですが、確実性にかける作業になりがちです。
全量交換するときにワンウェイ使って、ペダル連打で古いフルードを一気に抜くのはアリだと思いますが、個人的には最後の仕上げは2人作業でブリーダー開閉のエア抜きがオススメです。
※今まで問題なかったという方は、そのやり方で良いと思います


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それでも以前のタッチが元に戻らないという方には「脱気フルード」という飛び道具があります。
ピストンバックさせてもタッチが甘い以外に、エア抜き時にうっかりリザタンを空にしてしまったり、ブレーキホースを換える時にエアが上流まで回ってしまったりすると、ABSユニットの中は複雑な迷路とバルブがあるので中々抜けないことがあります。
それを気体が溶け込みやすい状態のフルードにより吸収してしまおうというのが、脱気フルードの使い方です。
もともとは、ハイブリッド車のバイワイヤブレーキの油圧回路が複雑な造りのエア抜き性改善のために用意されたものですが、普通車でももちろん使えます。

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大気を吸収したら意味ないので、このような小分けパッケージで製造から半年の賞味期限つきで供給されています。

溶け込みやすいフルードでエアを吸収するのが上記の手段ですが、溶け込みやすい状態にする=高圧状態を維持することによってもエアを吸収することができます。

具体的には、ブレーキペダルとシートの間に突っ張り棒などを入れて、加圧状態を保つことでエアを取り込んで、そのあとすぐにエア抜き作業して排出するというやり方です。すぐにやらないと、炭酸飲料から徐々に泡が出てくるように、大気圧環境下では再析出する可能性があります。
ブレーキランプでバッテリー上がりを防ぐために、セット後にバッテリー端子外しが必要です。
また油圧系統の負荷になるので、圧のかけ過ぎには注意必要。自己責任でm(__)m

S耐やラリーなどで持ち込んだ車両のタッチがイマイチの時に、セットして一晩放置して翌朝エア抜きみたいな使い方をします。

通常はここまでしなくて大丈夫ですが、マニアックトリビアとしてご紹介しておきます(笑)


Posted at 2025/10/04 14:18:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2025年10月03日 イイね!

ブレーキフルードのマニアックトリビア_2

ブレーキフルードのマニアックトリビア_2
超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。
<第1弾>

<ブレーキパッド編>
<ブレーキロータ編>

前回、むやみにレーシングフルードを使うリスクについて書きましたが、メリットがないかというと勿論そんなことはなく、高い沸点はココ一発!というときに安心に繋がります。

また、沸点以外のメリットとして「ペダルタッチの剛性感」があります。

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BB4は過去に自分も使ったことがありますが、確かに固めのペダルフィールになりカッチリ感を体感することができました。

ただ、動粘度で剛性感と紐づけるのはミスリードかなと思います(-_-;)
マスターシリンダーという注射器でフルードを押し出して、キャリパーのピストンを動かす仕組みなので、動粘度が高くなれば早踏みしたときに流路抵抗でペダルがスっと入らずにズブズブと時間経過とともに入ることになるので、剛性感どころかスポンジ感になるだけです。

そもそもDot5.1なら冷間時に動粘度が900cst程度あったものが、100℃で2cst程度になります。
日常的に数百cstの差を普段使っていて経験している中で、やっぱ朝一はペダルタッチが桁違いに固いなぁと感じる人はいないと思います(笑)
それが、100℃の動粘度が1~2cst違うだけで、剛性感が上がったと感じるほど有意差になるのは無理があるというのが分かるかと…

恐らくは非圧縮性流体といいつつ、何かしらの差を生む要因があるのだと予想しますが、そこは検証されたこともなくカタログにも表記されていないので読み解くことは不可能で、口コミをベースに試してみるしかないと思います。


ビリオンのBB4は過去に自分も長期使ったことがあり、特に錆などの不具合もなくタッチも良かったので悪くないと思います。HPにもライフサイクルについて言及しているので、相応の配慮がされた造りになっていそうです。

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その他には、IDIのフルードが高沸点かつ剛性感についても触れていて、みんカラなどでも評判が良いようです。長期使用の攻撃性にも言及していますし、-10℃以下環境では流動性能が規格外れになると書かれているので、都合よく解釈するとそれ以外のpHなどは考慮されている可能性もあります。

エンジンオイルなどと同じく、ケミカル製品は口コミや実績を信じて使わざるを得ないのがスッキリしませんが、サーキット走行ガチ勢の方々は試してみる価値があるかと思います。

そこまでガチガチに攻めないけどスポーツ走行したいという方は、レーシングフルードは「大は小を兼ねない」ので無難にDot5.1規格のものを使うことをオススメします。

<第3弾>


Posted at 2025/10/03 17:50:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2025年09月29日 イイね!

