
毎年、お盆まっただなかに、富士スピードウェイで開催される耐久レース!
K4GP(富士1000kmレース)が12日に行われましたよ☆
参加台数はなんと、138台!
ピットもコースもお祭りのような賑わいでした^^
私はホンダの栃木研究所の「レーシング・ハイブリッド」チームと一緒に、
初代シビック・ハイブリッドで久々に走ってきましたよー♪
まずピットで最初にマシンを見て、嬉しかったのはコレ。
チームのみんなが、
通称「まるもピンク」のラインをフロントガラスとヘッドライトに入れてくれてたの。
口ではふざけてたけど、こういうのはほんとにジーンとしちゃいますね。
このマシンは、私が初めて公式レースでドライブした、
思い出のマシンなの。
栃木研究所は震災で甚大なダメージを受けたけど、
その中を無事に生き残ってくれて、
またこうして一緒に走る機会をもらえて、チームのみんなと神様に感謝!ですよ☆
さて決勝では、10時間の長丁場をガソリン85Lのみで走り切るのがルール。
全開で走ったらまったくガソリンが足りないので、
基本は4500rpm縛りで走り、
2速に入れた時のみ、5000rpmまで使うことに。
そうすると富士スピードウェイの本コースは、
だいたい2分35〜40秒くらいで走る感じになって、
とってもリラックスして走れます♪
ただ、台数か多いから前後左右、どこにでも他車がいて、
なんだかインドの街中を思い出しちゃいました(笑)
朝8時、いよいよ決勝レースのスタート!
K4GPは面白くて、スタートは変則ルマン式なのね。
コスプレしたチーム員が、コースの端から「ヨーイドン!」で走って、
反対側にドライバーが待機するマシンにタッチすると、走り出せるの。
我がチームのコスプレは・・・もう、すんごいコトになってて(笑)
朝っぱらから、お腹痛いくらい笑い転げちゃいました^^
もし、それを見る勇気のある人は・・・
私の別ブログ
「運転席 de ナマトーク!」を覗いてみてくださいね☆
なんやかんやでスタートして、
うちのエースドライバー堀内くんは1時間40分も走り、
安定して順位をアップ。
2番手は我がボス、ベテランの中部さん。
3番手は新品のレーシングスーツが初々しい新人、児玉くん。
もう順調そのもので、一時は29位くらいまで浮上だよ☆
そして、時刻は11時40分をすぎ、
猛暑が容赦なく襲いかかる中、4番手の私の出番がやってきました。
前日の練習走行ですごくいいフィーリングを掴めてたから、
なんの不安もなく、コースイン。
と、思ったら・・・
目を疑うようなサインにあわててピットイン。
やっちゃったぁ〜〜。ペナルティ。
実はK4GPは、ヘルメットにドライバー認証のバーコードが貼ってあって、
それをコースインの時にオフィシャルがチェックするんだよね。
でも、私、オフィシャルが手招きしていたのが「行って行って」ってやってるように見えて、
「え? いいの?」と思いつつコースインしちゃったんだぁ(涙)
ダメだよね、暑さでボケてたのかな。
ピットスルーペナルティを消化して、気を取り直してまたコースへ。
それから2〜3周は、すっごい楽しかった☆
意外とすいすい走れて、いいタイムを出せたし、ガソリンも予想より減ってないし。
この初代シビック・ハイブリッドは英国仕様だから、
右ハンドルの5MTなのね。
最高にいいクルマだよ。
こういうクルマが、日本でも売られるといいんだけどね。
なーんて思っているうちに、
ゴチャゴチャした集団の中に突入してしまい、
押し合いへし合い、身動きとれない状態に。
おまけにコースのあちこちでゴッチンコ、
ぶつかったりスピンしたり、トラブルで停まっちゃったりしてて、
追い越し禁止の黄旗がいっぱいになってきた。
でも、ペースを落としつつもなんとか無事に周回を重ねていた私。
走り始めて45分が経過してたんだけど、マシンの状態も私の体力も、
まだまだ何ともない・・・はずだったの。
いつものようにストレートの終わりで4、3、2速と落とし、
1コーナーを回ろうとしたところで急に、スピン!
エンジンが停止してしまったので、再始動を試みたものの、
何度やってもかからない!
後続車がどんどん1コーナーを曲がってきて、
このままでは正面衝突してもおかしくない状況。
ひとまず私はマシンから離れ、避難すると、
すぐにオフィシャルがマシンを引っ張ってコース脇に寄せてくれました。
その場でまた、何度も何度も再始動をしてみるけれど、
まったく動く気配がなく・・・。
仕方なくオフィシャルにパドックまで運んでもらいました。
チームのみんなも心配して駆けつけてくれて、
すぐに不具合箇所を探したのだけど・・・。
さんざんチェックして、結局はモーターが壊れてしまったことがわかったの。
みんなは、この暑さで熱のダメージがすごかったし、
「古いモーターだったから、寿命だったんだよ」と言ってくれたけど、
私はやっぱり自分の至らなさを痛感して、みんなに心から申し訳ないって思ってた。
もっと、マシンをいたわって、最大限に丁寧な運転をするべきだったよね。
ぶつかっちゃいけない、燃費を悪くしちゃいけない、
そればっかりに気をとられて、おろそかになっていたことがたくさんあったなって、
ものすごく悔やまれます。
午後1時、無念のリタイヤ。
せっかく震災から復活してくれたのに、
だからこそ今回は完走したかったのに、
ほんとにごめんね、みんな。
リタイヤした後、パドックではみんなで焼きそばを作って、やけ食い(笑)
そして昼寝(笑)
すごい悔しいはずなのに、明るくしてくれてありがとう。
いいチームだなって、しみじみ思ったよ。
最後に、またどこかのレースにチャレンジして、
絶対に今回のリベンジをするぞっ、と誓って帰路についた私たち。
たくさん笑って、ちょっぴり泣けた、富士スピードウェイの夏でした。