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ZC33スイスポ（6MT車）に禁断のリモコンエンジンスターター（以降、エンスタ）
を取り付けたいと考えているのですが、備忘録として数回に分けて書いていこう
と思います。

実はZC33を含め、現行スイフトのセーフティパッケージにはMTミッション自体
にニュートラル位置を検出する為のニュートラルポジションSWが装着されて
いまして、ATミッションでいうP（パーキング）位置検出信号を取得する事が
出来るようになっています。



このニュートラルポジションSWを利用すれば「ギヤが入った状態であっても
エンジンがかかってしまう」恐ろしい事態を回避する事が出来ますので、市販
のAT車専用エンスタを流用して安全な取り付けが可能になります。

しかし、電気配線図を入手し、回路を見てガックリしました。
ニュートラルポジションSWのマイナス側がボディアースに落ちるものと勝手に
思い込んでいましたが、スイスポの場合、どうやらECU内のグランドに落ちる
設計になっているようです。（ECU回路の赤で囲った部分）





これではDC12Vリレーを直接繋いでドライブする事が出来ません。
まあ、励磁電流の少ないマイクロリレーであれば動作はするかもしれませんが、
間違いなくECUは壊れるでしょう。（爆）

こうなるとニュートラルポジションSW（＋）に半導体を使ったリレードライブ
回路を噛ませ、そこからDC12Vリレーを駆動する必要が出てきます。
ただ、そんな都合のいいリレードライブ回路なんて市販されていませんので
面倒くさいですが、自作するしかありません。
車載する電子回路はなるべく部品点数が少なく単純で壊れないものが良いです
から、今回はICとトランジスタを使ったシンプルな構成にしようかと考えて
います。

ところで、ZC33スイスポ（6MT車）にAT車用エンスタを取り付けるにあたっては、
ニュートラル検出以外にもクリアしなければならない課題がいくつかあります。

①純正イモビライザーの回避は？
　（スマートキーがないとエンジンがかからない）
②クラッチスタートSWの回避は？
　（クラッチペダルを踏まないとエンジンがかからない）
③そもそもプッシュスタートSW車にエンスタを取り付け出来るのか？

上記3つの課題をクリアした上で、更に安全対策としてニュートラル信号の検出
が必要になりますが、次回以降では電気的な部分も含め、エンスタ取り付けの
概要について書いていこうと思います。