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豚子551のブログ一覧

2026年06月20日 イイね!

三枚起請〜其の六

三枚起請〜其の六
















山猫自動車での仕事が終わり




「う〜ん」





古いソファーにどっかりと腰を下ろし、カネゴンは悩んでいた





「う〜ん」




今乗ってる、KH400を160万で買いたいと、他所のチームから話がきていて




最初は売るつもりなんか、サラサラ無かったんだが、空冷3発の2ストエンジンは、去年の猛暑あたりから、どうしても真夏は乗りにくいと感じてしまった





4ストに乗り換える気はないので、水冷になると





やはりYAMAHA




「う〜ん」






「どうしたの?お腹でも痛いの?」






事務仕事をしていた、涼子がカネゴンに声をかけると






「ん〜やっぱり、R1Zかな〜」






「なに?バイクの話」




涼子が聞き返すと、階段を登る音がしてドアが開き、親方の服部が入ってきた






「なんだ、早くけえれよ」





服部が、そっけなくカネゴンに言うと、涼子が






「さっきから、この子、ウンウン唸ってるのよ」







「親方!やっぱり、今年の夏は水冷ですかね」





「あっ〜単車の事かよ」






「はい、アルピナの件もあるし」






「昼間は 乗らなきゃいいだろうよ」





「それは、そうなんですけど」





「去年も、暑い暑いって、殆ど乗ってないじゃない」





涼子が追い討ち、すると






「やっぱり、ヤメとくかな〜」






「あんな族車が160万って凄いわよね」






「店で買ったら、もっと高けぇぞっ」





服部が涼子に言うと





「そうなの!売っちゃいなよ〜」





涼子がニヤニヤしながら、カネゴンを煽る







「いや、親方もニンジャ一筋だし、俺もケッチで勝負します」





カネゴンは寄りかかっていたソファーから背筋を、伸ばしキッパリ言い切ると





ピーピーピー♪




佐川急便のトラックが、工場の敷地にバックで入って来ると



珍しく服部がダッシュで窓に行き


2階から声をかける






「井上ボーリングからか?」





「はい!そうです」





「今、降りっから!」





服部は叫ぶと





「よっしゃ〜来たぞ!」




カネゴンの肩を、ドンっと叩き、カンカンと階段を駆け降りる音を慣らし、事務所を出て行ってしまった







「何が来たんですか?」





修理の部品が来ても、客の車やバイクだから、あんなに喜ぶワケがないので、カネゴンは涼子に訊ねると






「よく、分からないけど、秘密兵器みたいよ」






涼子は、意味深に笑ってウインク






「メッチャ気になる〜」






カネゴンも事務所を出て、カンカン♪ と音を立てて下の工場に行った





「オラ、気を付けて開けろよ」




「やっぱ、オメーは触んなっ」





珍しく興奮してる服部に、遮られて
工場のテーブルに置かれた、ダンボールを開けると





見覚えのある



シリンダーヘッドとシリンダー



しかし、ケッチと決定的に違うのは

















「親方、この刻印って!」





MACH Ⅲ 750






「おう、3Dプリンターで作ったバリモンだぜ」




服部が自慢気に煙草を咥えた






「あっ、禁煙すよ」




「おおぉ〜興奮して忘れてた」




服部がタバコを耳に挟むと






「3D プリンターってマジっすか!」





「ほら、触ってみろよバリが一つもねーし、鋳造じゃねーからスミもねーだろ」






「ほんどだ!凄ぇ〜」







「3Dプリンターの会社はなんだっけな〜忘れちまったけど、スピードワンで、実走済みだし、サーキット製だから、50年前の川崎重工より耐久あるぜ」







「つ〜か、新品のシリンダーとヘッドって事すよね!」







「だはははー!」






「買えるんすか?」





「ホントの、常連だけな、スペシャルオーだははは〜笑」







「でも、その店って2ストの店じゃ・・なんでウチで」








「オメー俺の前職、忘れたのか?」






服部は上機嫌で、右手でアクセルを捻る真似をすると







「あっ!そうか、でも車体のマッパは DO〜すんですか?」







「豚猫のブラックホールに放置してあんの、既に買ってあんだよ〜」







冷蔵庫から、コーヒーを2本出すと、服部はカネゴンに渡し






「あっ、どうも」






「まっ、俺のが走りだしたら、ケッチの頼んでやろうか?」






「マジっすか!お願いします」




カネゴンが喜ぶと





「売るのは簡単だけどな〜」





「なんか、違いますよね〜」





二人して、赤いバケツの前でウンコ座りして、二本目のタバコに火をつけた








「それは、そうと、この前塗り替えてた、豊子のメット」







「あー、在庫処分のマルケスモデルっすよね、俺も買って自分で塗り替えようかなと思ってるんですよ」







「だったら、俺のも買ってきて」






「マジっすか・・・」









すっかり、落ちるのが遅くなった




夕陽が




ウンコ座りの 二人の顔を




茜色に照らしていた













続きま〜す🐷
Posted at 2026/06/20 18:58:40 | コメント(2) | トラックバック(0)
2026年06月20日 イイね!

