S2000 Type Sの純正シートは非常に好きなデザインですが、スポーツ走行時のホールド性や快適性などは現代の基準に照らし合わせると物足りないレベルです。また、178cmの私にとってやや小ぶりに感じるサイズ感も15年以上前の古い車だと感じる部分です。そこで、より普段使いの上での快適性やスポーツ走行時の使い勝手向上を目的としてシートを交換することにしました。
当初はS2000で定番のレカロ製フルバケットシートRS-Gを有力候補としていましたが、178cm/75kgの私の体格だとサイズが小さ過ぎることや、長距離ツーリング時の快適性や乗り降りのしやすさなどを考慮して、長年にわたって定番人気商品だったセミバケットシートSR-7の後継モデルとして昨年4月に発売開始されたばかりのレカロSR-Sを装着することにしました。
SR-Sにはシート表皮の素材や色、シートヒーターの有無で多数のバリエーションがありますが、Type Sのブラック/イエローの布製インテリアとの調和を考慮し、最もオーソドックスなBK100 SBR(カムイ ブラック/ブラック)を選びました。なお、S2000は運転席足元の触媒やセンタートンネルから発せられる熱で冬でも足元が暖かいのでシートヒーターなしモデルを選択しました。なお、ヒーター付きモデルを選ぶと、バッテリーから直接電源を取る必要があるため、取り付け時の配線はかなり手間がかかるようです。
なお、SR-Sの取り付けの際にレカロ純正シートフレームを使用すると、純正シートよりシートポジションが高くなってしまうため、純正シートと同等の高さになるというJADE製のコンフォートシートレール(IS24タイプ H038R-24/カワイ製作所OEM品)を使用することにしました。
12月上旬にオーダーしていたSR-Sは約2か月後の1月末に到着しました。取り付けはいつもお世話になっているイーグルショップ浦和さんで行いましたが、シートベルトのバックルを新しいシートレールに移設した所、シートベルトのバックルの金属ステーがシートを前後にスライドした際にセンタートンネルのカーペットを強く擦ってしまうことが判明しました。S字型のステーをストレート気味に曲げ加工し、摩擦によるダメージを緩和するアイデアの提案がお店側からあり、ひとまずそのように対応していますが、依然としてセンタートンネルとのクリアランスはギリギリになっているため、保護用のあて布などを貼っておいた方が良いかもしれません。
レカロSR-Sは旧モデルのSR-7よりひと回り大きくなってため、S2000に装着した際はパツパツになると聞いていましたが、実際に装着すると本当にギリギリで、なんとか納まっているという印象でした。
実際に装着し、50kmほど走行した後の感想は以下の通りです。
<良い点>
1.座り心地が非常に良い
2.脇/膝/太もものサイドサポートが強力になった
3.178cmの私に丁度良いサイズ感でFK8>SR-S=FL5>Type S純正位に感じる
4.不整路の乗り心地が格段に良くなった
5.店頭の試座シートでは座面が前上がりなのが気になったが、実車ではあまり気にならなかった(下の写真のように実際にはシート前端の高さが約2.5cm高くなっていて、後日気になるようになってしまいました…)
<不満な点>
1.ブラックのシート表皮が外光下ではチャコールっぽく見えて黒のインテリアから浮いて見える(助手席側シートと黒の色味がかなり異なる)
2.レカロ純正より低いと言われているJADE製レール(カワイ製作所OEM)でも着座位置が高い(純正と同じか、少し高く感じる)
3.スペースがギリギリでシート座面のサイドサポートとセンタートンネル、ドアトリムが干渉している
4.バックレストの角度調整ダイヤル周辺のスペースが極狭で、運転中などドアを閉めた状態での調整がかなり難しい(角度調整はドアを開けないとやり辛い)
5.JADE製のシートレールのスライドレバーがかなり奥にあり手が届きにくい(そもそもタイトなため、かなりスライドさせにくい)
まだ交換してから100kmも走行していないため、今後使い勝手や長所・短所を確認し、気に入ったら助手席側への同製品の取り付けも検討していきたいと思います。
バックルの金属ステーがシートを前後にスライドした際にカーペットを強く擦ることが判明(写真は加工前)
加工後も接触はしているため、摩擦からの保護用にあて布などを貼っておいた方が良いかもしれません
シート座面のサイドサポートとドアトリムは密着しています
シートとサイドシルの隙間は1~2cm位ですが、特に干渉はありません
角度調整ダイヤル周辺のスペースが極狭で、運転中などドアを閉めた状態での調整がかなり難しいです
内装のトリムとの干渉はありませんが、幌を閉めている状態でバックルを引き出すのはかなり大変です
外光の下だとシートがチャコールに見えるため助手席側シートとの色味の違いが気になります
シートベルトを引き出し安くするために親方印のアルカンタラ製シートベルトガイドを装着
かなりスポーティな見た目になりました
Type S純正シートの座面の長さは約47cm
SR-Sの座面の長さは約49cm
フロアからType S純正シート前端の高さは約24cm
フロアからSR-S前端の高さは約26.5cm
購入価格 144,100 円 入手ルート 実店舗(その他) ※イーグルショップ浦和(シートレール込み)
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