
タイトル写真は長崎県対馬のオメガ公園にて。
嘗て存在した対馬オメガ局送信用鉄塔は東京タワーを遥かに凌ぐ約450mの高さの通信タワーでしたがGPSの普及によりオメガ航法の利用が無くなり1997年に閉所、その後に解体されました、根元の部分だけが残っていまする
公園には全然人がおらずベンチや遊具等も老朽化していましたが草刈りなどは行われておりちゃんと管理された綺麗な公園でした。

(戦艦長門などに搭載されていた41センチ連装砲と同じものが配備されていた豊砲台)
対馬海峡のど真ん中にある対馬は防衛拠点として島内各所に城や要塞が作られていました、663年に起きた白村江の戦いの時代に作られた金田城から1945年の太平洋戦争時代の要塞までといろいろありますが、日露戦争ごろに作られたレンガ造りの要塞跡がラピュタ見たいと人気みたいで結構な人が訪れていました、ちゃんと案内板やチラシまで置いて整備してあり軍事要塞が観光地になるとはいい事です。

(このような明治時代の要塞跡は本土にも多数残っていますが対馬の要塞の凄い所は金属や木製部分が当時のそのままの姿で残っており尚且つ特別な保存が行われず見れるところです、戦後の金属盗難などで本土のものは根こそぎ無くなっていますが対馬では弾薬庫の防弾扉がそのままに残っている場所もありました、全く凄い)
太平洋戦争でも対馬の砲台は撃たずの砲台と言われ幸運にも戦闘が行われること無く終わった為でしょうが、実戦を迎えて多くの犠牲を出した沖縄の首里要塞などは観光地どころか何の整備もされず人目に晒されず放置され荒廃しているのとは大違いです。

(茂木浜に鎮座する日本海海戦で撃沈されたロシア帝国装甲巡洋艦アドミラル・ナヒモフの20センチ砲、今から約120年前の話です)

(上記はだいたい日本最北西端にある異国が見える丘展望台、残念ながら韓国・釜山は霞んで見えず)
さて対馬と言えば九州と韓国の中間にある国境の島ですが意外と広くかつ山地も多い島です、南の厳原から来たの比田勝まで約80kmとそれなりに距離もあります。
そして対馬には急速充電器が1台も無く普通充電器すら皆無、少なくとも三菱充電アプリでは全く出てきませんでした、充電空白地帯と言う奴です、日本で最も強力な急速充電網を持っている日産系QCすらありません、ディーラーが存在しないからですが。
しかし急速充電器が1カ所も無い島内でもリーフやアリアそしてサクラなど見かけました、島内移動だけなら自宅充電器だけで充分なんでしょう、さすがにサクラは厳しそうだけど。
ちなみにガソリン料金は離島料金で福岡でレギュラー180円のところ対馬は200円以上と言った相場でした、これならEVの方が圧倒的に便利で経済的ですね。
何はともあれ約数百キロと言う纏まった距離を外部充電無しのエンジン発電と駆動で走った為、その燃費と電費、そして分かり難いアウトの燃費/電費計についてメモです。

上記は対馬に上陸して一通り走り終わった時の数値です、博多港のフェリー乗り込み前にリセットし計測開始、ガソリンはほぼ満タン、バッテリー残量は50%、港にて標高差による回生差異もありません。
走行距離は556.6km、燃費14.8kw/L、電費5.8kw/kwh、そして基本的にセーブモードで走行しています、最終的にバッテリー残量による差が無いようチャージモードで調整し残量50%で走行しました、また走行中に冷房及び暖房は全く使っていません。
よってこの燃費/電費は外部入力よる充電が加味されていない100%ガソリン発電によるエネルギーで走行した値になっています。
次は燃費/電費を逆算です。
・
燃費14.8kw/L×556.6km=37.6L
・
電費5.8km/kwh→556.6kw/5.8=95.96kwh
ガソリン約38Lを消費して95.96kwhを発電して走ったとも見えますがこれは回生分が入っている数値です。

三菱の質問サイトに丁度良い指数があったので利用します、ガソリン1Lあたりの発電量は2kwh強とありますが多めに取って2.1kwhで計算します。
ガソリン消費量37.6L×2.1kwh=
78.96kwhが純粋発電量です。
つまり95.96kwh(実消費電力量)-78.96kwh(純粋発電量)=16.995kwh
約17kwhを回生にて発電しています、走行エネルギーの21.5%を回収しています、それを含むとガソリン1Lで約2.55kwh発電したことになります。
ガソリン1Lのエネルギー量が約9.2kwhなので2.55kwhの変換効率が約28%、最新の火力発電所の発電効率が40%以上と考えるとシリーズ式PHEVと言うのは如何に効率が悪いのかと思い知らされます、そして逆にトヨタのTHS2は前述の発電効率に追いつくほどの効率と聞きますし凄いですね。
取り敢えず超ざっくり計算で出しましたがバッテリーとエンジンで走るアウトランダーの分かり難い燃費/電費表示は以下の考えで見たら分かりやすくなります。
・燃費⇒実走行(EV走行分含む)/消費燃料
単純に実走行距離を燃料消費で割った値と思われるので外部充電を挟むと運転度合いを知るにはあまり参考にならない値です、消費ガソリン量を逆算するぐらいしか利用価値が無いです。
アウトを乗った事無い人に捕捉するとEV走行で水増しされた幻に近い無意味な燃費が表示されると言う事です、燃費100km/L超えとか簡単に出る理由です。
・電費⇒電動走行+滑走走行(B0やN)/(発電量+回生量)
こちらの数値の方が実際の走行に即した値が出ると思います、ぼぼ走行に度合に比例した数値が出やすいです。
ただしモーターアシストも行われていない完全エンジン直結モードだと計算上の走行距離に加算されないと思われます、頻度が少ないのでこれはよくわかりませんが今までの体感的に恐らく電費計算に入ってないです。

(上記がエンジン直結で純粋エンジン車として走っている時)
と言う訳で電費表示を主に見た方が良いと思われます。
あと約550kmの走行の殆どはセーブモードで走りましたがどうやってもバッテリー残量が減ってしまうので平坦な道路を走る際に時々チャージモードにして充電し残量50%を維持しました、あくまでセーブ(抑制)モードと言う事なんでしょうが、なんの意味があるんでしょうこのモード。
Posted at 2025/03/29 20:31:23 |
トラックバック(0) | 日記