三枚起請〜其の五

三枚起請〜其の五















豚猫モータースの向かいにあった、ラーメン屋は 主人のネコピーさんが他界すると





奥さんは、静岡に住むネコピーさんの弟が面倒を見ることになり、店舗が空いてしまった





そこで、豚子が、間借りして、改装して喫茶店を始めたのだが







サンドウィッチより、ホットドック好きなので、コーヒーの他はホットドックだけ



そんな、手抜きのメニューなのだが




レタス 玉葱 酢キャベツと三種類あって、材料は焼肉屋の豊子さんちから仕入れている





まぁ、何ともやる気が



あるんだか




無いんだか の喫茶店で







「何で、豚子ちゃん、ここ飲み屋にしなかったのさ〜」





朝のコーヒーを飲みに来た、姪の好豚が疾くと







「こない、ガラの悪い土地で飲み屋にしたら、毎晩ケンカやろー」






「それも、そうだけど、ホルモン屋でも良かったのに」



















「それこそ、じゃりん子チエ やないかい!」






「だは、バレた」笑





好豚は舌をだして、誤魔化すと






「ウチはな、規則正しく、朝起きて、夜は寝たいんや」





豚子はドリップした、コーヒーを移し替えて歌いだした










三千世界の鳥を殺し


あたしゃ 主と朝寝が


してみたぃ〜♪






「なんなの、その芸者みたいな歌?」





豚子がカウンターの中で歌うと




向かいのスツールに腰掛けている、姪の好豚が退屈そうに、アイスコーヒーが入ったグラスのストローをブクブクさせて、尋ねた







「どどいつ、や、知らんのか」






「理解不能です」





「契約書 誓約書ってのは平安時代からあってな、熊野三山、まぁ、伊勢やな、そこで牛の印を押し発行したもんを、起請文とゆーたんや」






「それで?」





「神様に誓いますよって、織田信長の起請文が有名なんやけど」







「織田信長は分かっけど、なんで、カラス 殺すの?」






まぁ、伊勢やと八咫烏、サッカー日本代表の三本足のカラスは、神の使いは知っとるやろ






「それは理解」





平安時代から、続いとった熊野神社の起請文も江戸時代になると、段々と価値とゆーか 値打ちが下がってしもうてな







「なんで?」






ほら、刀で斬り殺して、起請文奪って仕舞えばチャラやろ








「所詮紙切れだしね」








「そうや、サラ金踏み倒すのと同じや」









「なるほど、悪が 極悪にやられちゃうのね、でっ、カラスは?」







江戸時代になると、起請文はあまり価値が無くなってしまってたんやけど、吉原や品川の遊郭では流行ってたんや







「女郎の契約とか?」







「好豚ちゃん、惜しい〜な〜」






「ファイナル アンサーっす」







私は、あなたの様の事を、心底愛して惚れています、年が明けたら、あなと一緒に・・・







と、まぁ〜熊野神社の起請と呼ばれる上等な半紙に一筆書いて、客の男に渡すんよ







「うん、うん、」








「吉原で、花魁に起請文を貰うなんて、そりゃ〜大した事だ」








「男の夢だ」







「せやから、チンポ猿は その気になり 約束の年が明けるまで貢ぐ貢ぐ」









「分かった!やり手の花魁だと、理由をつけて、次の年に伸ばしたり、何人もの男に、何枚もの起請文を書いて騙すんでしょ〜」









「大正解!まぁ、今の時代で ゆーと キャバ嬢との LINE 交換みたいなモンやね」










「メッチャ理解!でも、変な歌のカラスは何処に行ったのよ」








「よう、カラス 覚えとったな」







「豚子先生〜アタシャそこが知りたいんだって」










その頃の、江戸はカラスだらけでの、朝になると山から降りて来て、町人の出したゴミを漁るのよ







「うん、うん、」






で、吉原なんか、客の食べ残し、飲み残しが大量に出るもんやから





カラス達にしてみれば美味しい餌場なんよ







「なるほど〜」







そんな、カラス達の朝ご飯を、丁稚が寝坊して、朝のゴミが出てないと、一斉にカァカァカァ鳴くもんだから










