2023年12月に発表された待望の新型の5代目スイフト(グローバルではSWIFT4)に試乗しました。試乗車は最上位のMZのCVT 全方位モニタなし スターシルバーメタリックでした。スズキの最新かつグローバル戦略車ということで、非常に見所が多いです。
発表時のCGでは違和感があったフロントのデザインですが、実車ではスイフトらしさも感じられ、ちょうどリアガラスにCGが貼りつけてありましたが、実車がより魅力あることが比較できます。miniのデザインの影響と思われる欧州車テイストは、MAZDA2オーナーとしても好みで、グロス加工のフロントグリルも好印象です。後部は先代スイフトよりも現行のスイスポを踏襲していると感じます。先代からプレミアムシルバーは人気でしたが、このスターシルバーは色味が明るく光沢も十分あるようです。なお、新型では新色のフロンティアブルーがスズキの推しになっています。
全方位モニタと純正ナビが非搭載の試乗車であったため、同じ9インチディスプレイオーディオ同等品搭載のスペーシアも見せて貰いました。全方位モニタは解像度、歪みの少なさ等で十分見やすく、MAZDA2 比較ならばマツコネ1とマツコネ2搭載車の中間といった印象です。純正のメモリーナビはパイオニア製でタッチパネル操作に対する反応が非常に軽快です。特に、Android AutoやCarPlayも有線接続直後に瞬時に有効になり、タッチするとすぐにGoogle Map等を開始できます。純正ナビ機能も最新でかつカロッツェリアで定評のパイオニアというのは魅力です。
インテリアは2トーンで先代のRSと比較して明るくモダンになったと感じます。ほとんど樹脂を利用しているけれど表面加工でうまくプラ感を減らしています。9インチディスプレイオーディオの存在感がありますが、手前にあるのでドライバーが手を伸ばさなくてよいです。エアコンはダイヤル式の方が好みですが、スペースの節約に貢献しているのかも。
アナログのスピードメーターが、220kmまでエンジン回転数が8000までで、汎用品だからでしょうか?絶対にここまで使わないでしょう。中央のインフォメーションディスプレイはAndroid Auto時の交差点までの距離や右左折指示も対応していました。アルトにも搭載のヘッドアップディスプレイ不採用は意外でした。手持ちのUSBケーブルでAAも接続、瞬時に利用できました。MAZDA2のマツコネ1では接続後に何秒か待って接続開始でナビや他のアプリ操作可能までに時間がかかりますが、これは快適です。
電動パーキングとブレーキホールドに対応します。試乗では試せませんが、アダプティプクルーズコントロール、レーンキープアシスト、出会い頭や後退時に加えて右左折時の歩行者、二輪車にも対応等のミリ波レーダーによるブレーキサポートが強化され、最新の安全装備に対応。快適装備ではシートヒーターも搭載しますが、MAZDA2 のような強弱の段階がなく、つけっぱなしでは熱くなってしまうようです。
実際の運転や乗り心地ですが、3気筒1.2Lエンジンでトルクが心配されましたが、マイルドハイブリッドのアシストでストップからのスタートは4気筒1.5L MAZDA2より力強くスムーズです。とにかく静かな静粛性の高い車だという印象が強いです。ただし、アイドリングストップからの復帰はエンジン始動の震動と共にぎこちなく発信するようです。スズキ車では僅かにブレーキを緩めたり、ハンドル操作でアクセルを踏む前にエンジンを始動させた方がよいようです。もしくはアイストオフにするか。
心配された3気筒特有のエンジン音や指導は非常に静かで、ヤリスのような甲高いエンジン音はなく、街乗りではほとんど気になることはなさそうです。むしろエンジンを音よりは、ロードノイズはMAZDA2比較で若干強め、段差でのショックは鋭い感じです。タイヤの特性かも知れません。おそらくそのおかげでハンドル操作は良好で扱いやすいです。また、軽自動車等小型の車両の方を好む妻としても、最小回転半径はMAZDA2より大きいのですが、ややロングノーズのMAZDA2より、フロントが短く、車両も軽いため、軽自動車を運転する感覚でコントロールできるようです。
ラインナップはCVT車ではガソリン車、マイルドハイブリッド車となるので、コンパクトカーからの乗り換えとしてはスイフトからとMAZDA2からが多くなると思います。現在乗っているMAZDA2ガソリン車から移行した場合は、最新の運転支援と安全装備、ディスプレイオーディオ、燃費がプラスになり、エンジンの馬力と低音サウンド、インテリアの高級感が若干失われる部分。ガソリン車比較では、特に都市部に住んでいて街乗りを重視ドライバがこれから買うならばスイフトMZだろうと商品力を感じる完成度です。
NOTE e-POWERやストロングハイブリッドのフィットはスイフトより上位に位置すると思いますが、販売台数では王者で1Lから1.5Lまで揃えているヤリスの苦手な3気筒エンジンの静粛性から新型スイフトとの比較は十分検討に値すると感じました。また、運転支援・安全装備面が最新化されていることで、最初の1台としてもお勧めできると思います。
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SWIFT | クルマ
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2024/04/11 02:41:14