素人キャンバー調整

　フィット3のフロントのキャンバーですが、標準でポジキャンになってます。
　ちょっと速くカーブを曲がるときもあり、またタイヤの外側ばかり削れてしまうのも嫌なので、ネガキャンに調整することにしました。って言うか、ポジキャンは嫌！
　フロントのショックとハブを締結しているところで調整するため、ホンダ純正の調整用の細いボルトを4本買いましたが、そんなにキャンバーを付けるつもりはなかったので、2本で十分でした。それと調整用にアルミテープを用意。
　あと、直角がそれなりに出ていると思われる工業製品1個。私の場合はＣＤケースを用い、厚み方向以外の長辺と短辺を使いました。
　角度の測定はGoogleアプリの水準器です。

①水平と思われるところで作業します。
②最初にフロントショックとハブのボルトを緩めて、上側のボルトのみ交換します。すべて緩めた状態で、パンタジャッキをもってきて、ローターを若干持ち上げるように荷重をかけて、一方向に位置決めし、ボルトを締結します。
③左右実施し、ホイールはかせて、前後１ｍ以上、車を数回動かしてサスの歪みを解放します。ATのパーキングにし、サイドブレーキは解放してます。気になるので車止めを置いておきます。
④地面にＣＤケースを立てて、その上に水準器（スマホ）を置いて、そのときの値を記録します。水準器の向きは左右方向で、その方向はこの後の測定すべてにおいて、180°回転させないように方向を決めて測定します。（今回は7カ所測って平均に）
⑤次にリアホイールの回転中心付近の平面が取れるところや、リムのところにＣＤケースの短辺をうまく当てて、ホイールの角度に倣うようにセットします。
⑥この状態でＣＤケースの長辺が水平になっているので、そこに水準器を起き、値を記録します。
⑦リアホイール両方を測定し、中心の値が車体の傾きになります。
　ちなみにうちのフィットは左右差が2.9°あり、ネガキャン1.45°と計算結果からわかりました。
⑧車体の傾きにの指標が地面の数値とリアホイールの数値の2種類出てきましたので、信頼できると思う方を水平の値とします。
　私の場合は特に事故ったこともないので、リアのキャンバーは一般公差内で作られてるはずなので、リアホイールの値を水平としました。事故ったことがあったら、地面の値を採用したと思います。
　今回は両方に差が無かったのと、リアホイールからの数値では2で割るので-3.25になってしまうため、地面の値の平均-3.2を水平に採用しました。
⑨この状態でフロントを測定し、現状の値を調べます。
　狙いはネガキャン1°以内。理由は市街地でのタイヤの性能を優先して、フラットにしたい。でもポジキャンは嫌。ネガキャン1°以内ならフラットの公差内と都合のいいように考えて、決めました。
⑩細いボルトを外して、アルミテープを1周巻き、組んで、また③から繰り返します。
　狙いの値になったら終了です。

次にトーイン調整です。あるレーシングドライバーさんの記事で、ネガキャンのときはトーアウトがまっすぐ走り、直進の抵抗にならない。ポジキャンのときはトーインがまっすぐ走り、抵抗にならないと教えてもらったので、弱ネガキャンなので、弱トーアウトにします。

①左右のタイヤの中心溝の長さを、タイヤの接地面の前側と後ろ側をメジャーで測ります。狙い値は1mmトーアウト
②ハンドルを右に目一杯切ると、左のタイロッドエンドが見えますので、ロックを外して、伸び縮みさせて調整します。逆も行い、必ず同じ量を回転させて、伸び縮みさせます。
③車を前後に１ｍ以上数回動かして、サスペンションの歪みを解放し、①から繰り返します。
　狙い値になったら終了です。

2022年にリコールのミッションオイル漏れが発生し、修理してもらったら、アライメントがガタガタになって帰って来たので、そのときに調整し直し、そのときネガキャン0.4°、トーアウト1mmで調整しました。写真がそのときのデータです（人に見せるつもりはなかったので汚くて申し訳ない）。
　正しいことをしているわけではないため、まねするときは自己責任でお願いします。

水準器アプリです。キャンバー調整であれば十分な性能がありました。

余って、工具箱の肥やしになってます