「夜勤の花魁が寝れないんだっ!」









「またまた、大正解〜やり手の花魁に騙された、三人のアホな男の噺が 落語の三枚起請や」









「川崎遊郭の花魁は豚子ちゃん?」



・・・(*´艸`) 笑笑



好豚がニヤニヤしながら、言うと







キキキー!



ママチャリが後輪をロックさせ、店の前に勢いよく止まった





豚子と好豚が 小窓から外を覗くと、赤いヘルメットを被ったオバさんが、チャリのスタンドを立てている







「なんや、アレ?」





「豊子ちゃんでしょ?」





二人が不思議そうに目を合わせると、当の本人が入って来て






「二人共、見てよ〜コレっ!」





赤いヘルメットを脱いで、カウンターに置いて、騒ぎ立てる








「朝から大きな声で騒がんといてや〜」






「なんで、チャリなのに、メット被ってんの?」







「コレよ!コレっ!マルケス!」





豊子が興奮して巻くしたてる






「あっ〜!やっぱり買うてしまったんっ?」







「違うのよっ 朝起きたら 枕元にあったのよ〜」







「全く話が見えないんですけど〜」





好豚が豊子に質問すると




豊子は先日、豚子のメットを買いに行ったさい


SHOEIのマルケスモデルが大安売りしていた経緯を好豚に説明し





話が終わると








「でね、キムコが次の日に買いに行って、山猫モータースで塗り直して、息子がプレゼントしてくれたの〜」







「キムコさん、やるじゃない!」





好豚が感動すると





「板金塗装は本職やしね、よう思いついたわ」






「でしょ〜偶には、ウチの旦那も使えるでしょ」




・・・(*´艸`)





「優しいよね〜」




好豚が感心しまくっていると




 


「コッチは芝浜やな」






「芝浜って?」




好豚が首を傾げる






「チンポ猿の三枚起請と違うて 人情落語の噺や」







豚子が呟いて、豊子の前にコーヒー出すと





ピコン♪




好豚のスマホから、LINEの着信音が同時に鳴った






「誰や、こんな朝はよ〜から」





「もしかして彼氏?」




・・・(*´艸`)




豚子と豊子は スマホをチェックしてる好豚にゆーと







「違う違う、ゼットン」





大袈裟き手を振りがら、好豚はカウンターにスマホを置いてみせる






「ど阿保が、なんやて?」






豊子ちゃんと同じ、マルケスのメット買ったって!ほら見て」







好豚が カウンターにスマホを開くと









明日の偵察ツーリングは、コレで行くよ〜ん





既読








「マジで!アイツも新横の二輪館で買ったとか?」







「何処で買ったか、返信してみい」






豚子も身を乗り出して、好豚に詰めると





好豚は音速の速さで、スマホをタッチして送信






イイな〜何処で買ったの?








ピコン♪





「返信はやっ」




好豚は、カウンターに置いたままのスマホのLINEを開く






新横浜の二輪館 66000円だった






既読







「ビンゴだね」





豊子が豚子にゆうと





















「安いから、イイんじゃない」




好豚は マルケスの写真を拡大して、納得したが







「好豚、さっきの、起請文の落語の噺な」







「なに、どおしたの?」








「どうやら、やり手の花魁は 新横浜の二輪館に おる気がするで〜」




(;゚;ж;゚;)〜ブッ








「そうかもね〜」





豊子もコーヒーを飲みながら、意味深に笑うと







「そうなのっ?」









せやから




気になって、気になって




夜しか寝られへんのや









「豚子ちゃん、夜しか寝れないなら、爆睡だって!」













続きま〜す 🐷








Posted at 2026/06/20 12:24:24 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年06月13日 イイね!

