
父親名義のワゴンRのキーレスエントリーを復活させます。復活と言っても、父親が中古車として購入した当時からキーレスエントリー機能は使えませんでした。(リモコン付きの鍵がついていませんでした。)古い車種なので、赤外線を使ったキーレスエントリーシステムのようです。
今更赤外線のキーレスエントリーを復活させてもねーってことで、ヤフオクで1,400円くらいで売られている中華製のキーレスエントリーキット(電波式)を購入しました。
先日集中ドアロックを修理した時に見ましたが、運転席ドア内にあるアクチュエーターへの配線が一般的な5線式でなく4線しかありませんでした。どのような仕組みで運転席のドアロックノブが操作された時に、運転席以外のドアのロック/アンロックをコントロールしているのでしょうか。(もしかするとロック中かアンロック中かの二択なので、アンロック信号だけで判断しているんですかね)

もう一度、運転席の内張りを外して確認しました。コードに針を突き刺し、針にテスターを当てて色々と確認したところ、赤/紺色と緑色のコードがアクチュエーターを駆動する配線のようです。茶色のコードをアースへ落とすとアクチュエーターが作動し、ドアがロックされました。

ドアから入って来たコードはすべて運転席足元の一番手前のコネクターに入っているようです。ここにある茶色のコードをアースへ落すとアクチュエーターによりドアロックされました。赤/紺色、緑色のコードについても、また針を刺して確認したところ、アクチュエーターの駆動に合わせて電圧が出ましたので、間違い無さそうです。

赤/紺色と緑色のコードをT型コネクターをつけて、この状態でシガーソケットから取った電源を入れるとロック、プラスマイナス逆に接続するとアンロックされました。ロクマルと同じ、極性変換(双極)回路で間違い無いようです。コネクターを外していますので、この状態でロック/アンロックされるのは運転席のドアのみです。

コネクターに刺さっている時にどういう動きをするのか、更に調査を進めるため赤/紺色と緑色のコードを切断し、ドア側にもT型コネクターを取り付けました。

この状態でコネクターをもとに戻し、運転席側のT型コネクターへシガーソケットからの電源を入れてみました。すると想定外に、運転席以外のドアもロック/アンロックされました。どういう理屈なのか判りませんが、5極リレーを使って既設回路と新規キーレス回路との切り替えも必要無いようです。
えっ、これなら新しいキーレスエントリーキットをドアに渡る赤/紺色と緑色のコードへ接続するだけで大丈夫そうです。

ここまで来たら、バラックで一気に新しいキーレスエントリーキットの配線を組んでみます。電源は、ここでもシガーソケットから取りました。キーレスコントローラーからの白線を赤/紺色のコードへ、色/黒線を緑色のコードへ接続しました。電源をシガーソケットから取っているのでキーオフではリモコン操作出来ませんが、キーオンにするとリモコン操作でロック/アンロック出来ました。
日が暮れるまでもう少し時間があるので、運転席下にあるヒューズボックスのドアロック用20Aヒューズから常時電源を分岐させました。この古いワゴンRでも、ミニ平型ヒューズが使われているんですね。(奥まった場所にある上、運転席の床に仰向けに寝転んでの作業となるので、この小さいヒューズが抜き難いこと、刺し難いこと。ロクマルのヒューズボックスの位置が有り難い。)
ここでやっと、以前間違えて購入していたエーモンのミニ平型ヒューズ電源の出番が来ました。

あとはアース線だけなのですが、なかなかいい落とし場所が見つかりません。運転席足元のコネクターとリレー類が固定されているステーの穴を試みましたが狭過ぎてネジが締め付け出来ません。ようやく探したのがボンネットオープナーが固定されているステーです。片側のプラスチッククリップを外し、代わりにネジを入れて丸型ギボシと共締めしました。

最後に配線を纏めて、キーレスコントローラーを邪魔にならない場所にタイラップで固定して作業を完了しました。
調査に時間を要しましが、配線作業も少なく(運転席の足元のみで)作業自体はそこまで時間がかかりませんでした。
途中、アクチュエーターを追加しようとか、5極リレーを使って既存回路との切り替えを考えたりしましたが、難しい対応は必要ありませんでした。結果としては、簡単な作業で済んで助かりました。何とか暗くなる前に作業を終えることが出来ました。

既設回路とキーレスエントリーシステムの回路を切り替えを考えた時の回路です。キーレスエントリーシステムのロック/アンロック動作時はキーレスエントリーの回路を優先させ、そうで無い時には既存回路をそのまま使うように2系統5極リレーのA接点、B接点を使って切り替えています。この通り回路を構築しても問題なく動くと思いますが、既設回路の切断のみで目的を達することが出来ました。
Posted at 2025/09/27 19:29:06 | |
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