
10月末のマイナーチェンジを経て、ホンダ N-ONE プレミアム・ツアラーが正式に見積もり可能となった。
見積書を手に取った瞬間、思わず「ここまで上がったか」と声が出た。
支払総額は3,100,000円(税込)。
4年前に私が購入した2021年式と比べると、実に50万円超の値上がりである。
◆ 改良内容と価格上昇の関係
今回の改良は見た目の変更こそ控えめだが、
・7インチフルデジタルメーター採用
・Honda SENSING(衝突軽減ブレーキ、ACC、LKASなど)強化
・装備グレードの見直し
と、安全・快適装備のアップデート中心。
確かに機能的には着実な進化だが、車両本体価格が2,802,570円に上昇。
2021年式プレミアム・ツアラーから比べると、約40万円アップ。
諸費用やオプションを含めると、総額では約50万円の上振れとなっている。
◆ 見積もりの中身
車両本体:2,802,570円
付属品(ナビゲーション、ドラレコ、ETC2.0、ガラスコートなど):552,200円
諸費用合計:297,430円
➡ 総支払額:3,100,000円
しかも、これは下取り差し引き前の金額。
下取りを1,000,000円としても、実質負担額は210万円前後に達する。
もはや軽とは思えない水準だ。
◆ 上昇の背景
物価上昇+安全装備強化
原材料高と人件費上昇
→ 鋼材・電子部品価格の高止まりが続いており、全メーカーが車両価格を上げている。
“軽のプレミアム化”戦略
→ N-ONEは量販よりブランド維持を優先するポジション。
価格を上げてもユーザー層を絞り、「軽でも上質」を打ち出す方向に。
◆ AQUAとの比較に感じる違和感
奇しくも、私が契約したAQUA Z(シルバーメタリック)の支払総額は2,294,000円。
下取り込みの実質値引きを含めると約35万円の恩恵を得た。
それでもAQUAはハイブリッドであり、燃費・静粛性・乗り心地すべてでN-ONEを上回る。
いまN-ONEを見積もると、軽でAQUAを上回る価格帯に突入していることになる。
もはや“軽のコスパ”という言葉は通用しない。
◆ まとめ:N-ONEは「愛で買うクルマ」へ
N-ONEは相変わらずデザインも質感も秀逸だ。
ただ、価格は現実的な“セカンドカー枠”を越えた。
この領域になると、ヴェゼル e:HEVやフィットRSと競合してくる。
Posted at 2025/10/10 16:38:18 | |
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