
本日のNew York Timesから。
最近の海外研究によれば、AIツール(ChatGPT など)やSNS(TikTok・Instagram)への過度な依存が、子どもや若者の認知機能を低下させる可能性が指摘されています。特に注目されているのは、
記憶力
集中力
読解力
言語運用能力
といった、学習の土台となる領域への影響です。
◆AI に「考えてもらう」と脳は活動をやめる
米国大学の実験によると、学生に
1)人間だけで文章を書く
2)Googleで調べて書く
3)ChatGPTに書かせる
という3つの条件で課題を与えたところ、脳活動が最も低かったのは ChatGPT 使用者でした。
つまり、
AI が思考を代替すると、人間の脳は “考える必要がなくなる” → 認知活動が低下する
という結果です。
クルマに例えるなら、
「全部自動運転に任せきると、いざというときに人間の運転判断力が鈍る」
という状況に似ています。
◆SNSが読解力・語彙力を奪うメカニズム
SNSも同様で、短い動画や刺激の強い情報の連続は、
深く読む力
自分で考える時間
語彙を増やす機会
を奪ってしまいます。
“
スクロール中毒”という言葉がありますが、脳科学的にも、短い刺激ばかり摂取すると脳は「長い情報を処理したがらない」状態になってしまうと言われています。
◆ではどうすれば良いのか?
研究者や教育者の提案としては、次のような方法が挙げられています。
①
AIは「答えを作る道具」ではなく「考えを整理する道具」にする
まず自分で構想を作り、
AIは補助(添削・整理・視点追加)として使う
これが最も認知力を落とさない使い方です。
②
SNSの時間を“限定”する
食事中はスマホ禁止
就寝1時間前はノースマホ
1日◯分まで
などの“明確な区切り”が効果的。
③
読む習慣を取り戻す
たとえ10分でも「読む時間」を作ることで、脳は確実に活性化します。
◆まとめ:テクノロジーとの“距離感”が未来の認知を決める
AIもSNSも、現代の生活に欠かせない存在です。
しかし、使い方を誤れば “脳の力” を削ってしまう側面があることは、研究から明らかです。
まるでクルマと同じで、
便利さに頼り切ればスキルは落ちる。
正しく使えば生活の質を大きく高めてくれる。
私たち大人も、子どもたちも、
「どの距離でテクノロジーと付き合うか」
が今後ますます重要になっていくと感じさせられる記事でした。

↑今は学内でも紅葉🍁が綺麗ですよ❗
Posted at 2025/11/18 10:30:37 | |
トラックバック(0) | 日記