何故か最近GTウイングについてアレコレ聞かれる事が多くなった山チャンです。
なのでブログにしてみました。
(あくまでも空力に詳しいプロに聞いた、私の記憶の範囲内での知識です)
先ずGTウイングはウイングの上面と下面の流速差による負圧によって、車を路面に押しつける力が働きます=ダウンフォースです。
GTウイングは、このダウンフォースを発生させるパーツです。
純正で付いているスポイラーとは比べ物にならないくらいダウンフォースを発生させます。
また、GTウイングによるダウンフォースの大きさ(強さ)は、ウイングの面積や幅が大きければ大きいほど強いダウンフォースが発生します。
(車検は一切無視した場合の話です)
GTウイングにはストレートタイプと3Dタイプが有ります。
ストレートタイプのウイング
メリットは
• 強力なダウンフォースを発生する
• 比較的安価
デメリットは
• ダウンフォースが強いために、ストレートなどでスピードが伸びにくい
•ウイング後に大きなドラック(抵抗)が生じる
3Dタイプのウイング
メリットは
• ドラックが少ないため、ストレートでもスピードが伸びやすい
• 空気を整流してくれる
デメリットは
• 比較的高価
•ストレートウィングに比べ、ダウンフォースが少ない
それぞれにメリット&デメリットが有るので、どちらを選ぶかは貴方しだいです(笑)
そして、GTウイングのダウンフォース発生箇所としては、主にウイングの両端になります。
何故ウイングの両端???
ウイング全体に風を当てれば、よりダウンフォースを発生させられますが、車には人が乗るキャビンがあるのでウイング全体に効率良く風を当てるのは難しく、ウイングの中央部分には十分に風を当てることが出来ません。
そこで開発・改良されたものが3DタイプのGTウイングです。
3Dタイプは中央部分を盛り上げてあり、積極的に下面に空気を入れるよう設計されているので、ストレートタイプより効率が良いとされています。
でも、ストレートタイプでもルーフから流れてきた風をウイング全体に当てることが出来れば、3Dタイプよりも強力なダウンフォースを発生させます。
(ウイングの位置をルーフよりも高くすれば良いのです!)
他にも、L字のガーニーフラップをウイング上面の後端に取り付ける事で、ウイングの面積を大きくした状態と同じ効果を発揮してくれます。
ドラックは殆ど増やさずに、ダウンフォースを強くする手段として効果大です!
さらに二枚羽タイプのGTウイングにすると、もっと効率よくダウンフォースを発生してくれるらしい。
あと、GTウイングの角度についても
自分はなるべく水平になるようセッティングしています。
ウイングは立てたほうがダウンフォースを得られるんじゃないの?
ハイ、間違いではありません。っが・・・
効率を求めるならGTウイングは水平がベストです!
例えば
ウイングを立てた場合
ダウンフォース量を 100としましょう
ドラック(抵抗)量を 50とします
ウイングを水平にした場合
ダウンフォース量は 95で
ドラック量は 25となります
(数値は仮です)
立てた場合の方が水平よりもダウンフォース量は少し多いですが、ドラック量は2倍になると言われています。
しかも、GTウイングを立てると通過した空気の流れに乱れが生じ、その乱れは前方の空気を引っ張ってこれなくなったり、ディフューザーの効果も半減させてしまう可能性すらあると言われています。
位置(高さ含む)についても、フロントガラスの角度やルーフの形状、トランクの長さなどによって空気の流れ方は違います。
最適な位置は個々に違ってくるため、微調整して最適な位置を捜すのも有効な手段ですね。
以上です。
今度GTウイングを新調する機会があれば、2枚羽ウイングを試してみようかなd(^_^o)
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Posted at
2016/11/01 16:59:46