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念の為、コンプレッサー本体を分解清掃してみました。
年数の割には使用時間が少ないせいか、中はキレイでした。
このコンプレッサーはオイル式ですが、ピストンの動きが少し渋いような
感じがします。







シリンダー内壁とモーター軸受けのベアリング部にスーパーゾイルグリス
を注油したところ、動きがとてもスムースになりました。
これで起動時のモーター負荷が少しは減るでしょう。
また、コンプレッサーオイルもこのタイミングで新油に交換しました。



全体を掃除し、組付けてから再度動作テストを行いました。
やはりスーパーゾイルグリスが効いているようで、コンプレッサーの動作音が
かなり静かになりました。
今までずっと気になっていた耳障りな金属音がしません。
オイルレスには到底敵いませんが、オイル式にしては音質がマイルドです。
やはりメンテナンスは重要ですね。（汗）

圧力スイッチの実動作圧ですが、停止圧:0.86Mpa、再起動圧:0.56Mpaでした
ので調整の必要はないようです。



これで一通り修理が完了しましたので、本題のエア充填時間を確認します。
以下、CP-2000Aの仕様です。

＜ナカトミ製　AIRTEC CP-2000A＞
　タンク容量：39L
　設定圧力：0.86MPa（約8.7kg/c㎡）
　再起動圧力：0.59MPa（約6.0kg/c㎡）
　吐出量：120L/min
　電流：13A

馬力換算すると大体1.6馬力相当なので、公称値で2.0馬力でしょうか。
理論上の充填完了時間を計算すると2分45秒ですが、実測の充填完了時間が
2分35秒ですので十分速いです。





エアコンプレッサーを選定する上で重要なのが吐出量なのですが、この数値が
高い程、エアタンクへの充填時間が短くなります。
現状、3万円前後で購入出来るエアコンプレッサーはオイルレスが主流ですが、
吐出量が80L/min前後しかない為、エアタンクも小容量です。
またオイルレスですと長時間使用出来ない縛りもありますので、CP-2000Aの
ようにそこそこタンク容量があって、耐久性の高いオイル式コンプレッサー
って案外希少ではないかと思います。
修理途中、買い替えも頭を過りましたが、しばらく使ってみてからまた考え
たいと思います。

圧力スイッチが怪しそうなので、調べてみる事にしました。
今回初めて圧力スイッチを開けてみたのですが、構造は案外シンプルです。
圧力検知の仕組みは単純で、スプリングがスイッチのA接点と繋がっていて、
圧縮空気圧とバネレートがバランスする点を動作設定圧としてON/OFFして
いるだけのようです。
そうなると単にメカニカル部分の動きが悪いのか、接点そのものが劣化
（酸化）している可能性が高いです。
カバーを開けた状態でコンプレッサーを動作させてみたところ、接点部分
から激しくアーク（火花）が発生しているのがわかりました。



モーターは起動時の突入電流が大きいので、アークが発生するのは当然なの
ですが、それにしてもあり得ないくらいバチバチと火花が出ています。
試しに接点復活剤を塗布してみたところ、アークは収まり、再起動も問題
なくかかるようになりましたので、接点の劣化により電圧降下が起こって
いたようです。



CP-2000Aで使用されている圧力スイッチは「LEFOO」というメーカーのモノ
ですが、AMAZONで販売されている製品と同等品という事がわかりましたので、
早速購入してみる事にしました。



今回AMAZONで購入した圧力スイッチは「FBANG」というメーカーのモノですが、
構造もリード線のピンアサインも全く一緒でした。
ちなみにデフォルト値は停止圧力:8.0kg/cm2、再起動圧力:5.5kg/cm2ですが、
CP-2000Aは停止圧力:0.86Mpa（約8.7kg/cm2）なので、取付後、スイッチの
動作圧力調整が必要です。



モーター側（コンプレッサー）のリード線を取り外している時に気が付いた
のですが、なんと被覆を噛んだ状態で端子が締め付けられており、端子の
先端部分だけが端子台と接触した状態でした。
これでは電流不足で起動時にブレーカーが飛んでもおかしくないです。
購入時から時々再起動しない事があったのはきっとこれが原因ですね。（汗）



圧力スイッチを新品に交換し動作確認しましたが、気持ちモーターが元気に
回っている感じがします。

私がDIY整備で使用しているエアコンプレッサーはナカトミの「CP-2000A」
というタンク容量39Lのモデルですが、12年前に新品で購入しました。
最近、コンプレッサー本体の調子が悪いので、メンテナンスを兼ねて修理
してみる事にしました。



症状としては初回起動時は全く問題ないのですが、圧力が下がっても再起動
がかからず、本体のサーキットブレーカーが落ちてしまいます。
実は購入時から時々発生していた症状なのですが、使用環境（電圧降下）
の可能性もありましたので、ずっと放置していました。
ところが最近は頻繁に症状が発生するようになりましたので、もうこれは
コンプレッサー本体の問題としか考えられません。



ネットでエアコンプレッサーのトラブルを検索すると、この手の製品には
よくある症状で、圧力スイッチか減圧用チェックバルブの交換で直ってし
まう可能性がある事がわかってきました。



ただ、私のモデルは既に絶版でメーカーから部品供給が受けられませんので、
自力でパーツを探すしかありません。（汗）

とりあえず清掃で何とかならないか、分解してみる事にしました。
まず一番怪しいチェックバルブですが、固着もなくキレイな状態でした。
そうなると、圧力スイッチ自体の電気的トラブルが原因？

今日、仕事の関係で草木ダムへ行ってきました。
会議自体は40分程で終了してしまいましたが、その後、水資源機構の方に
管理棟の中とダム内部を色々と案内して頂きました。
外から見てる限りでもなかなかスケール感のあるダムですが、実際に中に
入り、放流ゲート等の設備を間近で見ると、唯々その大きさに圧倒され
てしまうばかりでした。



草木ダムはコンクリートの自重で水を堰き止める重力ダムという構造ですが、
建造から既に50年経過していて、当時は今のような建設機械が無かった
ので、コンクリートを混ぜるところも人力で作業されていたそうです。
私は土木や建設関係は全くの素人なので余計そう感じるのかもしれませんが、
こんな巨大なコンクリートの塊をそんな昔によく作ったものだなぁとつくづく
感心させられてしまいました。







通常は関係者しか立ち入れないところも色々と見せて頂いたり、貴重なお話を
聞けたりして、今日は何だか楽しい一日でした。