
本日、私の愛車 Honda N-ONE Premium +SEVセンターオンリミテッド 東京への帰路で高速走行を試みた。普段はECOモード主体で燃費を意識した走りを心掛けているが、今回はあえて ECOモードを解除し、Sシフト走行 に切り替え、最高速度は130km/hに到達。燃費効率は予想通り大幅に悪化したものの、その走行フィールは極めて示唆的であった。
コーナリング特性と車体挙動
印象的だったのは、コーナーでの踏ん張り感の向上である。従来は軽自動車特有のロール感や腰高感が残っていたが、SEV装着後は車体全体の剛性感が増し、長い下りカーブにおいても アウト・イン・アウトを正確にトレース することができた。
ただし、履いているのはオールシーズンタイヤ。ドライ路面でのスポーツ走行に必ずしも最適とは言えず、実際走行中は少なからず「ドキドキ感」が伴った。しかし、その緊張感を超えて、軽自動車でここまで粘り強く走れるのかと驚かされたのも事実である。
BMW的走行感覚との共鳴
BMWが持つ「しなやかさを伴う高剛性シャシー」と「緻密な重量配分」による粘りのあるコーナリング性能。今回の走行体験は、まさにその特性を思わせるものであった。
これは単なる印象論ではなく、
SEVによる振動収束性の向上
高回転域を積極的に使えるSレンジの制御
ドライバー自身のライン取り技術
これらの相互作用に基づく、物理的な変化であると捉えられる。
S660の遺伝子を感じた瞬間
走行中ふと、「これは S660と同じS07A型ターボエンジン を積んでいるからではないか」と気付いた。
高回転域までスムーズに吹け上がる感覚
ターボ特有の余裕ある加速感
そして、踏み込んだ瞬間の伸びやかさ
これらはS660譲りのスポーツカー的資質に直結しており、N-ONE Premiumの内部に確かに スポーツDNAが息づいていることを再認識させられた。
燃費と性能のトレードオフ
もちろん、ECO解除+Sレンジ走行は燃費を大きく犠牲にする。しかし、日常は省燃費、非日常ではBMW的な粘りとS660の遺伝子を愉しむ――その「切り替え運用」こそが、このクルマの真価を引き出す方法だと考える。
結論
今回の試走で得られた知見は以下の通りである。
SEVセンターオンリミテッドは確かに車体剛性と安定性を底上げする。
コーナリング性能は顕著に改善し、BMW的な走行フィールを再現可能である。
その背景には、S660と共通するエンジン特性という「走りの遺伝子」が存在する。
オールシーズンタイヤ装着という条件下でも安定して走れたことは、SEV効果と車体ポテンシャルの高さを裏付けている。
すなわち、N-ONE Premiumは単なる軽自動車にとどまらず、スポーツカー由来の資質を日常に落とし込んだ稀有な存在であると結論付けたい。
Posted at 2025/08/24 20:51:37 | |
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