
タイトル写真は乗鞍高原の観光センター前(標高1450m)の充電器です、日中ですが気温はマイナス5度、雪も降っておりスキー客で賑わっています。
ここにはエコQ電対応のQC1台と無料の普通充電器が2台あり、直ぐ近くに硫黄泉の乗鞍温泉があるので充電にはうってつけです。
また写真の前方に映っている車は中国BYDのアット3で隣で急速充電してました、松本方面もしくは安房峠を越えて高山方面から来たのかは分かりませんが、それほどの距離があるこの極寒の乗鞍高原まで悠々訪れることができるBEVなんでしょう、アウトランダーなんかと違って性能の良いブレードバッテリーを積んでいるとの事で羨ましいです。
アウトは松本から来ても道中でバッテリー使い果たして奈川渡ダムから乗鞍高原までのキツイ上りでバッテリーがスッカラカンになり完全に息切れ状態のスカスカな走りになってしまいます、電池切れになったらただの重石を背負うだけのシリーズ式PHEVなんて本当にウンザリです。
近場に急速充電器があれば充電して誤魔化すという手もありますがそれも出来ず、しかも6月以降は充電料金値上がりでそれすら出来なくなるのだから泣きっ面にハチの状態。
脱線しますが充電料金値上げの件でネットの評判は見ているとやっぱり非難轟々ですが、これを気にアウトランダーの乗り換え検討とかRAV4PHVにしておけば良かったとか皆さん考える事は同じなようで。
基本的に燃費悪い車ですし格安急速充電出来なければ性能が良いトヨタのPHVや他社の車に乗りたいでしょう。

乗鞍高原の一ノ瀬園地まで散歩しましたが、車道は閉鎖されここに来るには雪上歩行するしかないのですが、意外と人が来ていました。
さて、アウトランダーに乗って二回目の年越し、そして年末年始で冬場に数千キロの長距離走行をしましたが、高速道路も一般道でもバッテリーが兎にも角にも温度上昇するごちゃごちゃうるさい悪い車です。
今回は中国自動車道でとくに酷い目にあったので記録、そして三菱自動車のお客様センターに問合せてみましたのでメモです。

上記は中国道の七塚原SA、長距離移動に疲れて休憩して居たら寝落ちしてました。

外気はマイナス3度、6時間以上も停車していたのでバッテリーも十分冷えており温度計も半分以下になっています、この状態から出発しました。

上記は七塚原より37km進んだ時の写真です、90km/hにてエンジン直結モードにて走行中(左側の出力メーターでエンジン出力は40kwぐらいを出してますがバッテリー出力は全く出力していません)、バッテリー温度あれよあれよと7割強ぐらいにまで上昇しています。
中国道は上り下りが激しいですが、この後に峠越えのキツイ上りがありプロパイロットで90km/h定速で登りましたが、エンジン出力が50kwを超えたあたりからシリーズ走行に移行、エンジン出力が80kwまで上がりチャージモードと同等の轟音を轟かせながらの走行となりました。
アウトのエンジン直結モードだと急勾配上り坂を登るのは無理なようです。

約96kmを走行し吉和SAに到着、残雪がある氷点下1度の寒さですがアウトのバッテリーはすっかりレッドゲージ側の目盛りを超えてます。

しようがないのでトイレ休憩も兼ねてアウトの電源を切りバッテリーを冷まします。

約10分間のうちに目盛りの所までは温度は下がりました、でもこの目盛り以下にはなかなか下がりません、待ってても仕方ないので吉和SAを出発。

約17km進んで深谷PAにて停車。

たった20kmにも満たない走行でまたバッテリー温度が上がったのでPAに避難しましたが、いちいち冷めるのを待つのも面倒だしと直ぐに出発しました。
そして幾ばくか走ったところでバッテリー温度がさらに上昇し保護モードが動作、どうしようかと考えた所、次の六日市ICにはETC2.0途中退出対応の温泉併設道の駅があるとの事、ここで降りてアウトの冷却を待つことにしました。

保護モードに入りEVモード不可、回生制限、出力制限受けてます。

六日市道の駅到着時のバッテリー温度です、レッドゲージの手前半分になると保護モードに入るようです、外気は3度と言う寒さにも関わらず本当にすぐに熱くなる蓄電池。

六日市温泉ゆらら、と言う所で内湯と露天風呂がありました、泉質は単純弱放射能泉だそうで源泉かけ流しの浴槽もありました。
レストランもあり食事もと考えましたがETC2.0の退出は2時間が限度なので諦めて出発です。

