
整備手帳の方で載せているダミーのバルブを取り付ける件で、排気口へのサイレンサー?という装備の近くに、マフラーカッターが接近する為、その固定する部品の素材をどうしようと思っていました。
単純、頭に浮かぶのは、アルミですよね。耐熱に強く、さびない、軽いという性質があるので、材質としては、この上ない素材と思います。
職場が、もの造りに関係するので、ABS樹脂は、私でもNC加工機で削る事は可能で、試作(形状確認)はできて、もう作ってあります。ただ、アルミになると、塊から削り出すのに、今ある機械だと、剛性的に加工する事が難しく、アルミ切削等できる付き合いのあるメーカーさんに、聞いてみると、約4万ぐらいするんではないかととの事。ちょっとその出費は厳しいです。
実際、そのサイレンサーが、走行時に何度ぐらいになるのかを、私より車に詳しい仲間に聞いてみると、走っている場合、風や空気の流れ等で冷やされる方向だから、そう高温にならないけど、渋滞等で止まっている時が、結構、熱くなるのではとの事。ちょっと整備の良くない車だと、バンパーが溶けているケースもあるとの事です。
そんな話をしていて、ナイロン樹脂がいいんじゃないかとアドバイスがありました。個人的には、ナイロンって燃えやすいんじゃない?と思ってたんですが、改めて考えてみると、ABSでも火を付けると、燃える事は燃える。要は火が出たら、樹脂は燃えるのが、基本。車で火が出るのは、エンジンのシリンダー内のみで、他の場所は、火が出ない様な素材選びがしてあると思います。
載せている写真は、最近、職場に入ったナイロンを材料に、造形する3Dプリンターで作ったサンプルです。ナイロンの粉末を、物の形状となる部分に、レーザーを当て固まらせます。レーザーが当たらなかった部分は、そのまま粉末で積層していき、最後に高圧の空気や水で、残った粉末を落とせば、こういう形に造形してくれるという代物。
ABSよりもナイロンの方が、耐熱性は優れているとの事で、ABSで、ちょっと高い温度の熱風が出るドライヤーであぶると、表面が熱くなるのは、わかっているんで、もうちょっとしっかりしたナイロン製のサンプルを、同じく炙ってみました。
結果は、炙った直後でも、手でさわっても、全然熱くなかったです。
ネットでナイロンの性質を調べると、耐熱温度は、100~120度。融点は、200度以上との事。ABSの耐熱温度は、70~100度、融点は、耐熱性樹脂で100~125度との事です。
融点(ちなみに、溶ける温度の事)が全然違うんですね。ドライヤーごときで、熱くならないのも、納得。ただ、ナイロンに対しての認識が、結構、間違っていました。ナイロンさん、すいません(笑)。
又、樹脂の性質等、全く関心のない方や、おまえ、バカだな、と思った方は、途中で、読まなくなったと思いますが、ここまで読んで付き合って頂いて、ありがとうございました。
という訳で、昨日、それぞれ機械に掛けてくれたので、週明けが楽しみだという事を言いたかっただけです。ではでは。
Posted at 2024/01/27 13:35:17 | |
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