幸せだった・・・　　記録。

　いたわり。

与える幸せ、与えられる幸せ。

そして愛の尊さを教えてくれた愛犬との「さようなら」が間近に・・・。










　１０月、空咳をするので病院へ行くと、
余命の宣告が・・・。

やがて呼吸が困難になり、５日毎の胸水除去。
まもなく４日、
すぐに３日毎に・・・。

　明日は、その３日目の通院日。
しかし、夜半に苦しそうに息も絶え絶えと頑張っている・・・。
いつもの病院ではなく、胸水を抜いてあげるため急ぎ救急へ。



　どんなに施術しようとも治癒する訳でもなく・・・。
日々苦しむその瞳を見て、「苦しみを長引かせているのか・・・」という葛藤に見舞われる。

　お前は本当に「良き犬」
大人しく、
来客にも愛想良く。

朝は、二階の寝室まで階段を駆け上がり起こしに訪れ・・・。
出掛けは、玄関まで見送り。
帰宅時は、全身で喜びを伝え迎えてくれた。



　君を苦しみが襲い、
もう何か月、そんな愛しい姿を見ていないだろうか・・・。

やがて、どんなに拒否しようともやって来る今生のお別れ。
互いに命である以上、何時か迎える試練なのか。



　本当に「良き犬」
只々、その苦しみさえ消してあげられたならと思う日々。



　無力な私を許して欲しい。

君が与えてくれたものに対し、私が与えられたものはあまりにも小さい・・・。