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2025年09月28日 イイね!

新型プレリュード考 ―「とんちんかんな存在」としての位置づけは

新型プレリュード考 ―「とんちんかんな存在」としての位置づけは新型プレリュードを論じる際にまず触れねばならないのは、清水草一氏の秀逸な指摘である。曰く、「伝統のスケベレバー、助手席が電動で倒れる仕掛けがない」。これは単なる冗談ではない。かつてプレリュードが“デートカー”として象徴した文化的記号の消失を、極めて直截に突いている。つまり、新型は誕生の瞬間から、文化的アイデンティティの空洞化を抱え込んでしまったのである。

もっとも、ホンダ自身は意図的に「月販300台」「価格617万円」という希少設定を行い、量販車ではなく象徴財としての立場を明示した。しかし、その象徴性が何を象徴しているのかは、きわめて曖昧である。

評論家二人の評点とコメント

清水草一:80点

「プレリュードはトンチンカンな存在」と断じる。

今になって2ドアクーペを“デートカー”的に復活させること自体がズレている。

しかし、その“ズレ”が逆に守りたい気持ちを喚起し、文化財的な価値を生む。

「タイプRを追加すれば狂喜乱舞」と提案。

⇒ ズレゆえに評価という逆説で80点。

渡辺陽一郎:75点

世界的に2ドアクーペ市場は壊滅的であり、投入の必然性は薄い。

e:HEVの余剰を走りに活かした点は評価でき、乗り味は現代のスペシャリティにふさわしい。

ただし、装備の貧弱さとチグハグ感は否めない。

⇒ 技術評価はあるが戦略的妥当性に欠け、75点。

学術的考察

文化的欠落
アクアZにもある電動シート(笑)、値段が倍だが、電動シートすらないプレリュード(かつスケベレバーの不在)は、1980年代のデートカー文化の断絶を示す

宙吊りのアイデンティティ
若者には高すぎ、大人には必然性がない。結果として「誰のための車か」が不明確。

逆説的希少性
ただし、こうしたとんちんかんさが逆に“文化的に守るべき対象”としての魅力を強めている。

まとめ

新型プレリュードは合理性と情緒性の両立に失敗した「とんちんかんな存在」である。だが、その存在の曖昧さは逆説的に価値を帯び、“スケベレバーのないデートカー”という矛盾そのものが、絶滅寸前の2ドアクーペ文化を象徴するのである。
Posted at 2025/09/28 07:56:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月25日 イイね!

「5000万円マンションを賃貸に出していたら ― 家賃収入と売却益でポルシェ911に到達するか」

「5000万円マンションを賃貸に出していたら ― 家賃収入と売却益でポルシェ911に到達するか」1. 資産効果と賃貸収入

10年前に5000万円で購入した都心の新築マンションを売らずに、賃貸に出したと仮定します。
家賃収入は経費控除後で15万円/月と設定すれば、10年間(120か月)で

15万円 × 120 = 1800万円

すなわち、1800万円の賃貸収益が得られます。

2. 売却益の試算

同期間に、都心6区の中古マンション価格は33.5%上昇。

購入価格:5000万円

現在価格:6675万円

含み益:1675万円

ただし賃貸物件は居住用特例(3000万円控除)が使えないため、
譲渡益1675万円に20.315%課税 → 税額約340万円。

→ 税引後の売却益=1335万円

3. トータル収益

賃貸収入:1800万円

売却益(税引後):1335万円

合計:3135万円

4. ポルシェ911との比較

現行ポルシェ911(公式価格):

911 Carrera:1853万円

911 Carrera S:2239万円

911 Carrera 4S:2352万円

トータル収益3135万円なら――

Carrera → 購入可能、さらに約1280万円余り

Carrera S → 購入可能、さらに約896万円余り

Carrera 4S → 購入可能、さらに約783万円余り

つまり「911を選び放題、しかもまだお釣りが返ってくる」という状況です。

5. まとめ― 資産とロマンの邂逅

今回の試算は、不動産投資がインカムゲインとキャピタルゲインの双方をもたらすことを明快に示しています。
そして、その結果として「10年前に売らず賃貸運用していれば、911を現金一括で買えた上に旅行代まで残った」という、カーエンスージアストには眩しすぎる結末となりました

私としては「機会費用の好例」として講義に使いたくなりますが――
クルマ好きとしての正直な感想はこうです。

あのとき売らなければ、いまごろ岐阜のガレージには911が鎮座していたはずなのに……。
Posted at 2025/09/25 10:09:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月24日 イイね!

鉛筆の音は未来のモーター音 ― Z世代が描くクルマ社会

鉛筆の音は未来のモーター音 ― Z世代が描くクルマ社会Z世代の大学生は「まじめさ」で走り出す

↓の写真は、初回オリエンテーションの一コマです。

近頃の大学生、すなわちZ世代は、バブル世代(筆者世代)の学生たちと比べると驚くほど真面目です
かつては「テニスサークル」や「スキー旅行」といった華やかさの中で、クルマもまた遊びの延長線上にありました。しかし、現代の学生は姿勢を正し、ノートを取り、課題に集中する。その真剣な眼差しは、むしろ堅実なコンパクトカーの燃費性能を磨くエンジニアのようです。

バブル世代とクルマの関係性

1980年代後半から90年代初頭、大学生の憧れはマークII三兄弟やプレリュード、さらにはシルビアやスカイラインでした。若者の価値観が「派手さ」「見栄え」「加速」に集約されていたからです。高速道路を駆け抜ける爽快感は、まさに経済の成長曲線とシンクロしていました。

