今週後半はずっと東京だったので、初日に銀座の「ASO」に行って来ました。
2年連続でミシュラン星のイタリア料理店?
さて、どんな料理で楽しませてくれるのかぁっ。(ワクワク
6時半の予約をしており、プランタン辺りでタクシーを降りぷらっと歩きます。
今夜はとても寒いです。
東京駅に着いた瞬間、仙台と変わらない寒さでした。
でも、全国的に寒波が襲来している様なので、きっと仙台はもっと寒くなっていたのでしょう。
ほどなく「ASO」の有るビルのエレベーターに・・・。
8階で降りると受付まで10m廊下状のエントランス。
モノトーンで纏めています。
色調は違うものの銀座エノテカ・ピンキオーリの「セラー通り」のイメージを思い起こしますが、ここの通路左右は単なる壁です。
指定の5分程前に到着。
名前を告げると、テナント内にある内階段へ案内され9階のホールへ。
ホール中ほど、壁際のテーブルに案内されると程無く食前酒の薦めが。
聞いていると、グラス泡はポメリーのスタンダードのみ・・・。
ココで、ちょっと心配になります。(笑
で、それはご遠慮して「何か白を」という事でお願いする。
今回は料理を良く見てみたいのも有り~の、薦められるワインもどんな物かと興味もあり~ので、自分達の好みにはあまり拘らず。
4品ほど提示して頂き、ヴェネト辺りの白とブルゴーニュ?のシャルドネ06(笑
「超軽快」と「気持ちは分るんだけどネ・・・」って感じの白でした、気にしません!!
すると、直ぐに大量のパンが供されます。(少しビックリ
ゴマ、トマト、栗、フルーツを練り込んだ柚子大のパンとアンチョビーとスタンダードなフォカッチャの6品。
その他、銘々の皿にもバケットが・・・。(コレで満腹だな
更にこれにプレーン、ハーブ、スモークのホイップ・バターが添えられています。
量に驚いている間に一皿目の到着。
サーモンの皿。ソテー系、ムース系、マリネ系の3品で、それぞれが平均1立方㎝。
配置と造形に拘っています。(ん~、ミシュラン
でも、ちょっと気になるサーモン臭が・・・、鮮度、品質に?
次の皿は、トリュフのオムレツ。
お湯を入れたガラスの器にドライアイスを沈め、発泡でトリュフチップを泳がせた物の上に更に器を載せ、そちらにオムレツを。
下の器から溢れる白気(CO2)から強烈にトリュフ香が立ち上ります。
オムレツもかなりのトリュフ・エキス、下の器に配されたお湯により最後まで熱いまま食せ、中々に考えられている逸品です。
次の皿は、フォアグラのテリーヌ。
ここで同じ白で2杯目へ。
ハニーは、お店がマリアージュ的に「お勧め」のかなり樽の効いたラングドックのシャルドネに。
テリーヌ、超久しぶりに食べました!!
四角いテリーヌの4辺を包むようにオレンジのムース(と言うより本当に泡、消えないシャンパンの泡を乗せたみたいです)で覆って供されます。
生の物が国内で手に入らなかった頃はフォアグラと言えば冷たいテリーヌでしたが、強い油分が口に気になったものです。
「AS0」のテリーヌはどうでしょうか?
・・・、気になりました。
しかも、現在までの3品の料理は「珍しさ、視覚>味、材料」と言った感じでイマイチ納得いきません。
気を取り直しスパゲッティ。(パスタではなくスパゲッティと書いてあります)
自分はからすみ(これもボッタルガとは記してありません)、ハニーはきのこ。
ここで少し「珍しさ、視覚<味、材料」へ。(笑
きのこスパゲッティは、クリームの「ムース」添えで、泡が自分より1回多くなる。(笑
次に魚料理でしたが、「カレイライス」と書いてありました。
「カレー」では無く「カレイ」・・・?
質問をしましたが、ダジャレの好きなギャルソンさんに「お楽しみで、フフフ・・・」と言われてしまいました。(汗
で、出て来たのは鯵大の「なめたガレイ」のソテー、リゾット添えでした。
これもソースの代わりにターメリックの「例のムース」を乗せてあります。
ターメリックで「カレー・ライス」に掛けているようです。
・・・。
このお店、店構えは兎に角、料理の仕立てとサービスはそんな風潮が持ち味の様です。
お店なりに考えたサービスと個性、好みは有れども宜しいのではないでしょうか。
リゾットは美味かったです。
基本、本来のイタリア料理については標準以上の様ですが、捻りと懲りすぎにハマっていると思われます。(気付いていない様ですが・・・
Stillの水でインターバルを取りメインへ。
赤は、Gシャンベルタン04とエルミタージュ05となりました。
自分は鴨でハニーは鹿、それぞれローストとソテーです。
味付けは同じ感じ。
「イタリア料理」とは言えないような気がしますが、ここでオーソドックスな調味と来て安定感の有る味になっています。
それとも奇抜な味ばかりだったので、そのマジックか?(笑
口直しと言う「あのムース」は自分3回目、ハニー4回目で冷たいパイナップル味。
これで締め。
デザートの造形にも凝っています。
ハニーの頼んだアイスクリームは拍子木大の氷に乗ってやってきました。(笑
アイスクリームには3種の岩塩がロックで付いてきます。
好みにより山葵おろし金で削ってかけるようです。(硫黄臭の有る黒岩塩、ゆで卵用に貰って来ました)
この時点で自分はギブアップ、もう食べられません。
トンガリ帽子の様なモンブランはスマートなハニーに食べて貰いました。
大分時間も経ち、他のお客さんも殆ど引けたので最後の御茶菓子のみ写真有りです。(笑
それなりに高級チックな雰囲気ある店なので、写真撮りマクリで隣のテーブルを興醒めさせる訳にはいかなかったので(汗
結局、今回は「納得行きません!!」でしたが・・・。
ダジャレ好きなギャルソンに免じて、もう一度評価してあげたいと思ったお店でした。(笑