
気づけば前回からまたまた随分経ってしまった・・・・
ここのとこ地味な作業であまりネタにならなくて
前回の続き

クランクケースを分割してコンロッドを外したらメタルがポロっと落ちてきました。
ホントはこのメタルには「張り」がありちゃんとコンロッドに嵌ってるもんなんですけどね、メタルには傷があるし・・・要交換です。

洗って

洗いまくる
地味な作業だ( -。-)

で、測定
まずクランクの各ジャーナル径を測ります。

店内の机にこんなの転がしてたら文句言われて当然
でもねー、温度管理が大切なのよー。ここじゃないとダメなのね~許して( ̄3 ̄)

メインベアリングの内径を測定
今まで毎年ウチのチーム員のCBR1000RRのエンジンを2機ずつO/Hしていたのでこの辺の作業は手馴れたものです。
思えば最初にCBRのエンジンO/Hした時はえらい苦労したなー
その頃は測定機器もアストロで売ってるような安物を使ってやり始めました
クランクのジャーナルを測るのも測るごとに数値が違う
ボアゲージでメタルを測定すればメタルに深い傷が付きまくるし
HRCのレーシングキットのオイルクリアランス調整はとてもシビアで1000分の1までキッチリ測れるものじゃないと話しにならない。アナログの安物じゃ1000分の2,3は毎回ずれる。
これはダメだ、と僕はそれからすべてミツトヨの物に買い換えた。
まず感動したのがデジタルのマイクロメーター、クランクジャーナルを測ると1000分の1までビシっと決まる。何度測っても数値は同じ
スバラシイ~(*T▽T*)
もうすっかり虜になりました。
ボアゲージも凄く滑らかでメタルにダメージがありません。
やっぱ精密機器はMADE IN JAPANだね!ミツトヨ最高!
測定結果
コンロッドのビッグエンドオイルクリアランスは1~6番で最小のものが0.031mm 最大のものが0.042mm
指定範囲は0.030~0.088mm 一応OKだけどメタルは要交換
メインベアリングは1~6番が最小で0.046mm 最大で0.059mm 7番だけは0.024mm
指定範囲は0.010~0.072mm(大雑把だな~・・・) OKだけどもう少し詰めたいから交換

コンロッドのスモールエンドブッシュは内径が最大の物で23.039
内径のリミットが23,033なのでアウトです。6個とも・・・
このブッシュはケロ総統が持っていたので譲って頂きました。
ケロ総統曰くこれは大きさが合わなくて使い物にならないとのこと・・・
ウチに持ち帰って早速合わせてみると確かに内径が小さくて合いません・・・
たぶんこれは削ってサイズを調整して使うもんなんだな~
さあどおしよ・・・・

さあ明日からはこの子をやるぞー!
Posted at 2010/11/29 04:57:08 | |
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