たかし＠カムリのブログ一覧

たまたま25年前（1985年）の自動車記事を見る機会がありました。

自動車専門雑誌の記事では無く、一般男性向け雑誌（平たく言えばエロ本）なのですが、ぱっと見出しを見た段階で、現在の自動車記事と余り変わらない論調に見えて興味深いものでした。

尚、僕は純粋に「変わらなさ」に興味を覚えただけで、この記事で評論家の方やメディアを批判するつもりは一切ありません。

さて、星島浩さんという方と、岡崎宏司さんという方の記事ですが、ざっと見出しだけ拾うと、

■BENZ　VS　BMWなぜ日本は追いつけないのか？ニューベンツMシリーズニューBMW7シリーズは日本のハイソカー・ブームと、ここがちがう

・・・「ハイソカー」を「ハイブリッド車」に変えたら、今でも通用しそうです。

■190E2.3-16に乗ったらソアラに400万円出すのがいやになってくる
・・・「190E2.3-16」→「AMG　C63」、「ソアラ」→「IS-F」に変えたら今でも通用しそうです。

この記事の意図がわからず本文を読むと、「190E2.3は本国では500万円で買えるのに、ソアラに400万円出すのはいやだ」、という事のようです。ちなみに日本での190E2.3-16の価格は800万円くらいしたようなので、やや無謀な比較ではあると思うのですが、その辺りも含めて、このような表現は今でも見掛けると思います。

■2点間を安全に移動するならベンツ・胸騒ぎを感じながら走りたいならBMW

・・・これこそ最近見た気がします。というか、ずっと見続けていますよね～。

そして、中央の大きな文章、

■自他共に認めるBMWエキスパートNo.1の岡崎宏司氏はいう、「日本のメーカーが一生懸命やっているのは枝葉末節である」。かたやBENZ党の星島浩さんはいう、「日本が追いつくには、まだモデルチェンジ2サイクル分、7～8年はかかる」・日本が走りの本質を見失ったバカバカしい”ハイソカー”なる虚構ブームに浮かれているうち、両社はどこへ走り去ろうとしているのか！？

・・・おおお、最近のVW関連の記事で見たような文章です。さすがに「モデルチェンジ2サイクル分、7～8年」は「4年」に短縮されたかもしれません。この後、どちらかと言うと”走り去った”のは日本車だったような気がしないでもないですが、、、

もちろん細部では事情が変わっている部分もあります。それにしても25年間余り変わらないのは、筋が通っていると感心するべきなのか。

いやいや、それよりも日本の読者に安心感を与える定型記事を、安定して供給し続けているのか？とか、僕には色々考えられて興味深いです。