
静かな午後、コメダ珈琲の木の香りに包まれながら、Hamish McRaeの『The World in 2050』を読み進めた。
この書は、人口構造や技術革新、地政学の変化がどのように世界を再編していくかを描いた一冊だが、特に「Japan – The Elderly Pioneer(高齢化先進国・日本)」の章は深く考えさせられる。
日本はすでに「世界で最も高齢化した社会」であり、2050年には人口が9,000万人を割り込むと予測される。
地方は過疎化が進み、都市には高齢者が集中。労働力不足を埋めるためのテクノロジー依存が進む一方で、社会は次第に“内向き”になっていく。
McRaeは、こうした傾向を「秩序ある静寂(ordered calm)」と呼びながらも、それが国際的な孤立を生み出す可能性を示唆する。
自動車産業を筆頭に日本の製造業は今も高い競争力を誇るが、ソフトウェアやサービス分野では遅れが目立つ。
技術立国の伝統をどう再構築するか――その問いは、まさに次世代のモビリティやエネルギー政策にも直結する。
2050年の日本が「静かなる成熟国家」として新たな価値を世界に提示できるか。
ハンドルを握るたびに思う――未来は遠くの話ではなく、今日の選択の積み重ねなのだ。
かつては " JAPAN AS NO.1"と呼ばれた日本の元気はもう a thing of the past 過去の遺産なのだろうか・・・
“Japan as Number One” comes from Ezra Vogel’s 1979 book Japan as Number One: Lessons for America, written at a time when Japan’s post-war economic miracle had made it the world’s second-largest economy. During the 1970s–1980s, Japan’s manufacturing efficiency, education system, and social cohesion were admired globally. It symbolised a model of capitalism that combined discipline, consensus, and innovation — particularly in the automobile and electronics industries.
Posted at 2025/10/19 08:33:44 | |
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