
車の走行性能、安定性などに大きく影響を与えるファクターであるホイールベースにのみ注目(ボディの形状、デザインは完全無視)して歴代ランクルの系譜を辿ってみました。トレッドがホイールのオフセット一つで変わるのに対して、ホイールベースは車の設計段階において決定付けられます。ホイールベースは車の性格に大きく影響を与えるいわば、車の設計思想の根幹に通じるものだと考えます。そこで歴代ランクのホイールベースについて、調べてみる事にしました。
国内で販売されたランクルのホイールベースは、
40/41/42:2285mm(ショート)
43/44/45:2430mm(ミドル)
55/56:2700mm(セミロング)
60:2730mm(セミロング)
70/71:2310mm(ショート)
73/74:2600mm(ミドル)
80:2850mm(ロング)
77/76:2730mm(セミロング)
100:2850mm(ロング)
200:2850mm(ロング)
300:2850mm(ロング)
250:2850mm(ロング)
でした。
60との併売から80発売当初まではショートとミドルだけだった70に、ロングホイールベース2730mmが1990年に追加されています。
これは80が2850mmと一段とロングホイールベース化されたことにより、この穴を埋めるべくホイールベース2730mm(従来のロングホイールベース)の70が追加投入されたのではないでしょうか。今では2850mmのホイルベースをロング、2730mmのホイールベースはセミロングと呼ばれているようです。
これ以降70はショート、ミドル、(セミ)ロングの3種類となりました。
70はその後いったん国内販売終了となり、
再販70、ホイルベース2730mm。
再再販70、ホイルベース2730mmへと続きます。
ホイールベースをもとにして系譜を辿るとよく目にするランクルの系譜とは、別の系譜が垣間見えてきます。
本来のランクル70はショート、ミドルとともに途絶えていまい、60がカタチを変えて現在に生きながらえているかのようにも見えます。
※国内販売されたランクルのカタログをもとに調べてみましたが、なにぶん素人調べのため間違いがあるかも知れません。また考察は、独断と偏見による私見です。不愉快を与えてしまった場合には、どうかご寛容にご容赦ください。
Posted at 2025/08/01 07:57:28 | |
トラックバック(0) |
ランドクルーザー60 | 日記