
富士山のマイカー規制が解けたので富士あざみラインを通って須走口五合目に行って来ました。
とても急勾配な道なのでアウトランダーはあっという間にバッテリーを切らしてアクセル踏んでも加速しないドン亀モードに突入しますが、モードによって大分差が出たのでメモ。
車重に対して出力の小さいエンジンを積んで速度に対して発電出力を調整させる制御のアウトランダーはクネクネ道の登り一本調子が苦手な車ですが、どうしたら普通の車、とりわけEVのように気持ちよく走らせることができるのかと言うとバッテリーを下限まで持っていかないようにするしかありません。
ふじあざみラインに入った際には既に長距離を走ってEV走行不可なバッテリー残量でしたが、チャージモードにして走行モードは上り坂なのでパワーモードにして登りました。
パワーモードはアクセルレスポンスを良くしたモードですが、ヘアピンカーブ連続の登りではむしろ逆効果で過敏なモーター加速でチャージモードで発電した電力を直ぐに使い切ってしまい発電が追い付かずパワーダウンしました。
パワーモードと聞くと普通のエンジン車ならエンジンの回転数と出力を上げているとイメージしますが、アウトランダーはただレスポンスを良くしただけでエンジン出力(発電電力)は上がらないので何の意味も無いのです、と言うか折角充電した電力を無暗に使い切ってしまい逆効果になります、バッテリー残量が少ないのに初速を良くする走りをするなんて自分で自分の首を絞めるようなもの。

(ふじあざみラインを登り切った時の状況、バッテリーがすっからかんですが発電は数kwしかしてくれない、こんな状態でパワーモードにしても直ぐに残量使い切ってもっさり加速しかしてくれません)
ではどうしたらよいか?
パワーモードとは逆に出力応答を弱めてバッテリーからの出力を弱めアクセル踏み込んだ分だけ発電させその電力で走らせるようにしたら良いみたいです、つまり登りは
エコモード(若しくはスノーモード)+チャージモードでゆっくりアクセルを踏んでバッテリーからの出力を絞りエンジンを回し出来るだけ発電出力を上げてバッテリー残量を1目盛りを維持するように走る、が良いみたいです。
1目盛り(数kwh)あれば電欠状態のように殆ど加速しない状態には陥りません。
まあ、重くて非力な車は後続車に煽られないように道を譲りながらゆっくり登るしかないのです。
だったら上り坂に入る前に急速充電しておけば良いとも思いますが、それって結局はEVが峠や山登り前に充電するのと同じ、むしろEVと比べて充電量が少ないし、何より馬力低下を補うために急速充電をするとかエンジンが積んでいるから安心と言うPHEVの存在意義が否定されているみたい。
充電を気にせず走れるのがPHEV最大のメリットなのだからそれでは本末転倒です。

(須走口のグランドキャニオン上流にて、2018年の土石流にて完全に地形が変わっています、高さが分かり難いですが谷底まで数十mあるので落ちたら死ぬ高さです)
ちなみにふじあざみラインの帰り道は延々と下り坂なので回生で発電しますが、アウトは最大回生能力が40kwしかないのであまりバッテリーは回復せず3目盛りぐらいしか得られませんでした。
バッテリー残量が無い時に長い登りを走る際はパワーモードは逆効果でエコモードでゆっくり登ります。
残念ながらアウトのパワーモードはエンジン発電出力が上がる制御じゃないみたいです。

(小富士より富士山須走口を望む、キノコ狩りの客で賑わっていましたが観光客は殆どいませんでした)
Posted at 2024/09/29 19:44:40 |
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