
あんまり教義めいた話は好きではない&得意ではないのですが、なんとなくタイトルのようなものがようやく自分の中に出来つつあるかな?という実感が少し沸いてきたので、忘れないうちに書いておきます。少しでもデジ一愛好家の方(で初心者を自負される方^^;;;)のお役に立てれば幸いです。
【一つ.メモリーやバッテリー残量を惜しむことなく数を撮ろう】
この瞬間しかない!というシャッターチャンスというのは存在しますが、それを確実にモノにするのはほとんど奇跡。ならば私のような凡人はとにかくシャッターを押し続けます。(フィルム時代ではとてもじゃないけど、こんなことはできませんでした)
カメラの撮影モードは常に「低速連射モード」。
画角を決めてシャッターを押したら、少なくとも3連射。
特にシャッタースピードを遅めにしているときは、1枚だけだと手振れをおこす確率がアップしますが、連射しておけば力の入れ方が変わらないので、手ぶれ防止にも役立ちます。
そして、特に人が絡む撮影では連射が思わぬ結果を生むこともしばしば。表情などは絶対に同じものはないですから、「この表情いいな!」と思ってからシャッターを押すのではなく、少し前から撮影をスタートさせます。
こちらは先月のFSW走行会からの1シーン。hagiwaさんの愛車を撮影させていただきました。
狙いはマシン+ヘルメット。「さぁ、走るぞ!」というキモチが少しでも出せたらと思って、望遠レンズを使ってピットロードを挟んだピットウォールから撮影しました。
#圧縮効果による奥や手前のボケも狙ってます。
こちらはほぼ同じアングルですが、ヘルメットの向きが少し変わってます。先の画像と少し雰囲気が変わって見えます。
で、実は手振れが酷くて公開してなかったのですが、上の2枚の画像の間にはこんな絵が撮れてました。
オーナー氏のサーキット走行に対する思い入れがなんとなく伝わってきて気に入っているカットです。
こちらは狙って撮れたものではなく、1枚目の撮影中に偶然撮れたもの。連射+望遠だからこそ撮れた絵だと思っています。
ちなみに、連射モードを使いこなす上でお薦めなテクニックが、「親指フォーカス」。
機種によってはボタンがないかもしれませんが、私は親指でオートフォーカス、人差し指でシャッターというように使い分けています。
フォーカスボタン半押しでフォーカスロックだと、シャッターチャンスを逃す可能性があるということで、師匠ともいえるプロカメラマンの方から教わった方法です。
慣れるまでは違和感があると思いますが、フォーカスロックボタンが装備されているカメラをお使いの方はお試し下さい。
#これは流し撮りでも有効です。シャッターを切りながらオートフォーカスの作動On/Offを繰り返せるので、合焦率がアップします。また、縦位置にカメラを抱えているときにもおススメですヨ!
【一つ.考えて撮ろう】
何気なくファンダーを覗き、シャッターを押せばデジ一なら相当キレイな写真が撮れます。が、それだと撮影そのものは単純作業でしかなく、撮影そのものを楽しんでいることにはならないでしょう。
「テーマを決めて撮る」もこのルールの一部になると思いますが、自分は今ファインダー越しに見えているものからどんなストーリーを表現したいのか、を考えるようにしています。
おいしい料理を作るのと似ているかもしれませんが、単なる記録ではなく、感情を含めた記憶の一部になれたらいいな、と。
こちらは先の画像と同じ場所から、ズームでぐっと寄ったカット。ヘルメットに焦点を合わせつつ、手前の車のフロント部のぼかしを強くしています。
グローブの赤と、牽引フックのオレンジの割合にも意識をまわしてみました。
さらに車載カメラの反射がいいアクセントになっているかな?
いずれにしても、先の画像よりもヘルメットの存在感がぐっとアップし、より走行前の高揚感が出ているんじゃないかと思っています。
こちらは同じ場所から牽引フックを主役にして撮影してみたカット。
ピットロードとの境界を示す赤いラインにも意識をまわしていますが、左側のリアホイールも入れて奥行き感の残しています。
逆に不要な部分はすっぱりとカット。
こちらは九十九里浜で撮影した前の愛車。普通のローアングルですが・・・
砂浜の傾斜を使えばさらなるローアングルも可能です。
空以外が完全に見えなくなりました。
以前にも書いたかもしれませんが、カメラというのは人間が見る世界を「切り取る」道具といわれています。
・画角
・ぼけ
・露出
はいずれも「見せたいものを際立たせ、見せたくないものを見えにくくする」ための手段といいかえることもできると思います。
・撮影位置を変える(手前&奥、しゃがむ&高いところに登る、傾けるetc.)
・レンズを交換する
・露出を変える
・シャッタースピードを変える
作業は、全て「何を見せたいか、何を見せたくないか」という自分の中の撮影テーマにのっとって全て決めていくようにしています。
「決めていく」=「考える」ってことなんですね。
コンデジに対するデジ一のメリットは沢山ありますが、こうした「考える」引き出しがとても豊富なところが私は一番気に入っています。
とはいえ、引き出しはすぐには増えにくいもの。
まずは一度シャッターを押したら、次はしゃがんでみる。その次はカメラを傾けてみる。その次は5歩くらい近づいてみる。その次は・・・というように、撮影位置をいろいろ変えてみるだけでも新しい発見があると思います。
撮影モードを「AUTO」のまま、露出補正の切替だけでいろいろ撮影することに飽きてきたら、モードを「露出優先」「シャッタースピード優先」にしてみてくださいネ!
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思いのほか長文になってしまったので、とりあえず今回はここまで。
ちなみに残りの二つというのは・・・
【一つ.愛機を使いこなそう】
【一つ.楽しく撮ろう】
です。お楽しみに!?(^^)>;;;;;;;;;
