
オーラのコネクトナビ、BOSEサウンドシステムのファーストインプレッションや6か月経過のセットオプションレビューでも散々なことを書き綴ってしまっているのだが、ここいらでその改善になるかもしれない検証について書いておきたい。なんの予定もない暇なGW期間中の「徒然なるままに」である。
私が感じたオーラ搭載のコネクトナビ、BOSEサウンドシステムそれぞれ最大の欠点は、
‐ ナビゲーションアルゴリズムが今一つ
‐ BOSEサウンドシステムの音質調整が限定的
である。この2点を改善する方法を考えていたのだが、CarPlay(以下:CP)またはAndroid Auto(以下:AA)を併用することが一番手っ取り早く、かつ余計なコストが掛からないという事になるであろうという当たり前の結論に辿り着いた。ちなみに、私はiPhone14とXiaomi 14T Pro(Felicia対応国内SIM Free版)のユーザである。
最近は音声認識機能がオプションナビでも導入されており、コネクトナビでもボイスコントロールがかなりできるようになっているが、ナビ側で用意されたキーワードだけにしか対応出来ないし、対話をしているレベルには至っていない。Gemini LiveやChatGPTにおいては、ほぼ通常の会話に近いやり取りが可能になってきており、今後はさらに機能向上が加速されると思われ、これらが実装されていけば
「クルマに人が従う」のではなく、
「人が自在にクルマとコミュニケーションをしコントロールをする」時代もそう遠くはないだろう。一部クルマにおいてはAIを取り入れたシステムが導入されているが、AIの様に進化が激しい機能領域においては、1社独自で作り上げるよりマルチなAIを活用できるインフラストラクチャーデザインであるほうが柔軟性や将来性が高いと感じている。日産もAIDV(AI Defined Vehicle)を先日戦略発表会でアナウンスしているが、業界全体で対応しなければ、Big Techに打ち落とされてしまうのではないかと危惧している。最近リリースされた新型コネクトナビもGoogle OSを採用しているが、主導権は日産側にあるのだろうか??(きっと無い・・・)
iPhone/Android自体、Apple又はGoogleのProprietary(独占、独自などの意)システムではあるものの、そのプラットフォーム上では様々なソフトウェアやAIが稼働し、ユーザの好みで使用することが可能になっている。まだまだ制限などがあり、全てのアプリケーションがCPやAA上で自由に使える訳ではなく、プライマリーのAIもGemini/Siriに固定ではあるのだが、アプリが全く選択できないより選択する余地があるほうがユーザとしてありがたいという事だ。
車種やスマホの機種によって出来る出来ないなど複雑な組み合わせになってしまうと思われるが、
日産オーラ搭載 日産コネクトナビ(SW Ver. 283C38782E)
Apple iPhone14(iOS 26.4.2)
Xiaomi 14T Pro (HyperOS 3.0.2/Android16相当 SIM Free版)
で使用した際の簡単な接続検証、使用時の感想を書き綴っておく。
コネクトナビの場合、CPは標準機能でワイヤレス接続対応が可能だが、AAを使用する場合、USB有線接続が前提となる。パーツレビューでも書いているが、Androidスマホをワイヤレス接続可能にする、GetpairrのGetpairr Mini 2.0ワイヤレスアダプターも購入しているので、AAもワイヤレス接続を試している。
私のスマホ利用歴としては、iPhoneをiPhone4の時代から、AndroidはNTTドコモ Regza Phone T-01C(Andorid 2.1)の頃から使い続けているので歴はそこそこ長いのだが、CarPlay/Android Autoはつい最近触り始めたばかりのユーザなので、オカシい点や間違っている点があればご指摘いただきたい。
結論を先に申し上げる。
オーラで使用するに当たっては、CarPlayが圧倒的に優れている
(安定している)
CarPlay接続の図

Android Auto接続の図
Android端末は、iPhoneの様にHWがApple謹製のみという環境とは違い、多くのメーカーで様々な端末が発売されている。デザインルールはあるものの端末毎に違いが発生しており、そこがAndroidの良いところでもあるが、システムとしての安定性という観点ではバラつきも生じてしまうのが正直なところだろう。私のAndroidスマホは、Xiaomi 14T Proというグローバルモデルがベースであるが、日本特有のFelicia(モバイルSuica)対応する「特殊」な端末に該当する。そのためXiaomiスマホ用のAndroid OS名であるHyperOSも、グローバルモデルのOSリリースから半年以上遅れてリリースがなされる。尚且つ、Hyper OS自体にXiaomi独自の手も加わっているため、Google Pixelなどの様な「純正端末」と比べると問題が発生しやすい環境にあるといっても過言ではない。好き好んでこのスマホを選んだのだから自己責任であるのだが、AAの様に他の機器との接続においては相性問題などが発生しやすい状態だ。今回の結果もこうした背景があるという事も予めご理解いただきたい。
そもそも私がスマホ経由での行いたいことは、
1.音声によるアプリ切り替え
2.音声による再生音楽変更(アーティスト・曲名で再生)
3.音声による目的地設定、変更
4.LINEの着信読み上げ、返信、LINE通話
5.AI利用によるお食事レコメンドや調べ物対話
等である。
2、3についてはコネクトナビの音声認識機能で既に実現可能なのであるが、コマンドを順に発声しなけばならず、慣れもあるのだろうがナビ側の発声タイミングと自分の発声タイミングがなかなかスムースにいかないという感じである。(「クルマに人が従う」という意味はこの部分)運転中であるので、そうしたコマンドの制限を気にすることなく、思いつくまま会話する事で操作ストレスから解放され、ひいては安全運転につながる事に期待しているのである。
CPとAAをそれぞれ接続した場合の使い勝手においては、
CarPlay
1.音声認識によるアプリ切り替え ◎
2.音声による再生音楽変更(アーティスト・曲名で再生)○
3.音声による目的地設定、変更 △
4.LINEの着信読み上げ、返信、LINE通話 ○
5.AI利用によるお食事レコメンドや調べ物対話 △
Android Auto
1.音声認識によるアプリ切り替え ○
2.音声による再生音楽変更(アーティスト・曲名で再生)ギリ○
3.音声による目的地設定、変更 △
4.LINEの着信読み上げ、返信、LINE通話 △
5.AI利用によるお食事レコメンドや調べ物対話 ○
であった。
iPhone/Android共にステアリングのマイクスイッチを長押しする事でアシスタントを起動する事が出来、iPhone/14T ProどちらもSiri/Geminiを呼び出す事が出来たが、はじめAAはアプリ切り替えなどの命令をしても、
「判りません…」とつれない返事が来たり、
ステアリングスイッチでの曲送りもNG.
