
道中に充電がてら立ち寄った島根県松江市の西日本三菱自動車松江店にて面白いものがあったので記録。
ディーラーで急速充電する際は充電完了したらすぐに移動できるように基本的に車内で待ちますが今回はディーラーの人が店内で休憩しないかと声をかけてくれたのでトイレ休憩も兼ねて店内で待ちました。
三菱マークのオシャレなカップで珈琲とお茶請けを貰いました、しかし充電しているだけで別に客でもないし縁もゆかりもない遠方のディーラーで休むのは気が引けます。
さてこの松江店は販売車以外の展示が充実しておりなかなか面白かったので紹介です。

店内のカウンターの前に「ミニカ・スキッパー」が鎮座しています、50年前の軽自動車なのでまるでマイクロカーのように小さいですが、360cc水冷直列2気筒クーペスタイルの軽なんて今では考えられないです、大人4人が乗れる作りですが今の感覚だと恐ろしく狭い、50年で日本人の身長もだいぶ伸びたからでしょう。

全長2,995mm、全幅1,295mm、全高1,275 mm、車両重量470kgで発売価格は44万円との事。当時の日本の道路事情でこの大きさ何でしょう、470kgってアウトのバッテリーと同じぐらいの重さです。成人男性が10人も集まれば手で持って運べそう。何でこの車をチョイスしたのか分かりませんが博物館と違って車内もマジマジと見物できます。

次にV2Hのショールームコーナーみたいなところがありここでも面白い物がちらほら。

1500W電源供給装置「MiEV power BOX」です、何だかんだで実物を見るのは初めてですがとてもデカい。
2012年3月発売のこの電源装置、15.4万円で重量は11.5kgで急速充電口にコネクタを差し込んで使うのが特徴、アイミーブやリーフが発売されて間もないころのEV黎明期の一品です、作りを見ると結構作りがハンドメイドっぽく大量生産品ではない感じがします、企業や団体向けで一般ユーザーでは扱い辛そうです。

ちなみに現行アウトランダーやEKクロス、そしてなぜかミニキャブEVでは使用できないとの事、アウトには標準でこれと同じ機能が付いているのでわざわざ使おうとする人もそうはいないと思いますが。今から約13年前のアイテムです。

次は先代アウトランダーPHEV後期型(13.8kwh)に搭載されていたバッテリーの展示です、組電池と単セルがそれぞれ置いてあります。リチウムエナジージャパン(GSユアサ)のLEV40という電池で8個集めた組電池はLEV40-8というものです。

せっかくなので持ち上げてみると単セル1個1.4kgとそれなりの重さ、組電池はこのセルが8個で組んであるので10kg以上と重いです。
電池間に何の冷却機構がないですが、先代アウトは冷風をバッテリーパックに流し込む方式だったので大電流が流れバッテリー自体が内部抵抗によるジュール熱で発熱する金属体になるのを想像すると正しく焼け石に水と言ったところでしょうか、単セル間は本当に隙間なく密着してます。

先代アウトランダーPHEVはこの単セルが80個、組電池LEV40-8を10個納めていると説明書きがあります、それだけでも重量が112kgになりますが冷却装置やそれを保護する外装等を追加して数百キロになる訳で、高速走行でエンジン直結走行するときは床下にこの大量の電池をただ吊り下げて走っているとなると燃費が良いわけがないです、実際に自分の手で持ってみるとその重さを実感できます。

GSユアサのサイトより、GNアウトは前期型(20kwh)はサクラ譲りの日産式のパウチバッテリーを使っていますが現行型(22.7kwh)はGSユアサの角型バッテリーに戻したとの事で先祖帰りしました、性能は上がっていますが。
とまあ一般ディーラーなれど充実した展示内容だったので充電時間も退屈すること無く過ごせました。
ちなみにこの松江店の急速充電器は50kw級なのでもし松江に行く機会があったら充電がてら寄ってみても良いかと思います。
Posted at 2025/02/11 19:45:10 |
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