
何やら近場で花火大会があるらしい。
「第51回相模原納涼花火大会」である。
花火大会は幼少期に地元で開催されていたものには何度も行ったことがあるが、大人になってからはすっかり縁遠くなっていた。
ここ数年はコロナ禍などがあり各地でも開催が見送られていたのではなかろうか。
せっかくなのでマイパートナーと二人、事前に計画を立てて夏の風物詩に興じようという話になったのである。

会社の後輩くんの実家が花火大会会場の近くらしく、話を聴いてみると「車では行かない方がいいですよ。渋滞が酷いんで。」とのことなので自転車で行くことにした。
会場となる相模川高田橋というところは車で何度も通っているが自転車なら30〜40分といった距離だろうか。
夏を味わうという意味では炎天下に自転車で出掛けるのも悪くはない。…はず。
熱中症には気をつけよう。

途中でサイゼリアを発見したので昼食を摂ることに。
サイゼリア久々だなぁ。

デザートも頂く。

サイゼリアに来ると必ずこの間違い探しをするのだが、これがなかなか難しい。
いつも最後の一つ二つが見つけられずネットで答え合わせをしてようやくクリアする。
今回は10個中7個までしか見つけられませんでした。ムズイ。。。

昼食を終えサイクリングを再開する。
会場が近づくに連れ、目的地に向かう方の車線があからさまに渋滞しだした。
歩道には浴衣を来た女性や家族連れ、子供たちのグループなどが列を成しておりいよいよお祭りの雰囲気が濃くなる。

事前に調べたところ、半年ほど前に訪れたことのある「ふれあい科学館」の駐輪場が開放されているとのことなのでそこに自転車を停めて歩くことにした。

路地裏に小川が流れていたりして良い意味で田舎っぽい雰囲気の町並み。
河川敷が近づくに連れてなにやら大音量の音や歌声が聞こえる。
特設ステージでのイベントが既に始まっているのだろう。

人の流れに従い10分ほど歩くと会場入り口に辿り着いた。
既にすごい人の数である。

河川敷の遠くの方には臨時の駐車場が設けられている。ちなみにこれは事前にチケットを購入することで駐車することが出来る有料駐車場である。
観覧席にも「有料指定席エリア」と「有料自由観覧エリア」と「無料観覧エリア」のように区分けがあり、「有料指定席」にはイスが並べられており場所取りの必要がない。その分料金は一人5,000円とそこそこお高い。
今回初めてこの花火大会に参加することもあり現場の状況も想像がつかないので我々は有料指定席のチケットを購入しておいた。せっかくなのでね。

チケットを持っている人はここに並んで受け付けをする。
座席はどのように振り分けられているのかよくわからないまま来たが、なんと先着順で好きな座席を選べるのだそうだ。
有料指定席エリアもいくつかのエリアに細かく区切られており、その中から好みの座席を選ぶシステム。

エリア見取り図を参考にし、帰りの出口へのアクセスのし易さや席を立つ際の利便性を考え座席を選択。
受け付け時に「市民協賛席」と書かれたリストバンドを貰う。
これを付けていれば会場への出入りは自由となる。

装着。

指定席へと向かう途中には出店エリアもあった。結構な数の出店がある。
お祭りという感じでとても良いですね。久しぶりに味わう雰囲気が懐かしい。

更に歩いていくと特設ステージエリアを横切る。
このステージではアーティストのライブやタレントさんのトークショーなどが開催される。
先程聞こえていた音楽はここでのライブのものだろう。
と、このあとすぐに今日一番のミスが発覚する。
なんと先程聞こえていた音楽と歌声は「ミラクルひかる」さんのステージだったらしい。
これを知った時の私のショックと言ったらなかった。
「私の知らないアーティストやタレントさんが出演するのだろう」と勝手に思い込んでいたが、まさか私が最も好きな女性モノマネタレントのミラクルひかるが出演するとは思ってもみなかった。。。これはミスである。
ちゃんと調べないとダメですね。
はぁ〜〜〜〜もったいないことをした。。。
ちなみにこのあとのトークショーには哀川翔さんも出てました。

特設ステージを横切り少し歩くと指定席エリアに到着。
このエリアの座席はパイプ椅子だが、なにやらリクライニングシート席なるものもあるらしい。当然料金は更に高くなると思われる。
庶民の私にはこの指定席でも十分贅沢です。

この写真で見ると、手前に指定席エリアがありその奥に特設ステージ、さらに奥の方に先程通って来た出店エリアがある。
花火は写真右手側から上がるとのことなので有料指定席だけあって花火の観覧としては特等席と言える。

光るリストバンドを貰ったので一応装着。
来場者に配っているようだ。

花火の時間までまだ余裕があるのでマイパートナーと出店を物色しに歩いた。
かき氷、じゃがバター、ベビーカステラを購入。
お祭りっぽくて良いっすね。
何故か異様にイカ焼きの店が行列になっていたのが印象的だった。
みんなそんなにイカ焼き好きなのか…?🤔

出演アーティストによるライブが行われ、次第に辺りは暗くなってきた。
開会式が始まり、様々な人の挨拶やコメントが述べられた。
小学校に於ける校長先生の挨拶と同じく、こういった時間は体感的にものすごく長く感じますが大人しく聴いていましょう。

何やら花火師と思しき人たちがぞろぞろとスタンバイを始めている。
花火大会は彼らによる「手筒花火」からスタートするらしい。
いよいよ始まる。期待感が膨らむ瞬間である。

人生で初めて、手筒花火をこの至近距離で観たが凄い迫力だった。
降り掛かる火の粉を意に介さぬような熱いパフォーマンス。
圧巻の一言である。
オープニングセレモニーの手筒花火が終わるといよいよ打ち上げ花火が始まる。
述べ一万発に及ぶ花火を堪能しよう。

ほんの20〜30メートルほど先で花火が打ち上げられており終始音と光の迫力が凄まじかった。
花火を点火した際の「ボフッ」という音まで楽しめた。
こんな近くで打ち上げ花火を堪能することは人生で初めてである。
高くに打ち上げられ、上空でパッと開いた大輪の花火がまるで自分に降り注いでくるかのような迫力。
これは映像では味わえない、現場でこそ味わえる感動だと感じた。
思わず感嘆の声が漏れる。

グランドフィナーレで最後を飾ったこの花火がやはり一番感動した。
これでもかと言うほどに連続して打ち上げられる花火が夏の夜空の最後を彩っていた。
昔から全国各地で開催されている花火大会が持つその存在意義を体感出来た。
子供も大人も、これを体感することによってその年の夏の思い出がより鮮やかに克明に刻まれることになるだろう。
映像技術がどれだけ発展しても、やはり人間には「体感」することが重要なのだと再認識出来た。
マイパートナーの提案により足を運んだ花火大会であったが、非常に贅沢な時間を過ごせた。
感謝である。

こうして花火大会は無事終了した。
終了のアナウンスと共に即座に帰路に就く。
感想を言い合いながら駐車場まで歩いていく道中にポツポツと雨が当たり始めた。
花火が打ち上がる夜空の遠くで雷が光っていたので雨が近そうだと思ったが、どうやら終了するまで待ってくれていたようだ。
雷様、ありがとうございます。

で、帰路も半分に差し掛かった頃には土砂降りになったわけで、当然二人ともずぶ濡れで帰宅しました。
しかし、これすらも良い夏の思い出になるだろう。
こういった催し事にはあまり触れてこなかった人生ですが、体験してみると思った以上の感動が味わえるということも世の中にはまだまだあるのかも知れませんね。