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KUNI_S30Zのブログ一覧

2013年07月05日 イイね!

忙しい・・・

忙しい・・・ずっとPCの前で図面修正とCAMの計算・・・












き~が~くるい~そ~う~(゜▽゜)





みんカラ徘徊もままならねぇ~

まぁ・・・今はマシンも特にやる事も無いから構わないんだが。w



車と言えば先日LDクランクの加工見積依頼が有りその時にSQ処理等の表面処理は必ず必要かと聞かれた。

周回で使用する場合は出来ればやった方がイイと回答したのだが。


その理由は・・・


純正L型クランクはメインジャーナル&ピン部分には高周波焼き入れがされてます。

この焼き入れはニクロム線をコイリングした様な線を焼き入れしたい部分に巻きつけて局所的に高熱にして高硬度の焼き入れを施す方法。




コイツは表面に高周波焼き入れした丸棒をカットした断面。

表面の色味が違う部分が高周波で硬度が上がってる部分です。

クランクのジャーナル部分もこんな感じで表面の硬度を上げてメタルとの摩耗を防ぎ表面は固くして曲がりを防ぎ中身は適度なしなやかさを残して折れてしまうのを防いでます。

しかしメインジャーナルとピン部分を繋ぐアーム部分やウエイト部分は焼き入れされてません。


それは構わないのだが・・・

一番負担の大きいアーム部分にこの境界線が出来てしまう。

焼きムラが多いハズレクランクも稀に有ります。




激しいアクセルのON、OFFを繰り返す度にクランクは捻れて戻ってを繰り返し・・・

最後はこの焼きムラの部分にクラックが入り・・・







折れます♪w


ソレを防ぐ為に高周波の境界線&焼きムラ部分を均す。

絶対折れないとは言い切れないが飛躍的に寿命を延ばす事は可能。

一般的なクランクの熱処理はタフトライド、SQ処理が有ります。



タフトライドは表面が灰色に発色。

しかし仕上がり表面粗度が荒くジャーナル部分にかなり気合を入れたラッピングが必要。

昔はタフトしか熱処理方法が無くてかなり泣かされました。w









SQ処理は表面が黒く発色。

仕上がり表面粗度も細かくフィルムラッピング程度で仕上げOK!

しかも黒い被膜はリューブライトと同じ効果が期待出来るので潤滑&摺動抵抗低減にも効果的♪


こうなると 『オレもSQ掛けたるで~!』 って思う人も居るかと思いますが・・・


焼き入れ可能なクランクはL型系純正クランク、基本的に素材は炭素鋼ベースの鍛造品。

フィレットロール加工が施されてるクランクは押し潰した溝の部分に亀裂が入ってしまうので熱処理出来ません。

RB&トヨタ系のクランクは殆どがフィレットロール加工されてしまってるので焼き入れ不可です。


しかしLDクランクも廃盤なんでそろそろこの手の加工も施す人が少なくなるのかな。(`▽´ゞ








Posted at 2013/07/05 19:09:16 | コメント(5) | トラックバック(0) | 能書き | クルマ
2011年11月24日 イイね!

溶接肉盛り修正

溶接肉盛り修正本業の方でのお仕事♪










金型改造でブツの寸法が足らないなんて時はアルゴンやレーザー溶接で足らない部分の肉盛りを施します。

・・・んでウチの社内でよろず屋状態のオレの出番。(▼∀▼)

設計、NCプログラム製作から汎用機械での加工まで何でも出来るけど溶接はチョイと苦手。
(`▽´ゞ


特に金型の場合ブツとブツを繋ぎ合わせる溶接ではなく足らない部分を盛っていく溶接。

加工物のエッジ部分が一番重要なんでその部分に溶接で肉を盛り上げるのは至難の業・・・

角の部分は一気に熱が入り溶け出してしまうので素早い作業が要求されます。

最近作業してると手がプルプルしちまいます。w


溶棒は元のマテリアルに合わせたPX-5と言う特殊なヤツを使用。

クランクのキー溝修正なんかに使うヤツは溶接後の硬度が高く修正後に一体熱処理可能な更に
特殊な溶棒を使用します。(▼∀▼)






平面部の肉盛りは比較的容易だけど熱を加えすぎてボイド(気泡)が混じってしまうと面を仕上げた時に巣穴が出てきてしまいます。

角部分は電圧を極力下げて面部分は適正電圧で一気に盛るミタイナ・・・







盛り終わったブツをフライスで必要な寸法まで仕上げてやった状態。

あとはミガキ上げてグレードに因っては熱処理して終了~(▼∀▼)

昼間はこんな感じでちゃんとお仕事してます♪w


Posted at 2011/11/24 16:52:33 | コメント(7) | トラックバック(0) | 能書き | 日記
2011年09月22日 イイね!