洛陽~♪

洛陽~♪























皆さん ワンバンコ


タマタマ ウィリーしてますか?


快楽亭豚子です


急かされないと、ドンドン妄想物語が書けるもので


まぁ、この辺はアレよ、アレ




まぁ、それでも


熱しやすく 冷めやすいので


波にノッテくると、息抜きに 違うモノを書きたくなってしまいます











そんな訳で


熱しやすく、冷めやすく


なんでも、形から入る 豚子ですが





みん友さんの


日本縦断 2700㌔


 のブログに影響され




ついに!



お泊り用の、ツーリングバックを買ってしまいました〜






















いや、鹿児島〜北海道の宗谷岬まで



2700 ㌔ って・・・





















(借りパク すいません)











まさしく、キリンの世界観だわ〜




GSX 1100S 刀 ガレージに飾って




ナルシストなブログ書いとる




キモイ オッサンだらの SNS の時代に




マジで、こんな事する人おったんやな〜





しかも、殆どの悪天候〜




雨の日とか、絶対に乗りたくない 性分なので




正直、読んでて 辛かった〜笑





北海道で再会したのが




九州で逆ナンされた バイク女子二人だったら!




誰よりも、残念な気分に浸りました










実際は 余りにも、ブログの内容が過酷 過ぎて




わたくし・・



北海道 諦めました 笑



はい、私には 無理っす 



はい、私は 根性なしです



アイヌの金塊は 諦めました



笑笑 笑笑






























でも、フェリーは楽しそうだし



逆ナンの確変チャンスやから



フェリーだけ乗って、帰って来るとかなら出来そうなんやけど




(;゚;ж;゚;)〜(;゚;ж;゚;)〜





それでも、まぁ一泊ツーリングから初めて



徐々に距離を伸ばして行こうかなと





それで、ツーリングバックと言えば



誰がなんとゆおーと、タナックスなんやけど




やっぱり高い!



でも、実物はイイ〜



フル装備にすると



海兵隊みたいで 格好イイ〜



欲しいけど、ロンツーした事ないのに



この値段と装備は、いくら私でもだせん






小さいポーチは、今も付けてるんだけど



ペットボトル


財布  スマホ  タバコ


豚猫の旗を入れるとパンパンで



旗が余計なんだけど



これを忘れると、ツーリング先で恐ろしい



傷害事案になるので・・・常備




せやから



防寒用の一枚とお土産が



全く入らん



帰りに買う、糖質0の 500缶 一本が限界





そんな、事態を打破すべき


HENRY の左右振り分けタイプの


10L × 2 アーミーバック



を、ポッチったんだけど






















メッチャ イイ〜!


コレで ホンマに 10ℓ?


嘘のように、デカい!



外ポケに ペットボトル



財布 スマホ が余裕で入るから



バックに何でも入れられる



いや、どうせ下着と雨具だけだから



片側だけで、二泊ぐらい出来そう




しかも、ステー使わんと思って、片方メンバーにあげてしまったし




左側だけで、充分な容量




















レバーの生ゴムは カピカピになってしまったので



ライフル用の ヴァンテージに巻き直して























気分は、デルタ フォース 


ブラック ホークダウン










サイドポーチから ツーリングバックに大きくなっても




あのメンバーじゃ




 誰も気付いてくれんやろ〜な〜




━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━








取り敢えず




今年の夏は 



自分探しの ツーリングって事で










































次回は 三枚起請 の続きで~す









Posted at 2026/06/13 20:29:51 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月12日 イイね!

