
皆さんは擬洋風建築ってご存知ですか?
その名の通り、洋風建築を見よう見まねで造った建物のことなんですよ!
近代の日本の建築史においてとても重要とされていて、現存しているものは
重要文化財や有形文化財、あるいは登録有形文化財として保存されています。
先に長野県松本市へ仕事に行った折り、帰りの電車まで小一時間程時間が
あったので、そんな擬洋風建築のひとつとして有名な『旧開智学校』へ
行ってきましたので紹介させていただきまーす。
※下記の画像はクリックするとちょい大きくなります♪
 | 幕末の頃になると外国人居留地にはそこに住む外国人たちが本国の建築様式を持ち込んだ建物が多く建てられ、それに刺激を受けた日本の大工の棟梁が、見よう見まねで洋風デザインの要素を取り入れた建物を築くようになったそうです。これが擬洋風建築の始まりで、文明開化の象徴としてもてはやされたんでしょうね〜。 |
 | 旧開智学校は明治時代の代表的な擬洋風建築で、校舎は白を基調とし一見すると左右対称に造られているように見えますが実は非対称で、撮る時になんか変だな?って気付きます(笑)中央には八角形の塔があり、その下は弧を描いた瓦屋根、更には丁寧な彫刻などの装飾が施してあるのものよく見ると天使の顔が日本人ぽかったり中華風だったり…(笑)地元出身の大工さんが建てたらしいんですが、ちょっとヘンチクリンな感じに試行錯誤の跡が見られるような気がして興味深いです。 |
 | 1873年(明治6年)に第二大学区筑摩県管下 第一中学区 第一番小学 開智学校 として開校したそうです。この辺りは今もそうですが当時から教育に対する熱意が強かったらしいです。教室の中には当時使われていた机(二人掛けで、天板が開くタイプ)や筆記用具、オルガンや黒板消しなどが展示してあります。 |
 | 照明やドアなど至る所のデザインも凝りに凝っています。松本と言えば民芸家具がとても有名ですが、この照明の装飾も洋を模しながらも民芸家具を憶わせる感アリですね。こういうディティールも擬洋風建築の面白さでしょう♪ |
 | 2階に上がるとまるで教会のような広々とした音楽室が。いろんな物がごっちゃになっている感じがしますね。窓のデザインはオランダ風?とても単純なものですがステンドグラスもあり、それゆえにむしろ可愛らしく、当時ここで学んだ子供たちの息吹が感じられるようです。何気に凝った椅子や机…これらにも松本民芸家具の素晴らしさを感じますね。 |
 | 窓越しに見える景色は建物の中に居ながらも、ここが山に囲まれた盆地であることを思い出させます。ずっとつづく地平線や水平線も素敵ですが、山々に囲まれている安心感もなんか良いもんですね♪ |
 | もうこうなってくると和なのか洋なのかよくわからない感じです(笑)でもほんと小学校とは思えない程ディティールまでしっかり造り込まれていますね〜。 |
 | ここも限られた時間を駆け足で通り抜けた感じでしたが束の間明治時代へとタイムスリップすることが出来ました。
ご興味のある方はこちらで詳細をご確認ください♪
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旅のこと | 日記
Posted at
2009/12/19 13:18:54