穴掘り道具♪

穴掘り道具♪複数画像UP可能な感じらしいので・・・(゜▽゜) 













L型ヘッド加工工程  をUPしたついでに普段使ってる穴掘り道具なんぞ紹介♪(▼∀▼)






先ずはINポート研磨に絶対欠かせない不要バルブ改穴計測モノサシ♪

基本的に37.5φ~38.5φまで0.1mm飛び、その他にもガイド付近に使用する
39φ~39.5φのモノサシや変形タイプを各種用意してます。

ちゃんと容積を揃えるなら最低でもこの位の数は無いとお話になりません。


これ以外にもポートの断面を型取りした治具がIN、EX各種数枚有ったけど最近は機械ポート
掛けちゃうんでゴミ箱行きとなりました♪w







粗取りで使うロング超硬バーを咥えた専用機♪

エアータイプは深夜作業の音を考慮して粗取りでしか使いません。








中仕上げ用の電動リューター。

そこそこトルクが有り回転調整出来るので使い勝手は良好♪








仕上げ&燃焼室加工に使うペンシル型。

回転調整の他に逆転も可能なので一度使うと細かい所の作業はコイツじゃないと厳しいです。(^^;







フラップホイールはシャンクからバラして付け替え可能なタイプを使用。

基本的に安物はすぐに目が詰まってしまうんで使いません。

使う番手は#80、#120、#240。





更にポートの奥深くまで入れられるように延長バーを製作。

各形状超硬バー、ペーパー、フラップホイールが咥えられるようになってます♪Ψ(`∀´#)


機械ポートである程度製作しちゃうんで現在はこの程度の装備でOKです♪

それでもかなり手間掛かるし普通の方じゃポート研磨は難しいと思われます。w


Posted at 2011/09/22 17:55:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | 能書き | クルマ
2011年08月26日 イイね!

『漢』のコンロッド!

『漢』のコンロッド!頻繁に聞かれるんで。

チョイと『漢』のコンロッドについて。








L型始めた当時はまだ純正品の流通がそこそこ有り俗に言う 

『流用フルチューン』  が主流でした♪


腰下はXLやプレーリーピストン加工、コンロッドはL14やL20加工、クランクはL28orLD28。

ヘッド周りもバルブはZ系エンジン流用してビックバルブ仕様。

もう15年以上前の話です。


その流れで今でもコンロッドはフル機械加工軽量品を使用してますが・・・

確かにL型純正コンロッドは無駄な肉が多くかなり追い込んで使用してもそこそこ使えます。






しか~~し!!(゜▽゜)







使えるようにするまでには・・・


軽量加工 

ミガキ加工

フルフロー加工

重量合わせ

上下バランス取り・・・


コレだけ加工するだけでも慣れてるオレでも最低3ヶ月はミッチリ作業が必要になります。

さらに既に35年以上経過したL型純正品の中古品は程度の良いモノは皆無・・・

コンロッドを30本用意したとして満足して使えるレベルまで生き残るのは1/3程度です。

以前は大量のストックをしてたけど前回作った時を最後に全て処分しました。

NG品が出ても予備を組み合わせる事ももう出来ません。


と言う訳で現在加工は出来るけど使い物になるかどうかは別問題なんです。

大量の手間暇&コスト掛けて無駄になる可能性がかなり高いです。


時は流れ今ならレベルの高い商品が安価で手軽に入手可能です♪



そこまでリスクを承知で 『漢』のコンロッド・・・ 作りますか?w

それとも・・・?(▼∀▼)









Posted at 2011/08/26 15:03:31 | コメント(4) | トラックバック(0) | 能書き | クルマ
2010年11月30日 イイね!

