寒くなってきて外気温0℃でもEVのエアコンは快適。EV空調は、すぐ効く。温かい空気がすぐ出る。
それに対し、ICE車のエアコンは、燃料および動力を使っている。
・暖房は、ガソリン燃焼時の熱を利用している
・冷房は、エンジン動力でコンプレッサーを動かしている
どちらも「走らないと空調の効きが悪い」という欠点がある。
EVは排気ガスがないので車庫でエアコンを使える。出発前にエアコンで室内とバッテリーを温める。ただしID.4の日本仕様は、車両をインターネットに接続するコネクテッド機能がないため、スマホを使ってリモートでエアコン制御することはできず、スケジューリングのみ。ざんね〜ん。
ID.4は気温に応じて自動的にシートヒーター、ステアリングヒーターをONにしてくれる。消費電力も少ないのでガンガン使っている。外気温5℃あればエアコンオフでもいいくらい。服装次第〜
課題は、暖房時の消費電力が大きく、航続距離が短くなること。航続距離の減少は、エアコンもあるが、低温によるバッテリー性能低下(もしくはバッテリー温度管理の消費電力)とか、冬タイヤの影響もある。
(1)PTCヒーター&エアコン (ID.4日本仕様)
PTCヒーターで暖房。エアコンは冷房や除湿。
(2)PTCヒーター&ヒートポンプエアコン (アリア)
PTCヒーターで室温を上昇させ、ヒートポンプエアコンで室温を維持する。短時間乗車ではPTCヒーターをメインで使うため、宝の持ち腐れになるかも。
(3)ヒートポンプエアコン (Model Y)
ヒートポンプは極寒では機能しない。でもテスラはがんばってる〜
消費エネルギー効率(COP)はヒートポンプエアコンが優れている。通勤距離が長い人、寒い時期に頻繁に長距離運転する人は、ヒートポンプエアコンがおすすめ。
ID.4のヒートポンプエアコンは、EUとカナダでオプション(約1,500ドル)らしい。日本仕様のID.4にはオプション設定なしだが、あってもつけないだろうな〜
ヒートポンプエアコンの有無により、1時間で1.2kWhくらい消費電力が違うらしい(
検証動画)。わたしは通勤往復約1時間。1.2kWhはSOC1.5%相当。週5日乗ってSOC7.5%なら、充電上限90%にすれば事足りる。オプション費用の20万円相当を電気料金で回収するには何日かかるか。電気料金@35円/kWhとして、200,000(円) / 35(円/kWh) / 1.2 (kWh) = 4,761日 あってる? 全然回収できない〜
EVはヒートポンプエアコン必須のように思ってしまいがちだが、オプションで費用がかかるならば、ヒートポンプエアコン無しを選択しても問題ない。
EVの意義の一つが環境である以上、エアコンの冷媒の環境負荷にも注意を払いたい。ID.4日本仕様の冷媒はR-1234yf(GWP=1)を使用しているし、EUとカナダのヒートポンプエアコンでは更に進んだ冷媒R-744(CO2, GWP=1)を使用している。
アリアはHFC-134a(GWP=1430)らしいが、これは
EUでは禁止されている冷媒で、逆に言えば安いからデフォでPTCヒーターと併用搭載できるのかも。
Model YもR-1234yf(GWP=1)を採用で、PTCヒーターなし。不具合もあるらしいが、テスラは妥協しないね〜
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2023/11/28 23:03:07