三枚起請~其の四

三枚起請~其の四



















ゼットンが振り向くと、どストライクの店員が微笑んでいた



可愛いい〜


ゼットンは心の中で叫んだが、至ったて冷静を装い、どストライクな吉岡里帆に答えた




「あの〜OGK の安くて涼しいメットなんですけど」




むむ胸もある



























風俗スカウターで吉岡里帆に似た店員を素早く計測



ピピピー♪


繁殖能力 15000




「シューマですね!」



「そ、それ!」



「シューマですと、こちらです」



吉岡里帆はゼットンを案内する



お尻もプリプリ ぷっちんプリン



またもや、ゼットンのスカウターが作動し、繁殖能力が15000から


グングン伸びる



16000〜16800〜17770


スカウターが止まった



「安いよねー」



「ですね、一番人気です」



「見た目とか SHOEI と変わんねーし」




ゼットンは手に取って、吉岡里帆にいうと




「やっぱり暑さ対策ですか」



「ん〜俺的には 風切り音の方が問題で」



シールドを開け閉めして、ゼットンが答えると





「だとしたら、SHOE Iの方が、お薦めですが」




「やっぱ、違うの?」




「SHOEI から OGK に変えた人は、言いますけど」





「そ、そうなんだ」




「でも、OGK から SHOEI に変えた人は、大して変わらないと」




「なるほど〜」




「バイクは 何に お乗りなんですか?」





「俺?俺はZRX の1200R」





「ホントに!格好イイ〜」




「そ、そう?」




「DAEG じゃないとこが、メッチャ渋いっす!」





「おっ、分かってるね〜」



ゼットンが上機嫌で答えると




「色は ディアブロ ブラックとか言わないでくださいね」





「それが、その黒金なんだな〜」




「マジですか!ブラックレイン」




「なに、ブラックレインって?」




「ほら、松田優作の映画」





「あー、でも、あの映画はジスペケだろ」






















「いや、お客様、背も高いし、松田優作っぽいから、つい」





「いやいや〜君だって、吉岡里帆にクリソツじゃ〜ん」




「そんな褒め過ぎですよ〜♪」





だはは〜笑

あははは〜笑




まるで、キャバクラの様に、ヘルメット売り場で互いを褒め合う、女子店員とオッサン客






「SHOEI だと、どれがお勧めなの?」





まんまと、若い女狐の罠にかかった


どん兵衛〜


いや、ゼットン Age 56




「今、一番お買い得なのは、ズバリ!」




「ズバリ?」




「この、マルケス モデルです!」




吉岡里帆は振り返り、在庫処分セールで 山積みされた マルケスモデルの前で



宝塚の男役のように 手を大きく広げた





「なんなの?」



ゼットンは 山積みされた、マルケスモデルに近寄り、吉岡里帆につめる





「これは、MOTO GPで実際に使用しているメットなので、走行中にロッシに蹴られたり、300 Overで横向いてもビクともしません」





「マジで!風切り音は?」



「そんなもの、異世界の話しです」



「幾らすんのよ?」





よくぞ、聞いてくれました


お兄〜さん!


なんと 片山財務大臣も


ビックリ仰天 


ビックリマンチョコ


108000円の


MOTO GP マルケスモデル


今回限り!なんと!


税込み 66000円!だってんだから





「なに、108000円が、66000 なの?」




吉岡里帆の啖呵に圧倒され、ゼットンが聞き返すと





モタモタしてると、週末には無くなってるよ



あ〜あの日 あの時、買っときゃよかった


なんて、後悔しても、雀の涙にもなりゃしない


泣き面に 蜂


蛙の面に小便った~この事だ!



もう、二度と言わないから


耳の穴 かっぽじって、よく聞きな


108000 が 66000 円!


ボーナスが出てからなんて考えたら



もうお終い



その時は、うちだって 花台の釘は締めちまうよ






「たしかに・・・」



パチンカスのゼットンは 妙に納得すると





「持ってけドロボー、これで買わなきゃ 今日は乞食の行列だあぁ〜」






吉岡里帆が、ここぞとばかりに、十八番の啖呵口上を切ると







「よっし!ね~さん 買った!一つもらうよ」




「流石、松田優作だね~ありがとう〜ごさます!」





「ただし、条件が二つ」




「えっ・・・Σ( °o°)






