F/R ブレーキOH

例の如く不動車にはできないので、ヤフオクより中古品を入手してのOHです。

さて、今回の BRK F/R OH で使用したキットの品番は以下。
・BRK F シールキット
　　TP-68(MIYAKO)×1
・BRK F ピストン
　　CPT-92(MIYAKO)×2(腐食有の為)
・BRK R シールキット
　　01473-S2A-010(HONDA)×2
　　(↑片方づつなので注意)
・BRK R ピストン(今回再使用のため参考)
　　43215-S2A-003(HONDA)
・ブリーダースクリュー
　　43352-SM4-951×4

洗浄の為、全て分解していきます。

Fピストンですが、自転車の空気入れでも簡単に摘出できます。
ピストン外側を掴んでの摘出はNG。
メッキに傷入ると腐食のもと！

キレイに洗っていきます。
正直こいつが一番大変です。
今回塗装予定なのでさらに大変。

①パーツクリーナー(サンエスK-1)を
　溶かしたお湯に1晩ドブ漬け。
②ワイヤブラシでゴシゴシ。
③ラストリムーバ(KURE)にドブ漬けし
　錆び落とし。
④ワイヤブラシでゴシゴシ。
⑤キャリパーグルーブクリーナーで
　しつこい錆び落とし。

気合い入れてキャンディレッド塗装のヌルテカにします！

①細部までマスキング
②リューターとグラインダーで
　鋳物肌を除去
③サフ入れ
④フレーク塗装
⑤顔料塗装
⑥1週間乾燥
⑦クリア塗装
⑧1週間乾燥

シールキットを組んでいきます。

シールキットには数種類グリスが入ってますが、
　・シリコングリス(透明)
　　　ピストンシール
　・ラバーグリス(ピンク)
　　　ダストブーツ
　・極圧グリス(オレンジ)
　　　サイドブレーキ機構の力が懸る部分
といった感じで意味があるので注意です。

ダストブーツですが、写真のように、
　①ピストン底部に組み付け
　②ダストブーツを
　　キャリパーに全体に押し込む
　③ピストンをゆっくり押し込む
とすると楽です。

③でピストンを押し込む際に、ピストンがダストブーツを押し分け、キャリパーのダストブーツ勘合部に勝手に嵌めてくれます。

あと、スライドピンは、
　Fキャリパ:上側に切欠つき
　Rキャリパ:下側に切欠つき
です。

ローターの回転を最初に受け止める側に切り欠き付きスライドピンを入れると覚えてもよいです。

さて交換！
　　　　　　の前に。

ラインストッパーを使わずとも、写真の様に、ブレーキペダルを踏みこんだ状態にすると、マスターがリザーバーとのラインをカットするので、交換時にブレーキフルードが漏れることがありません。

ブレーキランプが点きっぱなしになるのでバッテリーカットもお忘れなく！

Before vs After(ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬ
見違えました！
S2000ロゴがカコイイ！

ちなみに締結トルクは以下の通り。
【フロント】
　・Fブラケットボルト：108Nm
　・Fスライドピン：32Nm
【リア】
　・Rブラケットボルト：55Nm
　・Rスライドピン：23Nm
　・Rパーキングナット：27Nm
　・Rパーキングワイヤアーム：23Nm
【共通】
　・バンジョーボルト：34Nm
　・ブリーダープラグ：8.8Nm
　・その他M6ボルトたち：9.8Nm

おぉ、さまになっとる。。。
でもオレンジの方が良かったかな？

もともとついてたやつをOHするときはオレンジにしよう。

132016km