点火系の軌跡・・・

点火系の軌跡・・・たかが点火されど点火・・・(゜▽゜)












内燃機関で最も重要視される3つの条件。

『良い混合気』 『高い圧縮』 『強い点火』 


その中でも最も地味で貢献度が低く見られがちなのが点火系・・・(笑

しかし火が飛ばなけりゃエンジン掛からない訳で~

あやふやな部分が非常に多くて旧車系オカルトパーツが出回るのもこの辺が多いです♪(ばく


先ず旧車の場合最初に着手するのがポイントタイプのデスビからフルトラ化。

コレが出来ないと当然の事ながら先に話しが進みません。










純正小さいマグネチックデスビ。

コレとポイント式デスビを交換してマグネット用日立のアンプ(現在廃盤)若しくはマグネット用アンプ
内臓のMSD6A等を組み合わせれば手軽にフルトラ化♪


更にデスビの横に小さいマッチ箱程度の大きさのアンプが合体してるタイプならIG+とコイル-
2本の線を接続すれば更に超お手軽にポイントデスビとおサラバ~(`◇´)/~~~

ノーマル~ポン付けカム3L程度ならガバナー進角も生かせて十分な能力があります♪



メリット: 

超お手軽低予算でポイント式→フルトラ化出来る。 純正ならではの扱い易さ。



デメリット: 

チューニングが進むとガバナー進角機能破損の危険性有り。

最悪爆発的に進角してエンジンブロー(滝汗




そこでチューニングが進んだら完全固定進角にしてしまうのが一番手っ取り早い。








純正デカデスビ改単車マグネットピックアップ内臓品。

コレと同じ原理で使えるのが三菱製マグネットタイプデカデスビ。

マグネット用日立アンプかマグネット用アンプ内臓のMSD6A等を組み合わせれば固定進角
フルトラ化の完成♪



メリット:    

そこそこお手軽工作&低予算でポイント式→フルトラ化出来る。

点火の正確さは純正小さいデスビよりも上♪


デメリット:  

マグネットピックアップの特性?クランキング時の火が弱い為固定進角ならではの始動性の
悪さが顕著に現れてしまう。







純正日立デカデスビ改。

純正デスビ流用最強??バージョン。(笑

純正の赤外線クランク角センサーを生かして円盤を切り直し、パルスの幅を増やしルーメニアンプ等
で増幅して使用。

社外のチョッパーを仕込んでルーメニションを使うより点火の正確さはコチラの方が数倍上手です♪



メリット: 

恐らく流用改造デスビでは最強バージョン♪

見た目純正っぽく仕上げられる。


デメリット: 

流石にL型純正品なので・・・年式的に故障の危険性大!

円盤のスリット切り直しは正確な120度信号を必要とするので一般的な工作技術では製作不可。

パルスを増幅するアンプは手軽に行くなら信頼性が薄い社外品を使うしかない・・・








悪名高き?社外アンプ達・・・(笑

とは言っても当時は非常に重宝したアンプ達です。(▼∀▼)


右が見慣れた和光テクニカルの700FX。

何故かコイツを使うとクランク角センサーのパルス信号が10°~15°遅れてしまうんだよね~

ちゃんとコイルの抵抗値を合わせてやればそこそこの耐久性は有りますが・・・

大体2年位で突然死します♪(ばく

必ず予備を常備してた方多いんでは?(`▽´;)



左が現行の亀有アンプ。

現在はウルトラ製になってます。

以前のブツと比べると飛躍的に信頼性は上がったようですが・・・

半死になるって言う話もチラホラ聞きます。

ただオレが使った限りは3年は普通に使えてました。(`▽´ゞ









そして現在一番信頼性&性能が高いと思われるマロリーデスビ♪

その記述は書くのが面倒なんで コチラ へどうぞ。



これからも時代が流れれば更に良いブツが出現すると思いますが・・・

現在の進化はこんな感じになってます。Ψ(`∀´#)




PS。朝日サン陰ながら応援してますよ・・・


Posted at 2010/11/30 18:42:31 | コメント(12) | トラックバック(0) | 能書き | クルマ

プロフィール

主に関東近郊のサーキットを徘徊。 S30Z TC2000 59,323 A050(GS) FSW 1’57,728 (初走行) A050(...
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