喜んだのも束の間、吉岡里帆はいつもとは違う、カウンターを食らい、戸惑う






「今から 俺の二つの質問に答えてくれたら、66000 ネーさんに免じて ご祝儀で買ってやる」




パチンカス

風俗大魔王

の異名持つ ゼットン


二輪館の小娘に騙されるほど、まだ、落ちぶれてはいない






「な、なんでしょうか?」





吉岡里帆は、今まで遭遇した事がない、チンポ猿に警戒心を抱きながら答えた







「ひと〜つ!」




「はい」




「彼氏はいるの?」



「今現在は、いません」



「よっし、ふた〜つ」



「は、はい」



「俺と、LINE 交換出来る?」



「・・・・」


一瞬だけ、時間が止まったが




「全然〜OK〜ですよん ♪」




「マジで!いいの?」




「勿論、仲良くなったら、一緒にツーリングとか」




「よっしゃあぁ〜マルケス 2個買っちゃお〜!」




ゼットンは、なんと両脇に抱え、二つのマルケスをレジのカウンターに勢いよく置いたが




「いやいや、一個でイイですって!」





吉岡里帆は慌てて、一個を山積みのテーブルに戻した



























早速、新しいメットを被り、新横から上がり



行きと同じルートで ZRX を走らせた ゼットンだが




この東名〜横羽まで縦断させた、新パイパス



第三京浜の分岐まで、長い長いトンネルなのである



しかも、帰りは緩やかに下り



緩やかに 曲がりくねっている




バイクや車でも 100キロ前後で走っていると




DO~って事ないが 140以上だすと



バイクだと ジワジワと怖くなってくる



しかもトンネルなのでスピードが上がるにつれ



加速感が増し 緩やかなコーナー連続で



出口が狭く感じる錯覚になる



道が新しく奇麗で、アクセル捻りがちだが



緩やかな下りなので 実際は10キロ増しぐらい



それが、速度が上がるにつれ



体感的に倍々で増えていく



観光スポットで、大型初心者にありがちな



自爆死亡パターン






東名〜の帰り道、この道を



デブ巨摩所長や豚美さんらは



 200キロ前後で カッ飛んで走り



下りの緩やかな 高速コーナーを



スキーでもしてる様に 簡単に走り抜ける





ゼットンも ZRX に乗りたての頃、何も知らずに




豊子に喰らいついたら、危うくトンネルの中で死にそうになった




━(;´༎ຶД༎ຶ`)━




それ以来、ゼットンは高速バトルが 大の苦手になってしまい



今日もチンタラ、帰り道



マルケスのメットも激安でゲットしたし



何より、吉岡里帆ちゃんと、LINE 交換できたのが、嬉しく




パチンコで大勝ちした時のように




鼻歌混じりで ZRXのアクセルを一定に保ち







「ここが、危ねーんだよな」




壁に張り付きそうになった、トンネルのカーブに差し掛かった瞬間






ブオォー!






一台のアルピナ7に、左車線からブチ抜かれた







「おぉ〜なんだアイツ、飛ばしすぎだろ〜」






「ん、浜ナン?昔の BM なんだっけ?」





ゼットンが緩やかな最終コーナーを曲がると




既にアルピナ7は消えていて






「なんだっけな〜まっイイか」





ゼットンは鼻歌まじりで、ZRX のアクセルを握り直した



































まだまだ、続きま~す🐷


















Posted at 2026/06/12 21:58:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2026年06月08日 イイね!