ブレーキフルードのマニアックトリビア

ブレーキフルードのマニアックトリビア超マニアックなお話しです。ヒマな方、ウンチク好きな方だけ推奨のシリーズです。

<ブレーキパッド編>
<ブレーキロータ編>

たまたま先日ネットで、う~ん…という情報発信をみかけたので、フルード編を書きます。

この記事を読んでいるような変態紳士の方々には当然の常識だと思いますが、
ブレーキフルードは定期交換油脂類として指定されています。

吸湿することにより沸点が下がるためですが、その水分のほぼ全量はリザーバタンクから取り込まれています。一見、密閉されているように見えるタンクのキャップですが、ブレーキの熱によりフルードは熱膨張するので、完全密閉だとタンク内圧が上昇=フルード圧がキャリパーピストンにかかって引き摺り状態になるため、圧抜きができるようにキャップには連通路があいています。

もちろん、水やゴミが入りづらいにように極少かつ迷路みたいな経路になっていますが、熱膨張と収縮を繰り返すたびに呼吸する形になり、大気中の水分を取り込んでいきます。

なので、リザタン周辺は濡らさないに越したことはないのですが、洗車するたびにビチャビチャになる我がVAB…いずれ何か対策しようと思っています。

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ディクセルのHPがフルードについてよくまとまっているので、こちらを読んでもらえばほぼ今回は終了ですが、少しだけ補足情報も入れながら書きます(笑)

昨今のクルマにおいてDot5は選択肢には入らないので割愛しますが、Dot3~5.1の数字が上がるにつれて性能も基本的には上がります。Dot5.1は吸湿性が高いから早く交換しないとNGみたいな情報をみかけますが、2年の車検毎に定期交換している限りでは「正規のDot5.1規格に則っているものであれば問題ない&Dot3/4よりも沸点も高い」ので余計な事考えずに入れてOKです。

最近、純正でもDot5.1を採用しているクルマが増えてきましたが、メンテナンス推奨期間が変わっていないのはそのためです。
自分はディーラーでも扱いがある、スバル用品設定のコレを使っています。

ややこしくしている原因が、「Dot5.1規格以上」とか沸点にのみフォーカスした表記の商品が多いためだと思います。商品説明もちゃんと読むと沸点はDot5.1規格を大きく上回るものの、Dot5.1規格からは外れている旨が記載されているのですが、あまり気にしない人が多いのかと想像します。中には「Dot5.1規格相当」と書かれていて一見分かりにくいものもあります。

では、高沸点フルードはDot規格から何が外れるかと言うと、低温動粘度か腐食性に影響するpHが高沸点性能と両立が難しくなり犠牲になることがあります。※ディクセルにも記載あり
https://www.dixcel.co.jp/literature/lid-266/

低温動粘度だけであれば、寒冷地で使わなければOKですが、規格から外れている以上はpHがどうなっているかは知るすべがありません。もちろん、メーカーも極端なことはしないと思いますが、HKSなどは入れっぱなしにしないように明確に注意喚起をしています。
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ここまで読むと、長期に大事に乗るつもりならばむやみにレーシングフルードを謳っているモノは使わない方が安全サイドなのが分かるかと思います。
もちろん、長期に渡って使っていても問題ないレーシングフルードもあるかと思います。それは商品説明からは読み取れないので、長期使用の実績や口コミ無しにチョイスするのはギャンブルになります。

そして、そもそも論になりますが、ドライ沸点が300℃オーバーのスペックがないとべーパーロックするような状態では、パッドもローターも適正温度はとうに超えています。キャリパーのゴムブーツは海苔のようにパリパリになって消失し、ピストンシールも熱劣化で弾性が失われてダメになります。
ブレーキホースも熱によって劣化するので、最悪かしめ部からホースが抜けてノーブレーキになる可能性もあります。

キャリパーにサーモラベルを貼って、「走行中(※)に200℃を超えてくる」ならば、ダクトによる冷却やクーリングラップを増やす、ローターサイズアップによるシステム性能UPする方をオススメします。
※アタック後にクーリング走行せずにピットイン停車すると簡単に超えてきます

<第2弾>
<第3弾>


Posted at 2025/09/29 17:48:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ

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「[整備] #WRXSTI マニアックトリビアシリーズ https://minkara.carview.co.jp/userid/3524564/car/3404823/8387902/note.aspx
何シテル?   10/07 23:29
チューニングはお金をかけて一見華やかでも、市場価値は上がるどころか下がるだけ、さらには品質も犠牲になったり。対して得るものは自己満足だけという徒花(あだばな)、...
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