
⚠️素人の書いた小説モドキです。
苦手なかたはスルーしてね
SAから始まった、小さな勇気が偶然を縁に変えていった物語。 つづきです
【 第八章 助手席から見る景色 】
休日の数日前 ───
なっつはスマートフォンを見つめていた。
奏
「こんにちは😊今度また、景色のいい道をのんびり走りませんか?」
思わず笑みがこぼれる。
すぐに返事を打とうとした、その時。
「あっ……。」
ふと思い出した。
コペンは点検のために預ける予定。
少し迷いながらメッセージを送る。
なっつ
「ごめんなさい🥺💦その日、コペンの点検なんです( ; ; )」
送信して間もなく、返事が届く。
奏
「そうなんですね💡 点検は大事ですから😊」
続けて、もう一通届く。
奏
「もしよかったら、その日は僕の86で出かけませんか?✨」
画面を見つめると、
心臓が少し早くなった。
GR86の助手席。
少し緊張する。
けれど、嫌な緊張ではなかった。
なっつ
「ぜひお願いします☺️」
送信ボタンを押すと、自然と口元が緩んだ。
─────
約束の日。
待ち合わせ場所には、グレーのGR86が静かに佇んでいた。
奏はなっつに気づくと、小さく手を振る。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
奏は助手席のドアへ回り、そっと開ける。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
少し照れながらシートへ腰を下ろす。
ドアが閉まる。
包み込まれるようなシート。
並んだ追加メーター。
手入れの行き届いたダッシュボードは、
樹脂本来の自然な艶が保たれている。
どれも新鮮だった。
「なんだか、ちょっと照れますね」
奏がエンジンをかけながら笑う。
なっつも思わず笑みをこぼした。
「…私もです。」
静かに走り出すGR86。
助手席から見る景色は、いつものコペンとは違って見えた。
しばらく走ったところで、奏が穏やかに口を開く。
「そういえば。なっつさんは、どうしてコペンを選んだんですか?」
突然の質問に、なっつは少し考える。
「最初は、見た目でした。小さくて、可愛くて。
街で見かけたときに、乗ってる人がとても楽しそうだったんです。」
「手にしたら、どんどん好きになっちゃって。気づいたら、ホイールを変えて、ウイングを付けて……今のコペンになってました。
けど、、
まだまだやってみたいこと、たくさんあるんです!」
奏は優しく笑う。
「なんだか、その話を聞いて納得しました。」
「え?」
「ホイールも、ウイングも、全部なっつさんらしいです。
好きだから付けたんだなって、ちゃんと伝わってきます。」
少し照れながら笑うなっつ。
「ありがとうございます。」
今度はなっつが聞き返す。
「奏さんは、どうして86にしたんですか?」
奏は少し懐かしむように、穏やかな口調で続けた。
「実は、祖父が昔86に乗っていたんです。」
「子どもの頃、よく助手席に乗せてもらって。
その時間が、すごく好きだったんですよね。家に着いても、まだ降りたくないって駄々をこねたりして…」
「だから、大人になったら祖父の86に乗りたいって、ずっと思ってました。」
少し間を置いて、奏が続ける。
「でも、何年か前に86を降りたんです。
維持が難しくなっちゃって。」
「そうなんですね……。」
少しだけ寂しそうにうなずくなっつ。
奏はその表情を見て、ふっと笑った。
「今はシビックに乗ってます。」
「ええっ!?」
「赤いタイプRです。」
「えぇぇっ!?」
驚くなっつに、奏は照れくさそうに笑う。
「還暦祝いに、赤いちゃんちゃんこじゃなくて、
赤いタイプRがいいって言い出して(笑)」
「結局、うちのじいちゃんはスポーツカーが好きなんですよ。」
奏は嬉しそうに続ける。
「家に居ると、遠くからエンジン音が聞こえてくるんです。
あ、じいちゃん帰ってきたなって。
音だけで分かるのが、なんだか嬉しくて。」
なっつは思わず笑顔になる。
「いいなぁ… とっても素敵です!
そのお話してる奏さんも嬉しそうで、私まで嬉しくなっちゃいました。」
二人で顔を見合わせて笑う。
車が好き。
祖父から受け継いだその気持ちは、
今、この時間へとつながっていた。
なっつは窓の外へ目を向ける。
流れていく景色が、心地よかった。
木漏れ日。
風に揺れる木々。 道路脇の花々。
穏やかな時間だった。
少しして、奏がぽつりと言う。
「なっつさんと走ってると、自然体でいられるんです。」
思わず奏の横顔を見る。
「そうなんですか?」
「はい。」
少し照れくさそうに笑う。
けれど、その言葉だけで十分だった。
目的地へ着く頃には、助手席の緊張はすっかりなくなっていた。
車を降りると、奏が少し照れたように笑う。
「家族以外を助手席に乗せたの、久しぶりなんです。」
「そうだったんですね。実は私、最初はすごく緊張してたんです。」
奏は少し驚いたように笑う。
「そうだったんですか。」
なっつは少し照れながら続けた。
「また一緒に景色を見に行きたいです。」
奏は優しくうなずく。
「ぜひ。」
コペンとは一緒に来ることができなかったけれど、新たに見えた景色もあった。
白いコペンは、その日少しだけお休み。
次の景色へ向かう準備をしているようだった。
あとがき
奏は実家暮らし設定です💡
祖父はコインランドリーとコイン洗車場を経営していて、奏が仕事休みの日にお手伝いしているところまで考えました🤭だから86ピカピカなのかも
祖父から急に、じいちゃん呼びになるのは奏がおじいちゃん子だからです。
祖父はAE86からシビックに乗り換え、とありましたが、奏の年齢的に祖父の還暦と繋げるならFD2を想像して書いていました。
もちろん現行のシビックも大好きなのですが、時系列的に難しいので悩みました。
ですが、あえて型式を出していないので、お好きな赤いシビックを想像していただけたら、嬉し楽しいです🥰
読んでくださりありがとうございます☺️🎀
Posted at 2026/07/21 21:48:01 | |
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