という状態で使いモノにならなかった。設定が悪いのだろうとChatGPT/Gemini/Claudeそれぞれに聞いてみると、HyperOS又は端末独自の設定によって機能しない事象が多発している事を判り、改善のポイントは
省電力設定、権限設定、AAの「開発者モード」設定
などに有るという回答を得ることができた。Google、Gemini、Android Auto、Google Play開発者サービスなど主要なGoogle関係APLの電力設定を「制限なし」にしてみたり権限設定の見直しなどを行い、結局どれが一番効いたのかよく判らない状態なのであまり参考にならず恐縮だが、一連の設定を見直した上で再接続することにより、アプリ切り替えはもちろん、ステアリングスイッチの曲送り・曲戻しなども使える様になった次第だ。有線・ワイヤレス共に問題なく接続が可能にはなったのだが、ワイヤレス接続の際はいくつか不具合が発生し、現時点では接続が安定しているとは云いがたかった。
Getpairr Mini 2.0接続での不具合
ー コネクトナビが再起動(1回発生)
ー ステアリングスイッチが効かない事象発生(たまに)
ー iPhoneに接続を切り替えると「USBデバイスまたはiPodを確認してください」と表示が続く
AA→CPに切り替えると表示されるエラーメッセージ
ワイヤレスが原因ではないのだが、AAではまだLINE通話がNG.であったのも痛いところである。(まだメッセージの読み上げ、応答のみの機能に限定されている状態の模様)
CPにおいては動作不良を起こすような問題は発生しなかったが、GeminiやClaudeのウィジェットが用意されてはいるが、私のiPhone14のCP接続ではどちらも動作しなかった。ChatGPTはウィジェット起動も可能で、会話もスムースに出来るのだが「近所でお薦めのレストランってある?」と質問しても、
「大阪のお好み焼き屋さんは如何でしょうか?」
と全くご近所ではない場所のレコメンドをされてしまった。 どうやら位置情報の連携がまだされていない状態の様である。
接続が安定していたCPを使用する時間のほうが長かったので、CPの使用感が中心となるが、アプリの切り替えやアーティストや曲目変更などはシームレスに行えたので、実際に使用できるレベルだと感じることができた。目的地設定などは、デフォルトナビがAppleマップになってしまうのが難点。また、複数のナビアプリを入れていると、どのナビを映しているのか地図をパッと見ただけでは判らないのも戸惑うところだった。他のナビアプリもコントロール出来るようなアップデートをお願いしたいところである。(ムリかな??)
AAのGemini対応はつい最近リリースされたばかりであるし、Siriも大幅なアップデートを現在行っているという噂だ(Project Campos/ iOS27でリリースか?)。つまりはどちらも開発途上の状態であり、今後のアップデートに期待ということなのだろう。
実を云うと、iPhoneは会社支給の携帯で個人携帯はAndroidのため、個人的にはAA(Gemini)が早急にアップデートしてくれる事を願って止まないのだが、現状日産オーラにおけるスマホ連携は、圧倒的にCP接続の方が安定しているというのは間違いない。
幸いにもどちらも使用出来る環境にあるため、今後それぞれのアップデートがあれば随時検証を行ってみたい。
GW中遠出をしていないので、家の駐車場で設定を弄ったり、近隣を少しドライブしている状態での検証なので、各ナビアプリのアルゴリズムテストまでは至らず中途半端な接続検証で終わってしまったのだが、スマホの音楽アプリを使用した場合、
アプリのイコライザー活用による音質の改善
を実感出来たのは収穫だったと思う。
左 Apple Musicイコライザー、右 BTR AMP イコライザー
Apple Musicは音質プリセットのみ、BTR AMPは個別修正可能
BOSEサウンドシステムは、Bass/Trebleの音質調整しか出来ないのであるが、スマホアプリには楽曲ジャンルに応じた音質プリセットや周波数毎に音量をコントロール可能なイコライザーを使用する事が出来る。これらを使用する事で音域を自分好みに追い込む事が出来るようになる。カーオーディオのアンプやスピーカー交換をせずとも、かなりの範囲で調整することが可能になると思う。オーラのオーディオシステムに不満のある方は、一度お試しされることをおすすめする。
ストリーミングで音楽を聴くことにまだ不慣れなおぢさんなので、Apple Musicの空間オーディオ(Dolby ATMOS)音源などはまだ試していないが、この辺を組み合わせていくことに、より良い車内音楽環境を愉しめるのではないかと感じた次第である。
Posted at 2026/05/10 21:00:50 | |
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