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2026年06月17日 イイね!

キオクシアは、バックミラーの向こう側

キオクシアは、バックミラーの向こう側株にも、たまに幻のような瞬間がある。

もし1月にキオクシアを100株買っていたら、
6月には税引き後で約690万円の利益。

そう考えると、
少しだけコーヒーの味が薄くなる(笑)。

でも、1月の私はそれを選ばなかった。

選んだのは、KDDI、日本都市ファンド、ゴールドETF、VTI。
派手ではない。
でも、夜に眠れる銘柄たちだ。

キオクシアは、たぶん別の種類の車だった。
雨上がりの高速道路を、制限速度を少し超えて走っていくような銘柄。

今から追いかけるか。

いや、追わない。

もう彼は、遠いテールランプになっている。
今さらアクセルを踏めば、こちらがカーブを曲がりきれない。

大化け株を持たなかった後悔はある。
でも、夢枠ならispaceが少しだけある。

月へ行くか。
闇に消えるか。

それくらいが、私にはちょうどいい。

キオクシアは、
バックミラーの向こう側で眺めることにする。

投資も人生も、一番速い車に乗れなかったことより、
無事に帰ってこられる道を選ぶことの方が、
たぶん大切なのだ。
Posted at 2026/06/17 12:14:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月16日 イイね!

新連載のお知らせ

新連載のお知らせ『バックミラーの向こう側』

少しだけ、新しい連載を始めます。

タイトルは、
『バックミラーの向こう側』。

筆者の実話に基づく、十話ほどの短い物語です。

若い頃に出会ったひと。
言葉にしきれなかった時間。
一本の電話。
英国の冬。
そして、還暦を迎えた今になって、ようやく静かに振り返ることのできる季節。

車のバックミラーは、前に進みながら後ろを見るためのものです。
立ち止まって過去に戻るためのものではありません。

でも、そこに映る道があるからこそ、今走っている道の意味が少しだけわかることもあります。

これは恋愛小説というより、
人生のどこかで誰もが一度は通り過ぎる、
「形にならなかった大切な時間」についての話です。

登場人物や細部には多少の脚色を加えていますが、
物語の芯にあるものは、筆者自身の実話に基づいています。

反響があれば、直木賞に応募します。
もちろん、今のところ応募先からの要請は一切ありません(笑)

よろしければ、しばらくお付き合いください。

バックミラーの向こう側に、
まだ消えていない春があります。
Posted at 2026/06/16 12:03:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月16日 イイね!

青いユニフォームの向こう側

青いユニフォームの向こう側オランダと日本が、2対2で引き分けた。

そのスコアを見たとき、僕はしばらく黙っていた。
驚いた、というのとは少し違う。
でも、何かが静かに変わったことだけはわかった。

僕はどうしても、マイケル・オーウェンの時代からのイングランドファンである。
あの鋭い抜け出し。
若さのまま、世界の裏側まで走っていってしまうようなスピード


そして、クラブでいえばチェルシーファンでもある。

スタンフォード・ブリッジの青。
チェルシーのホームカラーである青。
それは偶然にも、日本代表の青と同じ色である。

もちろん、色が同じだからといって、何かがすぐにつながるわけではない。

でも、長くサッカー(英国では呼称は絶対フットボール)を見ていると、そういう小さな偶然に、妙な親しみを感じることがある。

イングランド、オランダ、スペイン、ドイツ。
その頃の僕にとって、欧州サッカーは遠い場所にあった。
ただ強いだけではなく、サッカーそのものの言葉を持っている国々だった。

オランダもそうだ。

アヤックス、PSV、フェイエノールト。
クライフの影。
トータルフットボールの記憶。
人口は少なくても、サッカーに関しては、国全体がひとつの巨大な育成アカデミーのように機能している


そのオランダを相手に、日本は二度リードされ、二度追いついた。

これは、地味にすごい。

勝ったわけではない。
でも、負けなかった。

その差は小さいようで、たぶんとても大きい。

昔の日本なら、強豪相手に一度試合が傾くと、そのまま遠いところへ持っていかれることがあった。
追いかけているつもりなのに、気がつくと相手の背中だけが見えている。
そんな試合が、何度もあった。

でも今は違う。

相手がオランダでも、慌てない。
崩れない。
自分たちの時間を待つ。
そして、必要な場所で、きちんと爪を立てる。

ドイツに勝ち、スペインに勝ち、そしてオランダと引き分ける。

もう日本は「よく頑張った国」ではない。
相手から見れば、普通に面倒くさい国になった。

それでも、僕の心のどこかには、今もイングランドの白いユニフォームがある。
オーウェンが走っていた頃の、あの少し眩しい記憶が残っている。
そして同時に、チェルシーの青もある。

その青は、いつのまにか日本代表の青と重なって見えるようになった。

欧州の強豪に憧れていた日本が、今はその強豪たちと同じピッチで、当たり前のように勝ち点を取りに行っている。
サッカーの世界地図の中で、日本の位置が少しずつ変わっている。