しかし、その一方で燃費や環境性能は二の次。「ハイオクを惜しまず、見た目も派手に」がバブル流の美学でした。

Z世代の堅実さとクルマ観

これに対し、Z世代は「コスト」「持続可能性」「効率」を重視します。授業に真剣に取り組む姿勢は、彼らがクルマに対しても「走行性能」だけでなく「燃費性能」や「維持費の合理性」を考えることに直結しています。

例えば、彼らが好むのはハイブリッドや軽自動車、あるいはシティコミューター的なEV。バブル世代がアクセル全開で走る「スポーツカー型」だとすれば、Z世代は状況に応じてEV走行とエンジン走行を切り替える「ハイブリッド型」。この柔軟さは、彼らの学びのスタイルとも重なります。

教室からクルマ社会へ

大学の教室で真面目にノートを取る彼らの姿勢は、クルマ社会全体においても新たな流れを示唆しています。派手な加速競争よりも、交通ルールを守り、安全運転を徹底する価値観。さらには、カーシェアや自動運転といった「新しいモビリティの利用」を柔軟に受け入れる素地。

Z世代のまじめさは、単なる勉強姿勢にとどまらず、これからのクルマ文化の方向性をも映し出しているのかもしれません。



Posted at 2025/09/24 08:28:30 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月20日 イイね!

新型アクアの「ハンマーヘッド顔」と市場受容 ― 12月納車を控え

新型アクアの「ハンマーヘッド顔」と市場受容 ― 12月納車を控え1. 納期をめぐる現状と私の事例

この記事によれば、新型アクアの納期はすでに 2026年1月以降 へと長期化しているとのことです。しかし、私自身は幸運にも 2025年12月納車予定 で契約を進めており、これは極めて貴重なタイミングであったと考えています。
この「12月」という区切りは、需要が急増する前にオーダーを入れられたケースとして象徴的です。つまり、納車を待つ立場の一人として、この記事の納期遅延に関する記述を“統計”ではなく“実感”として読み解くことができるわけです。

2. デザイン刷新の社会的受容

新型アクアはフロントマスクに“ハンマーヘッド”モチーフを導入し、従来型とは明確に異なるフェイスを獲得しました。販売現場では「よりスマートに」と肯定的な声が多い一方、ネット上では「プリウス的すぎる」との反応も少なくありません。

ここには、刷新による新鮮さと、従来型への愛着の喪失 という二項対立が潜んでいます。私自身も最初は「ややプリウス寄り」に感じましたが、契約後に何度も画像や実車を見返すうちに、その造形の合理性と統一感に納得させられるようになりました。これは「慣れ」が購買後の心理的満足度に大きく作用する典型例と言えます。

3. 納車待ちという心理的プロセス

消費者心理学の観点からすれば、納車を待つ期間そのものが期待感を増幅する効果を持ちます。納期が1年以上に及ぶ場合は「待たされ感」がストレスとなる可能性もありますが、私のケースのように年内納車が見込まれる場合、その待機時間は「所有前の幸福感(anticipatory consumption)」を最大化する期間として機能します。

この点において、12月納車は単なるカレンダー上の偶然ではなく、心理的にポジティブな意味を持つ節目であると考えられます。

4. 今後の市場動向に寄せて

結論として、アクアの販売動向は以下の2点に大きく左右されると推察されます。

供給サイド:納期長期化をどうマネジメントし、顧客離れを防ぐか。

需要サイド:刷新された“ハンマーヘッド顔”が市場にどの程度まで受け入れられるか。

そして私の12月納車という事例は、まさに需要がピークに達する前の「過渡期に滑り込めた」ケーススタディとして位置付けられるでしょう。来年以降の納期長期化を見越せば、この体験は市場の需給構造を読み解く一つの生きたデータでもあるのです。
Posted at 2025/09/20 09:04:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年09月19日 イイね!

N-ONE、最後の旅

N-ONE、最後の旅昨日、長年連れ添った愛車N-ONEと「最後の旅」に出ることとなった。サービスエリアの駐車場に停めたその姿を見つめると、小柄ながらも確かな存在感を放ち数え切れぬ思い出が胸に蘇る

今回のように妻と愛犬を乗せて走る道中は、何よりも穏やかでかけがえのない時間であった。屏風山PAでは京都ナンバーの同じJG3型の白黒ツートンのRSがわざわざ隣に停めてくれた!!

日常の通勤、研究会や学会への遠征、そして家族との小旅行―そのどれもにN-ONEは誠実に伴走し、安心と楽しさを提供してくれた。

厚い雲に覆われた空から時折差し込む光が、この小さな相棒の役目の終わりを静かに照らし出しているように思える。

旅を終え、東京に戻った今、その存在の大きさをあらためて噛みしめている。

次は新しいAQUA Zへとバトンを渡すが、N-ONEと共に過ごした日々は私と家族にとって忘れ得ぬ宝物だ。

N-ONEよ、ありがとう。

今回のように妻と愛犬を乗せて過ごした旅路、そして東京に戻ったこの瞬間までもが、いつまでも心に残り続ける。


Posted at 2025/09/19 12:15:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「プレリュードはなぜ響かなかったのか? http://cvw.jp/b/3743672/48729431/
何シテル?   10/25 14:37
大学の教員('ω')ノです。 車歴(すべて新車); EvoⅠ→Golf GTI→ BMW MINI Cooper→BMW(E46)330i→BMW(E92...
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