三枚起請~其の参

三枚起請~其の参



















デブ巨摩が所長を務める、重機のリース屋には


中学からのツレの赤毛の他に


○走時代の後輩、ゼットンとナムルも働いていた




赤毛はハコスカで



後輩の二人も ワッパのドリフト派だったのだが




ゼットンは、豚猫ツーリングで知り合った 65歳で大型二輪免許を所得した銭形さんに感化され




自身も教習所に通い 念願の大型バイクを手に入れ ZRX






ナムルも、アルテッツァでドリフト派だったのだが




娘が中型免許を所得したのをキッカケに



バイク復帰して、豚子のお古のインパルスを



拝み倒し

土下座しまくって

やっとの事で手に入れた






二人とも、天気が良い日は



必ずバイクで出勤




仕事が終わると、事務所の前でバイクを眺めながら、





あーでもない

こーでもない


あの頃と、同じ様にバイク談義している








「アルピナの件、聞いた?」




「聞いた!聞いた!2チーム編成だってな」




「実は二台だったとか、ヤバイよな〜」




「伝説の運び屋ってホントかな?」




「マジで漫画だぜ」




「にしても、選ばれなくて、良かったよ〜」





「バ〜カ、おめーが選ばれるわけねーだろ」




ナムルがゼットンに煙草の煙を吹きかけて笑うと




「そうは、そうだけど、カネゴンがな」




「ん〜控えの補欠にしても、意外とゆーか」




「好豚ちゃんは、分かるとしてヤワラのブス!」




「いやいや、ヤワラの Vブーストの開けっぷりはヤベ〜って」






「まぁ、現に追いつかねーし」




ゼットンは渋々納得





「まっ、俺らはリーターンのオジサン組だし、ゆっくり走ろう神奈川で」





中免復帰したばかりの、ナムルは族車だし、全く気にせずに答えるが






好豚とヤワラと教習所に一緒に通い、大型免許を所得したゼットンの心境はイマイチ








「オメーそのメットで平気なのかよ」




「別に、昔からコレだし」



ナムルは 豚猫モータースに放置されてたので貰った



族ヘルを ポンポン叩く







「風切り音、怖くね?」




「そっか〜?」





「昔って、風切り音こんなだったけ?」





「オマエのは大型だし、加速が違うからじゃねーの」





ナムルに指摘され、ゼットンは確かにと思ったが




若い頃、風切り音なんか気にした 記憶が全くなかったので、納得がいかなかった








「今から、二輪館まで付き会えよ」



「やだよ」



「即答すんなよっ!」



「二輪館って、新横だろ、やだよ面倒くせぇ〜」




「イイじゃねーかよ!」




「ダメだ、今日は嫁の誕生日だから、忘れたらバイクごと捨てられる」





「それは、ヤバイなっ」




「明日なら良き」




「明日は雨予報だし」




「じゃあ、明後日」





「今日〜メット見に行きたいんだって」






「あ〜豚子ちゃんが自慢してたメットか」





「そうそう、アレよっ!」






「娘のも同じだし、あの値段だと週末には、男サイズだと売り切れちゃうかもな」





「だろっ、やっぱり今から、一人で行ってくるわ」





ゼットンは立ち上がって、メットを手に取ると、ナムルはウンコ座りしたまま





「いってら〜」



手を振り見送ると






「おらー締めるぞっ、早く帰れよ」




デブ巨摩が 事務所から出てきて、SECOMのボタンを押すと




「30秒以内に鍵を閉めて退出してください」



自動アナウンスが流れ



デブ巨摩が 事務所の鍵を締めた






「あっ、お疲れ様です」



ナムルは立ち上がって、挨拶





「下手くそと、一緒にけえーんねーのかよ」




デブ巨摩は ナムルに答えると





「なんか、新横までメット買いに行くって」笑笑





「ふ〜ん」




デブ巨摩は、一瞬焦ったが 興味なさそうに適当に返す





「豚子ちゃんが、新しいの自慢レビューしてたじゃないすっか、アレですよ」





「あーあれな」



デブ巨摩が、全く、興味なさそうに演技して答えるが




ナムルは話を止めずに続け





「豚子ちゃんて、直ぐ大袈裟にするし、メットなんか、新しくても、みんな同じっすよね〜」







「やっぱ、気合いだろ」





「ですよね〜ノーヘルで走ってた時期もあったし」





デブ巨摩は、新しいメットを頼んだ事を 切り出せなくなり





「オラ、帰るぞ」



素っ気なく、ミラーに掛けてある、ナムルの、当時モノ リード工業の族ヘルをポンッと叩くと





ピコン♪



デブ巨摩のスマホから LINE の着信音がなった



ナムルは勘違いして、虎一の作業ズボンの横ポケから 自分のスマホを出して画面をみると




「あれ?違う」



デブ巨摩を見ると、デブ巨摩は自分のスマホを見て、慣れない指先で返信をしていた








お疲れ様で〜す



今日、マルケスのメット、塗装屋さんに出しました〜♪





既読





ありがとう〜出来上がったら教えて下さい




既読



ピコン♪




了解で〜す、楽しみに待っていてくださいね



既読











「グルチャじゃないし、誰と LINEしてんですか?」




ナムルが不思議そうに、デブ巨摩に詰め寄ると