そのことを、派手な勝利ではなく、2対2という静かな数字が教えてくれた。

そして、ふと思う。

サッカーだけではなく、日本の企業文化も、同じように追いついてほしい。
世界に憧れる側ではなく、世界と同じテーブルで、普通に議論し、普通に競い、普通に選ばれる側へ。

そのために必要なのは、気合いや根性だけではない。
偶然の成功でもない。
やはり、研究なのだと思う。

なぜ強いのか。
なぜ育つのか。
なぜ組織は変われるのか。

それを感覚ではなく、言葉にし、構造にし、次の世代へ渡していくこと。

オランダがサッカーを文化として育ててきたように、
日本もまた、企業や教育や研究の現場で、静かに育て直さなければならないものがある。

奇跡ではない。
でも、簡単なことでもない。

日本サッカーは、また少しだけ遠くまで来た。
そして青いユニフォームの向こう側に、まだ見たことのない景色が少しだけ見えた気がした。
Posted at 2026/06/16 08:46:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月14日 イイね!

「助手席の余白」Vol.10 (最終話)

「助手席の余白」Vol.10 (最終話)第10話 春のつづき

翌年の三月、彼女の転勤は本当に決まった。
最後に少しだけ走ろう、と彼女は言った。

僕たちは初めて海へ行った道を、もう一度たどった。
季節は一周していたが、同じではなかった。
光の角度も、空の高さも、僕たちの沈黙も。

海辺の駐車場に車を止め、しばらく波を見ていた。
風はまだ冷たかった。

「あなたの車の助手席、好きでした」

彼女はそう言った。

「静かで、変に説明しなくてよかったから」

僕は少し笑って、

「それはよかった」と言った。

それから、少し間を置いて、やっと言えた。

「僕は、あなたと走るのが好きでした」

彼女は何も言わなかった。
ただ、小さくうなずいた。

恋が必ずしも何かの形になるとは限らない。
結婚とか、同居とか、そういうわかりやすい着地点に届かないこともある。
でも、それでも確かに誰かを好きだった時間は残る。

それは走り去った景色みたいに、もう触れられないのに、なぜかずっと心のどこかにある。

帰り道、彼女は自分の車で、僕は自分の車で走った。

途中の信号で一度だけ並び、彼女は窓越しに手を上げた。
僕も手を上げた。

それだけだった。

けれど、そのとき僕は思った。

恋というのは、隣に座り続けることだけじゃない。
ある季節、ある速度、ある車の匂いのなかで、たしかに誰かと同じ道を走ったと知ることなのかもしれない。

春の駐車場に戻るたび、今でもときどき思い出す。
白いコンパクトカー。ベージュのコート。雨の日のワイパーの音。
そして、助手席に置かれていた一冊の文庫本のことを。

車はただ人を運ぶだけの機械だ。

でもときどき、過ぎてしまった恋の余白まで運んでしまう。
たぶん、そういうものなのだと思う。

(完)
Posted at 2026/06/14 08:06:57 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月13日 イイね!

丸の内、黄色いアストン、そして搬入車扱いのAQUA

丸の内、黄色いアストン、そして搬入車扱いのAQUA
東京駅前、丸の内の信号待ちで、目の前に黄色いアストンマーティン・ヴァンテージがいた。

低く、広く、そして静かに異物だった。

都市の風景に溶け込んでいるようで、実はまったく溶け込んでいない。

そういう車が、たまにある。

新車でおよそ2,700万円。
オプションを入れれば3,000万円の世界。

AQUA GR SPORTなら、ざっくり10台分くらいだろうか。

久しぶりに、物欲というものが少しだけ動いた。

Vantage

真のドライバーのために設計された一台。

強力な新しいVantage。フロントエンジン・リアホイールの決定版スポーツカー。圧倒的なダイナミズム。手作業で仕上げられたオールアルミ製の4.0リッターV8ツインターボエンジンは、680PSと800Nmというクラス最高水準の性能を発揮します。Vantageは単にラップタイムのための神聖な場所ではなく、あらゆる場所でスリルを求める人にとっての象徴となっています。

↑ホームページより!


普段はもう、車に対してはかなり理性的になったつもりでいたのだけれど、
こういう低い後ろ姿を都心で見せられると、心のどこかの古いスイッチがまだ生きていることに気づく。

これから妻を迎えに、同じ丸ビルの地下駐車場へ入る。

さきほどのアストンは、当然のように平置きの機械式駐車場へ案内されていた。

一方こちらは、フロントに大学の駐車許可証を置きっぱなしのAQUA。

係の方に、ふつうに聞かれた。

「搬入ですか?」

……いや、妻の迎えです。

丸の内の光は、ときどき人間の立ち位置を正確に照らす。

佳きかな、佳きかな。
Posted at 2026/06/13 20:51:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記

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「キオクシアは、バックミラーの向こう側 http://cvw.jp/b/3743672/49146725/
何シテル?   06/17 12:14
大学の教員('ω')ノです。 車歴(すべて新車); EvoⅠ→Golf GTI→ BMW MINI Cooper→BMW(E46)330i→BMW(E92...
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