EVは航続距離の問題があるが
・経路充電を片道1回(30分)
・目的地充電(寝ている間に充電)
ならばICE車との差はほぼない。充電時間はちょうどよい休憩〜
目的地(例えば実家)から一定距離内に満充電にできる環境(例えばディーラー)があれば「準目的地充電」といってよく、片道20分くらいが目安。この場合は、移動(往復40分)と充電時間(80分)をあわせて2時間ほどで満充電にできる。運転手だけでよいのがポイント〜
ここで、冬の航続距離を整理〜
冬(0.6)、バッテリー劣化(0.8)の条件で、運転時間は平均80km/h程度で概算〜
1.基礎充電のみ
往路 148km(運転時間2時間、充電なし)
復路 148km(運転時間2時間、充電なし)
これが基礎となる距離。618km * 0.8(劣化) * 0.6(冬) / 2 = 片道148km
2. 経路充電1回(+20kWh = +80km)
往路 188km(運転時間2時間40分、充電なし)
復路 188km(運転時間2時間40分、充電30分)
日帰り旅行で、経路充電は1回なら許容できる。
しかし片道2時間以上の日帰りはかなりの強行軍〜
3. 経路充電を往路・復路で1回ずつ(+40kWh = +160km)
往路 228km(運転時間3時間、充電30分)
復路 228km(運転時間3時間、充電30分)
一泊旅行。充電は妥当な休憩時間〜
4.目的地充電で満充電に回復
往路 296km(運転時間3時間50分、充電なし)
復路 296km(運転時間3時間50分、充電なし)
この運転時間だと休憩は必須〜
5.目的地充電で満充電、経路充電を往路、復路で1回ずつ(+40kWh = +160km)
往路 376km(運転時間4時間50分、充電30分)
復路 376km(運転時間4時間50分、充電30分)
札幌〜稚内の例がこれ。EVが北海道でも実用レベルといえる距離〜
ホテル一泊で満充電に回復するには6kWで12時間は必要だが、6kW充電器がある宿泊施設はかなり限られている。現状のEVは上記の1〜3が通常の使い方になるだろう。ID.4の片道228kmは十分な距離で、東京からなら、軽井沢、草津、西伊豆、那須高原、越後湯沢あたりへの一泊旅行が行動範囲となりそうだ。これだけEVの行動範囲が広ければ、宿泊施設の多くが6kWを置くのも時間の問題〜
時季によっては経路充電の混雑による待ちが発生する可能性はあるが、日本ではまだまだ余裕がある。大渋滞しているのは新車販売の大半がEVのノルウェーと中国くらい〜
むしろ怖いのは故障。あてにしていた充電器が使えない状況をいかに避けるか。当面は充電器を複数台を置いて冗長化してもらうしかない。現状、トヨタのディーラーは200V普通充電ばかりだが、今後は急速充電器を全店に配置する方針らしく、地方のEVには朗報〜
わたしのID.4は外気温1.5度・SOC100%で航続距離395kmと表示される。本当に燃費5.1km/kWhで走れるの〜?
Posted at 2023/12/18 22:31:30 | |
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