煽りに負けず、晒しにも負けず、
経年劣化にも、たまに来る致命的トラブルにも負けぬ、半ば絶望にも似た丈夫な精神を持ち、
結婚や出世のリア充欲はなく、一般道で彼女連れのトヨタ・ヴィッツに抜かれても妬まず、
いつも静かに運転している。
一ヶ月にハイオク75リットルと、年間5万円超の自動車税を払い、
あらゆる時にGTOの維持費を勘定に入れず、よくメンテし、諦め、そして欠点はいさぎよく忘れる。
たった一人の運転席に座り、どこへ行くアテも無いのに車を走らすクセがいつもあり、
東に狭道に入れないGTOがあれば、車幅が広いからしょうがないね、と声をかけ
西に渋滞で動けないGTOがあれば、それでもユーノスコスモよりは燃費はマシだよ、と言い、
南に事故ったGTOがあれば、やったね、これで保険金でまたGTOが買えるね!、と慰め、
北に豪雪に苦しむGTOがあれば、四駆だから雪上走行もお手の物だね!と皮肉を吐いて、
アルミをガリッた夜は泣きながらさっさと眠り、異音に悩まされながらも原因を特定できずに毎日やきもきし、
みんなに懐古厨呼ばわりされ、褒められもせず、苦にもされず、
そんなGTOオーナーに、私は別に
なりたくない。
GTOを買ってから4回目となる。
今回も懲りずにGTO party 2011に参加した。
オフの楽しみ方は、あくまで個人的ではあるが、「前日までのワクワク感」が大半を占めている。
祭りは前日のほうが楽しいとか、
食玩はハコをあけるまでが楽しいとか、
H本は中身を見るまでが楽しいとか、
期待を込めた精神の昂ぶり=楽しい に、なるのではなかろうか。
つまり、GP自体は言ってしまえば形式的なモノに過ぎず、
それを楽しみにしている期間こそが、真の楽しさをもたらすのかもしれない。
【前日・前夜祭】
今回は一人旅。人生も一人旅。
まぁ独身の寂しい自分にはお似合い且つ慣れていることもあり、気楽な道中となった。
保土ヶ谷バイパス(16号)から横浜町田ICを経由して東名に入り、あとは西へと一直線。
300キロ近い道中、渋滞もかしこにあったが、到着時の給油計の針は半分を上回っていたので、リッター10前後。
及第点だ。
宿泊施設はルートイン。
思ったよりかは早く着いてしまい、案の上時間を持て余す結果となった。
自分が到着した時にはkenji号がすでに止まっており、
なぜか恐れ多くなってしまってヒトマス開けて駐車。
こんなのにぶつけたら、俺弁償できないよ。
黒&赤のkenji号は自分の中ではかなり気になってた存在で、
何故かどの角度から見てもスタイル良く見えるんで、何度も周りをうろついて写真を撮っていた。
車高もブリスターも、付けてるパーツはそんなにかわらへんのに、何故にこうも威圧感が違うのか。
(まだまだじゃな)
と、言われても無いのに言われてるような妙な敗北感・・・。
その後も、次々とGTOが駐車場に集まるので、
ひとっ風呂浴びた後、
ホテルの窓から
パンツも履かずにコッソリと、そして静かに見ながらニヤニヤと変態チックに観察していた。
去年は一人、皆とは別のホテルに宿泊していた自分だが、今年は皆と一緒の宿泊場所を選んだ。
勾玉氏に、「なんで去年も皆と一緒のルートインにしなかったの?」と聞かれ、
まさか
デリヘル呼んでバレるのが嫌だからなんて理由を言える筈も無く、適当に話を濁していた。
(まぁ結局呼べなかった訳だが)
前夜祭は20人ぐらいの規模で(飲める人だけは)酒を楽しんだ。
みなさん社会人ですから、量は自重できると思います、うん。多分ね。
前夜祭での話題で、2ch関係もそれなりに出ていた。
とはいえその意見は憎悪ではない達観的なものが多く、
インターネットという不特定多数の人が閲覧する環境に自らの情報を掲載している以上、
賛同だけを得られる訳が無い、というご尤もなものだった。
確かに、どんなスゴ腕のスポーツ選手も、稀代まれな政治家も、どんなに可愛いアイドルも、
