スイスポ純正シートに付けている自作キャスターチェアの記事で、「元はグランツーリスモ用のコックピットとして作った」と書いたところ、コックピットにも興味を持っていただいたかたがいらっしゃったので、恥ずかしながらちょっと公開。
作成したのは2016年です。
いろいろな方のブログを参考にしました。中にはFD3Sのコックピットを完全再現されようとしている強者もいらっしゃいましたけど、他の方は割と簡易的な感じでしたね。
折り畳み式にした上で、結構な強度を持たせ、また全ての個所を調整可能とする、そしてシートは合体式として普段は椅子として使用できる、というコンセプトで設計を始めて作ったのがこれです。
イレクターパイプよりSUS社のグリーンフレームの方が良い出来になりそうだったのでそうしました。
まずはハンコンのG25を購入。ペダルは逆オルガン式にするので、さっそくユニットをバラします。
後は、SUSのHPでどんなパーツがあるのかと各パーツの寸法図(0.1mm単位)を見ながら紙とペンでひたすら設計&0.1mm単位の計算。
考え始めてから完成まで結局2ヶ月くらいかかりました。
シートからペダルまでの距離と高さと角度と左右位置、シートからステアリングまでの距離と高さと角度、シフトまでの距離と高さと左右位置、全て調整可能になっていて、また折り畳み⇔組み立てをしても、それらの調整は維持されます。
組み立て手順は、シートを本体後端のフックに嵌め、左右からノブボルトで固定。ステアリング部を持ち上げて左右2ヶ所ずつのノブボルトで固定。シフト補強用バーをノブボルトで固定。という感じで、要は7個のノブボルトを回せばいいだけなので1分で完了です。折り畳みも逆手順なので同様です。
タイトル画像は作成当時のものですが、周りが散らかりまくりで恥ずかしい・・・。
【追記】
確か、原材料費(G25とフルバケは除いて)は3万円切るくらいですね。当初2万円目標だったのですが、オーバーしました。もっと何倍もする値段の市販品より全然高機能に仕上がったと思います。
■SUS社独自の3DCADアプリ(訂正:SUS社ではなくミスミ社のアプリかも)の設計画像
これで設計したというよりは、紙上で完成した設計を自己満足のためだけ(と、この専用アプリを使うと使用部品の金額が算出できます)に逆起こししたものですけどね。あと、作成中期のものなので、最終形とは違うところもちょっと有ります。
■折り畳み状態正面
手前に装着しているオイルキャッチタンクは、たまたま家に転がっていたものを電源アダプター収納用として使いました。
■折り畳み状態横
■組み立て状態横
元々sparcoを前提に設計していたので、スイスポ純正シートだと着座位置が高い・・・。
■ペダル
■シフト
■フットレスト(余っていたリアルカーボン製)
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Posted at
2023/06/10 20:52:05