
今から125年前、1901年(明治34年)の新年に、報知新聞が『二十世紀の豫言』と題して、向こう100年間に実現されるであろう科学や技術の革新について、予測記事を掲載しています。
例えば「人聲十里に達す」として、「傳聲器の改良ありて、十里の遠きを隔てたる男女互に婉婉たる情話をなすことを得べし。」と予言しています。
これは、現代のスマホを言い当てています。
「買物便法」は「寫眞電話によりて遠距離にある品物を鑑定し、且つ賣買の契約を整へ其品物は地中鐵管の裝置によりて瞬時に落手することを得ん。」とあります。
これはテレビやインターネット通販といった具合です。地中の鉄管で商品の配達って、これはちょっと飛びすぎですね。
この他に、衛星放送やインターネットを思わせる予言などもあり、全部で23項目のうち17項目が何らかの形で実現しています。
125年前の日本人の想像力に驚かされます。
さて、自動車に関する予言はどうでしょうか。
「自動車の世」として「馬車は廢せられ、之に代ふるに自動車は廉價に購うことを得べく。また軍用にも自轉車及び自動車を以て馬に代ふることとなるべし。從って馬なるものは僅かに好奇者によりて飼養せらるゝに至るべし」
と予言しています。
自動車の爆発的な普及を見事に言い当てていますが、電気自動車が一般化し、完全自動運転や空飛ぶ自動車が現実味を帯びている事を考えれば、自動車に関しては現実が想像をはるかに超えていると言えます。
さてこれから100年の間で、自動車はどのような進化を遂げていくのでしょうか。
完全自動運転や自動車が空を飛ぶ時代のさらにその先、そもそも人間は物理的に移動する必要がなくなっているかも知れません。
その時、120年前の日本人が馬の行く末を予言したように、私たちが愛してやまないクルマは、一部の愛好家だけのモノになってしまうのでしょうか。
ひょっとして、今この時代はクルマ好きにとって最高の時代なのかもしれません。

Posted at 2026/05/09 21:19:02 | |
トラックバック(0) |
車の未来 | その他