SLフォレスター（Premium EX）にようやく試乗

12ヶ月点検の待ち時間を利用して、新型フォレスターの試乗をしました。こちらの店にはPremiumのEX（アイサイトX搭載の高いグレード）しか置いてないということで、ガソリン車と乗り比べることはできませんでした。
今乗っている車がかなり気に入っているのでそんなすぐに乗り換えるつもりはないもものの、例えばSLがDとかE型になる頃には考えるかもしれず、今のうちからS:HEVモデルの乗り味は知っておきたいところです。



新型で羨ましい点は、360°ビューと、それを中心に縦長ディスプレイを上手く使ったこのような表示ができることですね。慣れないので、駐車の時には普段通りミラーを中心に見てしまったんですが、慣れたらこの表示はかなり便利だなと感じました。一方でSKにはオプションで設定があったフロントのセンサーがなくなってしまったのは、狭い都内の路地を走ったり、見えない障害物のありがちな山道キャンプ場なんかに行く自分にとってはかなりのマイナスなので、まぁプラマイゼロでしょうか…。メーター部が液晶になって地図も出せるようになったのは安全面でもいい反面、ナビ画面では解像度の荒さが気になりすぎて、特にテスラとかBYDのナビを見たあとだとすごく時代遅れに感じてしまうのも残念な点です。



それとカーゴ床下の収納が電池のためになくなってしまったのは、荷物の多いアウトドア派には痛いですね。100V / 1500Wのコンセントが用意されてるのに、アウトドア向けのX-Breakでは付けられないのも謎です。ルーフレールは、ロープロのものより以前からのラダータイプの方が良く、そうするとX-Break一択なんですが、変なグリーン加飾があったりして、微妙な感じです。
レザーのシートは、以前試乗したSTIスポーツのナッパレザーより硬めな印象。安いモデルではステアリングが高感触のレザーでなくケチってるのと同様、シートも少しケチったんでしょうか。まぁ、すぐにヘタってしまうよりはいいのか。Premiumのみ、今回からベンチレーションも付きました。



肝心の乗り心地、道が混んでいてほとんどアクセル踏み込んだり、自由に乗り回せる感じではなかったこともあり、運転のフィーリングの違いはそんなにわからなかったです。燃費の良さにシフトしてスバル車ならではの、運転する楽しみがスポイルされてしまったというような印象は特にありませんでした。そこはSportと乗り比べたり、もっと長距離を走らないとわからなそうなので、郊外で試乗してみたいですね。



それと、ハーマンカードンのオーディオを試すのに、自分のスマホを接続していつも聴いてる音楽をかけてみたんですが、中低域が豊かで、しっかりした音質ですね。繊細さはそんなに感じませんが、同乗のD担当に気を使ってかなり低めのボリュームだったからかもしれません。一時は車に高価なスピーカーをインストールすることも検討したんですが、追い出すとキリがないし、乗り換えのときに全部外してノーマル状態に戻すのも手間だなと思いやめてしまいました。購入時に少し高性能のものを設置してもらうくらいがちょうどいいのかなと。ただ、ハーマンカードンもいろんなオプションと抱き合わせみたいになっているので、バラでもオーダーできるように次期以降は変わって欲しいです。




展示のみのSportは、ラゲッジも広いし、値段も安く、距離乗らない自分には十分なんですが、ブロンズのアクセントが微妙ですね…。D型くらいで特別仕様車がでてくるのか、その前にCB18はもうディスコンになるのか、わからないですが。内装がほとんど変わってなくて、安心するところはあっても、新しい車に乗り換えたぞという感じがあまりにないし、いくら細かな性能アップがあったとしても、次回純ガソリン車に乗り換えるという選択肢はないようにも思いました。




D担当に聞いたんですが、今オーダーしても納車は来年の4月くらいになってしまうそうで、ギリギリ1年はかからないものの、次期型がもう出る頃なのでオーダーストップになる可能性が高いと。それでも、トランプ関税の影響で輸出用の生産割当がもらえて、少し納期が早まったと言ってましたね。コロナ期は1年以上待つとか抽選だとかもよく聞きましたが、スバル車でそんなことになるとは。他社から移ってきて即決（割引がないため）するような客も多く、売上はすごくいいみたいです。都内だから余計かもしれませんが、こんなに値上がりしてるのに、皆さんすごいですね。