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2024年10月01日

マカン4納車まで その2

 今回は、少し長いですがEVのことを書いてみます。

EVへの逆風は本当?
 国内外の自動車メーカーの多くが完全EV化の計画を撤回したとか、補助金を廃止した国があるなどとのニュースが広がっています。しかしよく読むと、100%のEV化が何年か遅れる程度で、基本的に内燃機関を少しずつ減らす方向に変更はないようです。ところが、日本でのネット記事やYouTubeなどではあたかもEVの開発自体が全て終わったかのようなものやガソリン車の時代に戻るかのような極端な発言が多くなっています。もう少し冷静で客観的な議論を期待したいところですね。「バッテリーが危険だ」と騒いでいる人がハイブリットにもパッテリーが使われていることについて沈黙しているのは面白いですね。

私の選択
「マカンEV発注 その1」に書きましたが、私は2021年にJaguarのEVであるI-paceを契約しました。しかし間もなく生産が停止し、納車の見通しが消えたため、2年余り後にキャンセルしました。その間、私もネット記事などを見て、EV購入を見送るかどうか、いろいろ考えましたが、結局今回Macan4Electricを発注しました。

EVの課題と対応
 EVの問題点として言われているのは、充電インフラの問題と航続距離の問題でしょう。私は、EV購入をするかどうかは、自宅に充電器の設置ができるかどうかと価格の点で決まると考えています。
 自動車ジャーナリストなどこの問題に関心のある人や発言をする人たちは、おそらく皆さん23区の中心部のマンションに住んでいて、自宅充電ができない人ばかりなのではないかと推測しています。ではそれが多数派なのか。例えば私の家は最寄り駅から東京駅まで30分以内で行くことができる程度の比較的都会といえる街です。その駅から自宅まで歩いて12分ほどの沿道には、ほとんど1戸建ての住宅が並び、どの家も車を駐めるスペースがあるようです。つまりマンション住まいはごく少数派です。日本では大都会の中心部以外はそんなものだと思います。私の生まれ故郷の東京の下町でもマンションは多数派ではないようです。毎日駅まで歩きながら沿道の家の車を見ているとガソリン車ばかりです。つまり自宅充電可能で充電インフラを考える必要のない人がまだEVに手を出していないわけです。
 充電インフラを考える必要がないかどうか、私の例をお話しします。プロフィールでも書きましたが、私は50年近く運転していてこの1年間でも15000キロ以上運転しています。もちろんガソリン車(今はJaguarXE)です。というのも、街乗りの外、私の趣味は船釣りで、月2~4回は千葉や神奈川の港の船宿まで車で行きます。行く港は外房飯岡(片道130Km)、南房洲の崎(片道143Km)、南房乙浜(片道151Km)、内房勝山(片道121Km)、横須賀走水(片道114Km)、久里浜(片道110Km)、茅ヶ崎(片道95Km)といったところに頻繁に行きます。いずれも片道1時間半~2時間半かかるので結構長距離と感じます。またここ5年ほどの間に妻と車で行った釣り以外の旅行先は、箱根、伊香保、草津、那須、奥日光、四万、秩父などで、いずれも自宅から往復350Km以内です。これを超えるような長距離は車では1~2年に1回くらいしか行きません。さらなる長距離は新幹線か飛行機です。つまり、実質350Km程度の航続距離があれば、私の場合、途中充電は不要で、出発前日から出発までの自宅充電だけで十分なのです。みなさん、ふだん平日には普通の仕事をしていて、運転手の仕事でもないのに、それ以上の長距離を頻繁に乗るんですか?
 ちなみに私が釣りに行く上記のような街ではマンションなどほとんど見ません。町中を走っていると、どこも住民は自宅に車を駐めているようです。その上ガソリンスタンドはドンドン減っています。よく「地方は充電インフラがないのでEVは向かない」などと言う識者がいますが、自宅充電が可能でガソリンスタンドの少ない地方ほどEVは向いているのではないかと思います。特に老人は長距離の運転はしないので、向いていると思います。週1~2回、寝る前に充電器を差し込んでおけばよく、遠いガソリンスタンドまで行かなくていいのですから。そうすると充電インフラが足りないことが本当にEV普及のネックになっているのか疑問ですね。
 そのようなわけで、充電インフラと航続距離の問題は私の場合なんとかクリアできると考えたわけです。そして、中期的には次第に充電インフラが整ってきますから、マンション住いや貸し駐車場の人にもだんだん恩恵が回ってくるでしょう。
 EVの価格は確かに高いです。しかしプレミアムブランドの車は、ガソリン車も高いです。ですからプレミアムブランドを買おうという人はEVが少し割高だからといって、躊躇する人は多くないでしょう。

EVでの実際
 Jaguar I-paceの発注後、キャンセルするまでの2年間、近くのJaguarディーラーではよく私にI-paceの試乗車を貸してくれました。自宅に設置した6Kwh充電器で充電をしました(もちろん寝ている間)。 I-paceの航続距離はカタログ値で438Kmです。2022年の5月に借りたI-paceで外房飯岡に釣りに行ったときのメーターの写真が残っています。これによると、出発前の充電100%、航続可能距離370Kmになっています。エアコンonなどの影響でしょう。外房飯岡まで132Km走ったところ、表示は充電64%航続可能距離226Kmになっており、帰りも途中充電なしで余裕で帰宅しています。

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EVは発進して即最大トルクが発生しますから、もの凄い加速が味わえ、ロードノイズと風切り音だけの静寂の中で100Kmh走行中にバイオリンの曲を聴くことができるのです。是非試乗してみて下さい。
 以上のように私のような乗り方だと、自宅充電ができれば充電インフラはほとんど無用と考えています。1年に1度あるかないかの時だけどこかで急速充電ができればいいのです。万一急速充電が必要になっても、今では2~3年前に比べてSAなどでも90Kwh~150Kwhの充電器が4~6基設置されているところが増えていますね。「高速充電なび」などのアプリを見ると、混んでいることはほとんどないようです。あとイオンとエネオスがあれば十分でしょう。今回発注したMacan4Electricの航続距離はカタログ値で613Kmh、急速充電135Kwh対応(400V時.800Vだと270Kwh対応)ですから、条件が悪くても航続距離は400Kmhは行くでしょうから、私のような乗り方では十分すぎるほどです。またPCAという充電サービスは、現在、ポルシェ、アウディ、ワーゲンのディーラーなど計300箇所以上の拠点に90Kwh又は150Kwhの急速充電器があり、3メーカーの車のオーナー限定で24時間、時間制限なしで充電できることになっており、専用アプリで使用可能か使用中かなどもわかるので、国内どこに行っても不自由はしないと思われます。

 以上、今回はEVについての考えを書いてみました。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2024/10/01 21:02:23

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