何故かアンチは存在する。
極力万人向けを狙ったこれらのカテゴリでもアンチ(思想対立)があるのだから、
自分の趣味趣向を貫いているみんカラ記事なんぞが「アンチゼロを目指す」なんて所詮無謀な話だろう。
メリットもリスクもあるインターネットライフ。
受け入れて楽しむか、情報公開を止めるか、
選択肢があるのだから、確かにそう悩む問題でもあるまい。
他の話題はいつもの通りで、
過去の恥ずかしい経験や苦い経験話もあり、GTO維持の苦労話もあり、
ホロ酔い気分で酣となり、駐車場で屯って夜風に当たり酒を飛ばしながら前夜祭は終わっていった。
【GP当日】
6:30頃に起床。
会場整備を手伝う名目で8時過ぎには会場入りし、車を停める。
いつもの場所、いつもの時間、そしていつもありがたいぐらいに晴れてくれる天気。
隣の会場にはスズキ・カプチーノが300台超えで集まっており、今回30台そこそこのGTOは規模としては1/10。
いいんです。悔しくないです。
マイナーなほうが燃える
マゾですから。
開会式と自己紹介が終われば、あとは長い長い自由時間。
写真は全部撮ってきたけど、全部の参加車両は他の方がupしてくれると思うので自分はやらない。
今回のGPで一番印象だったのが、「やっぱりオールペンは綺麗になるね」ということ。
yuno号はさほど塗装面へのダメージは無いほうなのだが、それでもやはりオールペンしてる車に比べれば「細かくボロい」。
近くで見れば見るほど粗が目立つので、いずれオールペンとまでは行かずとも、小さな亀裂や欠け部分を何とかせねばと思った。
もし今後、GPに参加される方がいらっしゃったら、以下の持ち物があると便利です。
①日傘
②椅子
③ゴミ袋
GP中は写真撮りと会話で、数時間もある自由時間もそこそこ早く過ぎていく。
イカツい車のツーショット
なんじゃこのホイール
なんじゃこのウィング
なんじゃこのマフラー
何台あるねん!と言いたくなる赤の集合や
なんだか格好が似てる二人組みや
カメラにポーズを取ってくれるプードルなど
(こいつ賢いよ・・・。)
ヒマさえあれば写真を撮りまくっていた。
あと関東でよくお会いする友達の義経号とのツーショット。
丸みを帯びながらも貫禄と力強さを誇張する、古き良きブリティッシュデザイン。
氏がそういうのが好きなのかどうかは解らないが、俺にはそう見えた。
やっぱり欲しいVARISウィング・・・かっこよすぎ。
ブリスターフェンダー VS オーバーフェンダー
kazuya号を挟んで苛めてみる。
そして忘れちゃいけない勾玉号。
恒例フォトはこちら↓
【がんばれ勾玉号でらっくす】
https://minkara.carview.co.jp/userid/379911/car/287073/2826344/photo.aspx
勾玉号、
意外と速い。
街中はAT強EEEE・・・
GPの閉会式では、毎年恒例のプレゼント抽選会がある。
自分は、まず無理だろうと思いながらもKAZEのルーフスポイラー(2名)を狙ってみたら、
なぜか一発でジャンケン勝ち。
・・・ゲットしてしまった。
金銭的な都合上しばらくは自重だが、せっかくの頂き物だしジャンケン勝者としては付ける義務がある、、、はずだよね?
そのうち付けてみます。
GP後は、毎年ウナギを食べることにしているので、今年も去年の店に繰り出すことにした。
今回は自分もうな重(肝吸い付き)を堪能でき、満足でした。
・・・でも、ウナギのシーズンじゃないのかな、
毎年思うが、名産ウナギと呼べるほどの味には思えん。
もっと
やーらかくてあったかくてキモチイーもののような気がしてならない。
いや、美味しいんだけどさ、あと一歩感があるんです。
店の雰囲気と景観は最高なんだけどね。
無事にGP2011、終えられたこと良かったです。
故障と戦うyuno号ですが、今後ともどうかよろしくお
ながいします。
※オマケ
右だけ爆光の勾玉フラッシュ