
今回選択した トヨタ AQUA Zグレード の新車価格は 2,824,800円(税込)。
そして、メーカーオプションとして以下を加えました:
トヨタチームメイト(アドバンストパーク+パーキングサポートブレーキ) 81,400円
195/55R16ホイール&タイヤセット(アルミ・ダーククリア仕様) 39,600円
コンフォートパッケージ(合成皮革+ファブリックシート) 62,700円
これらの装備により、安全性・快適性・質感が大幅に向上しました。その結果、最終的な総額は300万円を超えるに至りました。
単なる「コンパクトカー」ではなく、安心と快適を資産として投資する選択であることを意味しています。
BMW 220iクーペ
一方で心を揺さぶったのもう一台はBMWです(笑)。
BMW 220i クーペ M Sport:新車価格 約 6,260,000円〜
(参考:Honda プレリュード e:HEV:新車価格 約 6,179,800円〜)
BMW 220iクーペの寸法は以下の通りです:
項目 BMW 220i クーペ(一般仕様)
全長 4,560 mm
全幅 1,825 mm(M240i xDrive:1,845 mm)
全高 1,405 mm
(出典:BMW公式サイト)
この全幅1,825〜1,845mmという数値は、日本の都市部における駐車・取り回し環境と常に緊張関係にあるサイズです。都市交通学の観点から見ても、「魅力的なプロポーション」と「現実生活への適合」は二律背反になり得るのです。
また、アクアに対し、価格はおよそ2倍以上。性能・デザインは魅力的ですが、日常生活との適合を考えれば「
決断がいる存在」として整理するほかありませんでした。
「優越感」という心理学的補助線
「◯◯に乗っている優越感」という言葉は、心理学研究で裏付けられています。
Mere ownership effect(単純保有効果):人は所有しているだけで、その対象を過大評価する傾向がある(Beggan, 1992)。
Illusory superiority(優越の錯覚):人は他者よりも自分が優れていると信じやすい傾向がある(Alicke, 1985)。
しかし私は今回、この「優越感」をあえて不要なものと見なしました。外部的評価よりも、生活との適合性を優先する――その態度こそ成熟した所有行動だと考えています。
理性と感性の調停
BMW 220i:FR・50:50の黄金比レイアウト、青春を想起させる駆動哲学
(プレリュード:復活の象徴、美学的にも文化的にも心を揺さぶる一台)
AQUA Z:車幅1,695mm、低燃費、トヨタ品質。そしてオプション込みで300万円超という「日常と未来を支える資産」
夢(992後期型911)は岐阜に完全リタイヤしてからと胸に残しつつ、理性的にAQUAを選ぶ。今回の決断は、単なる妥協ではなく「合理性と感性を折り合い付ける知的営為」だったといえます。
ちなみに、今回トヨタの若手の営業マンが、住民票を移していない私の岐阜の本宅の〒を調べるためにGoogleMapで検索したようで、「凄く広い邸宅ですね!」と言われ、一応この土地だけでも250坪と返しておきました(笑)。
「駆け抜ける歓び」をBMWに、「美しい反逆」をプレリュードに見つつも・・・
12月の納車を迎えたとき、その判断は・・・中央道にてAQUAのポテンシャルを堪能する瞬間を楽しみにしています。
出典:
Beggan, J. K. (1992). On the social nature of nonsocial perception: The mere ownership effect. Journal of Personality and Social Psychology, 62(2), 229–237.
Alicke, M. D. (1985). Global self-evaluation as determined by the desirability and controllability of trait adjectives. Journal of Personality and Social Psychology, 49(6), 1621–1630.
Posted at 2025/09/06 08:58:54 | |
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