いつになったらヨロ四国がまとまるのか,と。実は昨日が書き上げる日(のはず)でした。
でも…だ。
昼下がり。仕事で使うトラックを中古で買う…ってんで,つくばの自動車屋さんに車庫証明の申請書類をもって出発。それまでの車屋さんとの話の中でsevenのネタがあったもんで,天気もいいし・どうせなら…と,sevenで行きました。
気持ちよく流しながら,予定通りに45分ほどで到着。まぁ…話そのものは短く,小一時間で帰路につきました。その帰り道,知ってる方は知っていると思いますが,茨城と千葉を結ぶ「芽吹大橋(めふきおおはし)」で起きた出来事でごわす。
橋を渡る手前にGSがあり,そこからが上り坂になっています。いつもの様に,ここら辺は渋滞していますが,それでもユルユルと進む感じです。ギヤは3rd,登りにさしかかったので,2ndに落とそうとクラッチを踏んだ瞬間,
カン!
という甲高い音と共に,クラッチペダルを
スッカーン
と踏み抜いちゃいました。全く以て,何の抵抗もありません。
(ずわ!!何が起こったのか!!!敵が!敵が見えんぞぉぉ!!!)
※いや…「敵が~」以降は,話を盛りましたが。
一瞬,いやな記憶が頭をよぎりました…再びのクラッチ抜け。ボグゾールの弱点だ何だ…という話ですが,そうそうそんなトラブルが起きてもらっちゃ困るんだよ,ちみ!
(あら?このトラブルはネタUPしてなかったみたい。過去ログにリンクできんかった)
などと,最悪の想像をしながらも,車体は惰性で進んでいます。先行車が10mほど先にいて,今にも停まりそうな車速…いわゆる,普段の自分が例えるところの
「オートマ:にょろにょろ運転」な方です。
・上り坂
・ギヤは3rdのまま
・クラッチは切れない
・このままじゃ上り坂で停まる
・手で押す…この坂を?!!
・いやだ
・どうにか落ち着ける場所まで「惰性で」進みたい
・いや,進め
・進め!!
こんなところで停まった日にゃ,車体を押すのもできんし転回も無理,周りに迷惑掛けてハズカチイし,どうにかして待避できる場所に軟着陸したい。前走車に北斗神拳伝承者並みの「ありったけの念」を込めます。
ほれ!
びしっと!!
ビシッと!!!
前に詰めろ!!
詰めたまえ!!
ちみ!!!
ヤツは私の波動に押されたのでしょう,
(「*゚益゚)「 ~~~~~~~~~゜゜゜ ムオー!!
列は奇跡的に前進をやめず,もうガーッコンガッコン…ノッキングしながら,信号の手前(上り坂の終わり)までsevenを進める事が出来ました。ここまでで,もう全身に変な汗をかいています。…と,橋の手前の信号が赤に変わり,前走車がスーッと交差点を過ぎ去り(ナイス!よく行った!!),自分が先頭になってSTOP。ハドソン川に軟着水した機長の魂が私に乗り移ったようだ。…まてよ,彼はまだ死んでないか?
(おー…!助かったー……)
…いや,まだ助かっちゃいないんですけどね。信号の横っちょにうまく停車できました。
そこからは,通行車にサラシもん状態となった事は言うまでもありません。
(ちゃんと路側帯でできるから,許される…という思い込みで作業開始)
下を見て ボンネットを開けて 下を見て。
(あら?どこからも漏れてない。)
オイルは漏れてない。じゃあ,抜けてない?じゃあ何だ??…ま,とりあえずペダルボックス開けるかね。
それは一目で解る状態。
「あ…折れとる。」
クラッチペダルからポンプに繋がるヒンジのピンが疲労・摩耗し,せん断破壊してます。見ると,かなり断面積が減ってました。
(ええ??!こんなとこ折れるの?!!折れていいの!!?)
という,改めての思い。
クラッチ重くしたせいかな~…。アクセルワイヤーは2回くらい替えたんだけど,こっちは気づかなかった。ええ~?!こんなんで積車呼ぶの??やだなー…凹
お
∑(*゚д゚*) オッ!!
ちょっとまてよ。
これって,繋がってりゃ何でもいいんじゃね?と,トランクに入っていた極太のインシュロックを引っ張り出し。ピンが入っていた孔に縛ります。
(おお,これで何とか会社の作業場まで持って行けるべ!)
見た目はOK。距離にして2kmくらいなので大丈夫でしょ。ボンネットを閉め,テストのために2~3回クラッチを踏み込んでみます。
ばちん!!
………あ,切れた。
あっさりとインシュロックは千切れ飛び,再び
ペダルがガン!の状態に。
(そりゃそうだよね,結構な蹴力だもんね…もたないわな…)
馬鹿なことしたと後悔し,2km先で作業している会社のNくんに連絡を取ります。
だ「あの~…適当なM6のボルトナット…そこにある?」
N「あ…ありますよ。」
だ「(…もってきて)」
N「え?」
だ「………いや,なんでもない。ありがとね。また連絡します。」
ボルト持って来て…何て言おうもんなら,舌打ちされながら
「俺ぁ…忙しいんだよ!」
(( -´д-))y-~ プルプル
と言われそうだったので,反射的に電話を切ってしまいました。でも,いざとなれば2km先にはボルトがある…という情報が得られたので,一安心。
ん?…………
ボルト?
…なんでもいーんじゃね?
ハッ ソノトオリジャ! ∑(゚ω゚ノ)ノ
普通の状態だったら普通に考えつきそうなもんですが,この時は脳みそが麻痺してました。そう…孔に入りゃ何でもいいんです。あっちこっちにボルト付いてるじゃん,このクルマw
で,一番外しやすそうだったのがこいつ。
ちょうどM6だし,こいつを移植しよう。で,外したまま走り出すとバッテリーが引きちぎれてハルマゲドンになってしまうので,こいつこそインシュロックで代用。
んで,移植して。
そのままソローっとクラッチ操作をして,作業場へ到着。事の次第をNくんに話したら,
N「そんなに壊れるような造りじゃないんでしょ?sevenてwww」
と,笑われました。
だ「そうね…壊れるまでは壊れないね…きっと。」
で,移植したボルトを戻し,作業場にあったボルトを取り付けて,ダブルナットで固定。ペダルボックスを仮付けしよう…としたら,ボルトの頭が出っ張ってボックスが閉まらない。
どうしようか…でも,数日はこのまま乗らなきゃいかんし,(いつもの様に)ボナられでもしたら,つま先がヌレヌレのエロエロになってしまう。格好だけでも閉まるように…と,このL字のブラケットをひっくり返して装着。
(ポンプを押し込む軸がずれるので,本当は余り良くないんだろうけど)
とりあえずはショップにパーツを頼み,待機中というのが昨日の夕方の私でした。落ち着いて考えてみれば,長距離移動や高速道路でこれが起きなくて良かった…という,出来事でありましたでごわす。皆さんも,クラッチが油圧な方はご用心下さい。
そんなんで,
「ヨロ四国 その肆」
は,まだ先の予定。
Posted at 2014/05/14 16:19:10 | |
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