
タイトル写真は八ヶ岳近くにある銀河鉄道展望公園(999じゃない方のやつです)、逆光で何も見えませんが南アルプスが一望できます。
アウトランダーのスピードメーターは最近の車らしく液晶画面表示ですが、クラシック(古典的)表示とエンハンス(先進的)表示があります、ここでエンハンスモードの紹介です。

(アウタランダーのエンハンスモード)
まずアウトのメーターですが、日産からの部品を三菱が手を加えたものでノートオーラやエクストレイルと基本レイアウトは同じです。

(上の画像はエクストレイルのもの、アウトランダーと殆ど配置は同じ、ただし出力計が大きく違います)
エンハンス表示は左右に出力計と速度計を移動させ中央表示を広くさせた配置となりますが、これがとても見づらくなります。
クラシック表示の方が基本的に表示される情報量が多いので運転するにあたって必要な情報を把握しやすい。

上記はエンハンスとクラシックの出力計の比較です、エンハンスの出力計ですが、0を基準に上下に回転するモーター出力計と、指針を基準に回転する速度計、そしてバッテリー残量計が参列並んで配置されています、そしてモーター出力には指針表示がなく初見だとどれだけ出力しているか分からない、それぞれのメーターが基準がそれぞれバラバラで動作するので読み取り難い表示となっています。
例に出すと下りでエンジン発電中で回生すると、エンジン出力計はプラス側に振れ、モーター出力計はマイナス側に振れます、それぞれが逆方向に動きます。
そしてバッテリー残量計ですが、クラシック表示より小さくなりメモリが読み取り難い、普通の車ならそこまで気にすることではないですが、アウトはバッテリー残量が10メモリ以上だとB3以上で強制エンジン始動でエンジンブレーキが動作するので10メモリ表示の確認は重要です。それでもこのバッテリー計は読み取りにくい、どうしてかと言うと、立体的に見せるためにメーター自体がやや楕円に歪んでおり、なんとスケールの大きさが上部と下部で違うと言うトンデモ仕様になっています、この為メーター中央値(8メモリ)がややズレており、目視で見づらくなっています。

実用よりデザインを重視した奇天烈なメーターです、デザインした奴はアホでしょ、と思ってしまいます、メーター歪めてスケール変えて何のメリットがあるのか全く思いつかない。
なぜこんなことになっているのか?
まずは日産から供給されたであろうメーターは本来e-powerように開発されたのでしょうが、それを三菱がphev用に流用した為に分かりにくい評価になったのだと思われます。
エクストレイルのエンハンス表示を見れば左右に出力計と速度計を配置しているのは同じですが、バッテリー残量計と燃料計は下部に水平配置され見やすい表示となっています。

つまりアウトの燃料計とバッテリー残量計表示は三菱オリジナルで、日産から提供されたレイアウトをわざわざ改悪してる訳です、余計な事をせずに色違いでエクストレルのメーターを採用してくれれば良かったのに、デザイン重視してメーターを歪めるなんて普通のメーカーならやらないでしょう。
雑誌に寄ると、三菱曰く、(ヴィジブル・ファンクショナリティ「見える機能性」「可視化された機能」を基本としてデザインしたらしいですが、何のことなのかさっぱり分からないです。
あとエンハンス表示だと制限速度とクルコン設定速度がメーター上に設定されなくなります、エンハンス(先進的)と名乗っているのに機能としてクラシック表示より劣ります、ギャグみたいな作りですが正直笑えません。

(上はアウトのクラシック表示、速度や出力の全体像が瞬時にわかる既存のメーターなのでわかりやすい)

(こちらはエクストレイルのクラシック表示、殆ど同じ)
個人的にはエンハンス表示は殆ど使いませんが、クラシック表示と比べて地図画面が大きい、燃費表示が60分表示となる、エネルギーフローが前後輪配分までわかる、メリットがあります、ただ無駄にアウトランダーのアニメーションが映し出されて目障りなのが鬱陶しいです。

(60分と30分表示の違いぐらいしかない)
兄弟車があると何かと比較してしまいますが、直ぐに音を上げる動力ユニット、陳腐なマイベックエンジン、使いにくいシフトレバーや改悪されて見にくいメーター、ノートと同じ安物ナビといい、どうしてアウトは値段が高い割にこんなに手抜きな作りなのか、高級車を作った経験がないからかな。
次の値上げで最上級グレードはコミコミで700万超えるらしいですが、どれほどの人が三菱品質の犠牲になるのでしょうか、恐ろしい。
さて、羨ましい装備としてエクストレイルにはノイズキャンセラー付いています、アクティブノイズコントロールと言うらしくエンジンのこもり音を打ち消す音を自動で出してくれるみたいです、高級車らしい装備です。

アウトランダーはEV走行するから静かだし不要と言う判断なんでしょうか、ロングドライブでバッテリーが切れたらマイベックエンジンがけたたましく唸るので勘弁して欲しい、他にはキャップレス給油口が採用されています、アウトは昔ながらの紐付きキャップです、うーん情けない。

いい車は見えない所まで作り込んであるものですが、アウトより約200万も安いエクストレイルは高級装備満載で嫉妬してしまいます。
でも一番の羨望はVCターボエンジンでしょうか、世界初の量産可変圧縮ターボエンジンの車に乗れるのですから。
ショボいエンジンに小さいバッテリーを抱き合わせて作った子供だましの動力ユニットの車は乗るに堪えない。
アウトランダーはエクストレイルのモンキーモデルか何かではないのかと思うこの頃です。
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2024/09/15 09:52:15