約1時間30分の休止でアウトのバッテリーもやっと目盛りから下がりました、あとは下りばかりの道なので、バッテリー温度を上げない様にノロノロ運転で帰りました。
一度バッテリー温度が目盛りに達したら、走行中だとなかなか温度が下がらないと感じます。
山陽道ではこれ程酷くはありませんが、アップダウンが激しい中国道だと本当にあっという間に温度上昇してしまいました。
七塚原SAから六日市ICまでの休憩込みの2時間半・122km、たったこれだけの距離すら満足に走れないとは驚きです、体感としてアウトはすぐに熱ダレする貧弱な車と分かっていましたが数値で記録に残すと本当に呆れてしまいます。
特に高速で走ったわけでもなく90~100km/hぐらいの速度で約120kmの走行など軽自動車でもBEVでも難なくこなせると思いますが、600万する車なのにそれすら出来ないなんて信じられないほど性能の低い車です。
バッテリー温度なんて気にせず走れば良いじゃないか、と思う人も居るかもしれません、確かに一般道ならそれでチャレンジするのも手ですがバッテリー温度が上限に達すると走行不能になるので高速道路ではあまりにもリスキーと言うか、本当に停車してしまったら冗談では済まないのでそんなことしません。
こんなガラクタの為に命をかける理由無いしね。

アウトの取説にもバッテリー温度上昇時の対応が開いてありますが、注目する文として
「酷暑時の注意事項」とあることでしょうか、酷暑どころか氷点下の極寒でオーバーヒートどういう事なのか。
目盛りに達したら対処方法として「加減速を控えゆっくりとした運転」をしろとありますが、時速90km/hの定速走行ですら直ぐに温度が上がるのだから、高速最低速度の50km/hぐらいで走れと言う事なんでしょうか。
なお、バッテリー温度が上限に達したら停車することがありますと書いていますが、その前に駆動用バッテリー出力制限表示が出て大幅な出力制限を受けてノロノロ走行しか出来なくなります。

これも高速道路で発生したら流れに乗った走りは出来ないし非常停車帯に逃げ込むしかないです。
結局は説明書の青の囲いの部分に書いてある通りバッテリーが冷えるまで「しばらく停車」するしかないと言うどうしようもない対処方法しかないみたいです。
今回のバッテリー温度上昇ですが、たった100km走っただけでやたら高温になり数十キロ毎に停車してバッテリーを冷まさないと走れなくなる車、何が何でもおかしいだろう、いくらアウトランダーが馬力が無くて燃費も悪いポンコツプラグインハイブリッド車でも約100kmすらまともに走れなら実用車の枠から外れていますので流石に他所でもクレームが出るだろうと思い、三菱自動車のお客様相談センターに相談して見ました。

メールフォームにてバッテリー温度上昇の内容を書いて送ったところ、翌日には平日にも関わらず電話にて連絡がありました。対応したのは男性の方でした。
内容としては以下の通り。
・アウトランダーはバッテリー温度が上昇した状態で走行するのは車に悪いのでバッテリー温度計のレッドゲージ側に振れたら停車して冷ました方が良い。
バッテリー温度が最上限に達すると警報が多数出て走行不能になる。
どうしてもバッテリー温度が上がるのであれば走行→停車冷却を繰り返して欲しい。
・バッテリークーラーは外気温に左右されず動作している、冬季にバッテリー温度が上がり易くなる事はない。バッテリークーラーを動作させるため停車中は車の電源を切らない(Readyを点灯)方が良い。通常時はバッテリクーラーが動作しているかを運転者に知らせる表示などは存在しない。
(之ばかりは俄に信じがたいです、普通充電中は真冬でもコンプレッサーの動作音だして動いているのは解りますが、走行中は全くそれがしない)
・バッテリー温度はアクセルを踏み込む運転をすると上昇しやすい、回生ブレーキを多用しても上昇する。アップダウンの激しい道だとバッテリー温度はどうしても上がる。急速充電も上がる。
・どのような運転をしたらバッテリー温度が上がり難くなるか?と聞いたところアクセルを抑えて一定速な走行が望ましい、との回答、クルコンで90km/h定速でも温度上昇すると返答すると通常それぐらいではではバッテリー温度は上がらないとの事。
・アウトランダーはバッテリー及び冷却器が破損すると走行不能になる、エンジンのみでは走行不可能。
・実車を確認しないと詳しくは分からないが、通常使用でそれほどバッテリー温度が上昇するのはバッテリー又は冷却器に何らかの異常があるかもしれないので三菱ディーラーで点検をして欲しい。
と言った感じでした。なお、基本的に電話での返答になりメールでの返答は通常行わないとの事だそうです。
まあ、スピードメーターブラックアウトの件でディーラーには行くつもりだったのですが、また故障かもしれないと言う落ちです。
それにしても故障故障故障ばっかり、もうアウトランダーには溜息しかでません・・・。