デブ巨摩は 素早くスマホを隠し





「豚猫モータースだよ!中島君」




デブ巨摩が 声を荒げ気味に答えると




「あっ、なんだ」




「オラっ、門閉めっから、さっさと帰れっ!」




デブ巨摩に追い払うように、手を振られたので、ナムルはなんだか、納得がいかなかったが、シールドも付いてない族ヘルを被ると




「お疲れ様で〜す」



挨拶し、爆音を残し会社を後にした








ゼットンは 浮島から上がらず



一つ先の殿町から 横羽にのり アクセルを捻った




中島店長には 最終型の ZRX DAEGを薦められたが



どうしても ディアブロ ブラックが欲しいのと



 豚美の助言で




最終モデルの DAEG と同じ排気量の 1200R で決定した



やっぱり、1200R にして大正解で良かったと思う



DAEG の様なインジェクションだと O2センサーが邪魔で爆音に出来ない




豚子のザッパーがイイ例で、O2センサーを外し、直管にしようものなら、直ぐにメーターのエラーランプが点灯する






ローレプに、一番似てる 400も捨てがたかったんだが・・・



せっかく大型免許にアップグレードしたし、実際に乗ってみると



安定感もあるし、街中でも大トルクの大型バイクの方が




400より楽チンだった





横羽に乗り、生麦から第三京浜を交差して




東名に繋がる新しい道





一昔前なら、考えられないほど、便利になったのだが




やはり、ナムルが言ったとおり、川崎の工業地帯から、新横浜は面倒だった





横羽は帰宅ラッシュで渋滞していたが、豚猫ツーリングで鍛えたスリ抜け開始




相変わらず、豚猫ではケツから数えた方がはやいライテクだが



スリ抜けだけは一般ライダーより上手くなったと



自分でも感じる



ブオォー♪ブオォー♪


スリ抜け出来ずに、もたついてる



レイニーレプリカを被った



最新の XSR 900 GP



























これみよがしに


吹かしテールを見せつけ


置き去りにして



生麦まで渋滞を走り抜ける



この新しいバイパスが無ければ



「新横浜なんて絶対に来ね〜な」




新横浜なんて地名だと、横浜の近所だと思う人が多いが




それは大きな間違いで




田舎に無理矢理作った新興地で




有名なのは崎陽軒と日産スタジアム





今でも取り壊されない、第三京浜が見下ろせる 心霊ラブホテル




当時、日本最大のサッカー場とスポーツセンターが作れたほど、土地が有り余っていた過疎地だった
























そうそう、日産スタジアムの欠片落としは



矢沢永吉の50歳 LIVEだった




その日は朝から雨で、嫌がる豊子をアンソンとキムコと拉致ったんだが、始まった瞬間に雨が止んだのを覚えてる

























矢沢永吉 50~76歳

あれから 26年

俺らもオッサンになるわけだ









新興地の駅なのに、不思議な事に、駅前にはラブホも多く存在する





忘れられぬ 女がいる〜


横浜 ハタチ まえ〜♪



一人、ヘルメットの中で歌いながら新横で降り



ダラダラと下道を走っていると



目的の二輪館に着いた







駐車場には仕事帰りに寄ったであろう、控えめにステッカーが貼ってある、横浜ナンバーのハイエースと軽自動車が二台停まっていた





ZRX を停めて、ヘルメットを脱ぐと



ハイエースから降りてきた、それっぽい職人と一瞬目があったが




ただ、それだけ






10代の頃だったら、目も合わないウチに喧嘩になっているが



お互いに 仕事帰りのオジサン同士



なにも起こらず



浜ナンの職人は一階に



ZRX を買ってから、色んなバイク用品店に頻繁に来ているので、ゼットンは迷わず、ウェアーとヘルメット売り場の2階に直行





階段を駆け上がると、一番目立つとこに、バリバリ伝説のメットが鎮座してあったが、バイク漫画は 湘爆しか読んでないのでスルー





OGK のコーナーを探し、キョロキョロしていると




「いらっしゃいませ〜♪」




背後から、想定外の可愛いい声に呼び止められた






「ヘルメットのメーカーお探しでしょうか?」























振り向くと、吉岡里帆に似た店員が



マック店員バリのスマイル












どん兵衛〜



いや、狐につつまれた様に


ゼットンの時が止まった

















































まだまだ、続きま~す🐷









Posted at 2026/06/08 20:36:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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「@ねこぴ 支店長〜S2000の写真より、スーパーマンの様な 鍛えぬかれた肉体のセミヌードが見たいのは 私だけじゃないはず!
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何シテル?   06/19 22:05
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